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2013年9月29日 (日)

CDとレコードを聴いたときの脳波。違いはあるのか? 日テレ「所さんの目がテン!」からのオファーで分かったこと。

先日、「iPhone 5」が発売された。今回からNTTドコモも取り扱いを始め、キャリアもメーカーもますます鎬を削っている。世界では、発売から3日間で900万台を売り上げたそうだ。

マシーンが楽しく便利に発展することは大いにワクワクすることだが、その“質”はどうだろうか? 情報の質、画質、触感等々・・・。

携帯電話で音楽を聴く人も多いと思うが、その“音質”はどうだろう。

「ノイズが無い」ということが「最高の音質」であるということにはならない。

私が初めてCD音楽を聴いたのは、今から30年前の19才の頃で、銀座のソニービルに展示されていたものだ。ヘッドフォンを装着して再生ボタンを押すと、ノイズが一切無くいきなり音楽が鳴り始めることに感動したのを覚えている。

しかし、最先端の再生音を聞いて一番感動したのはそのときではない。一番感動した思い出は、その2年ほど前の高校時代のことだ。

発売されたばかりのカセットテープ式ウォークマンを友人が聴かせてくれたときだ。プチフォーンを両耳に装着して、教室で聴いたあのときの感動はとても大きかった。

それまでにもレコードやカセットテープは日常的に聴いていたが、所有していたプレーヤーが如何せんちゃちかった。

音についてもう一つ私の体験を紹介したい。今から24年前に発表されたある楽曲だ。今でも大ファンであるそのアーティストのシングルが発売された。少しでも早く聴きたくて、会社の昼休みに出かけて購入し、すぐにカセットを開封してウォークマンで聴きながら会社に戻った。

この人の楽曲に感化されながら私は生きてきたようなものだ。

2ヶ月後に発売されたアルバムはCD版を購入した。2ヶ月前に購入したあの楽曲ももちろん収録されている。が、しかし・・・。何かおかしい。何か物足りないと感じた。

原因はすぐに分かった。1カ所、語尾のファルセットというかハスキーになった部分がCD版では聞こえないのだ。原盤は同じはずなのに。

あのハスキーボイスが聞こえるのと聞こえないのとでは丸っきり感性が違う。

CDは、可聴周波数上限と言われる2万Hzちょっとを超える周波数成分を意図的に切られている。しかし、ハスキーボイスでも、2万Hz以下の周波数成分はある。それなのにハスキーボイスが完全に消えてしまっているのには合点がいかなかった。

その体験から24年、今回その理由?と思える情報を得ることが出来た。

今月8日(日)にOAされた日テレ「所さんの目がテン!」~レコードの科学~である。地域によってはこれからOAされる局もあるが、支障のない範囲で、OA画像を脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」に掲載した。

番組制作会社から脳波測定協力の打診を頂戴したのが2ヶ月前の7月だった。相当イレギュラーな感じて企画が進んでいるようで、正式にオファーを貰うかはまだ未定だった。

ここからOAにこぎ着けるまでの紆余曲折は一つの物語なのだが、ここでは全て割愛して、“音”に絞って話を続けたい。

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レコードの出荷枚数はV字回復している。ユーザーが、アナログ音楽の感性を再認識している証拠だろう。

今回の実験では、実際に生演奏を録音し、オリジナルのレコードとCDが製作された。
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このように、CDでは22,000Hz以上の音が完全にカットされている。一方レコードにはわずかではあるが残っている。
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この違いが、レコードとCDを聴き比べたときの感性の違いに表れる。このことは昔から言われていることだし、番組でもそのように話が展開された。

しかし、CDとレコードの違いはそれだけでなく、可聴周波数帯域でもハッキリと違うのではないか。このことを私は知らなかった。

音色というのは、その音にどれだけの倍音が重なっているのかによって決まる。可聴周波数帯域においてもこれだけの違いがあるのなら、聴いたときの印象に差があって当然である。

ちなみに生演奏のグラフはこの通りだ。
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レコード世代ではない若者も、10人中7人がレコードに軍配を上げた。この現場には私も同席していたが、脳波測定が気がかりで、CDとレコードの音を聴き分ける余裕はなかった。
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若者達の多くは、ハッキリとその違いを感受したようだ。
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この女性が言う「遠近感があって・・・」ということは、その音に、生演奏した空間に生じた微かな反響音も含まれていることを示すのだと思う。

結局このミュージック・バー(代々木VILLAGE内)では時間が押してしまって全員の脳波を測ることは出来なかった。

日を改めて、今度はD&M恵比寿リスニングルームで再び聴き比べてもらい、その脳波を測定した。日程の調整ができた7人が再集合してくれた。

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当然、常在脳波に劇的な違いが出るわけではないが、α波とβ波の優勢率を算出すると、感性が如実に表れた。

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肯定的な結果ではなかった2人の内の1人は、被験者として不適任であることが明らかだった。簡単に言えば、「実験参加意欲が強くて、頭で色々考えていた」ということだ。

もちろんこの責任は、被験者ではなくて実験する側にある。

私は「セルシネ・エイム研究所」を主宰しているが、人員は私一人だ。独りで出来ることは高が知れている。だがこうして、テレビ番組や大学、企業、自己統制の達人などからオファーを頂いて色んな脳波を測定できている。

今回の、プロの生演奏を録音してレコードとCDを製作し、それを忠実に再生できるシステム、そして被験者など、揃えようとすると大変なことである。

これらの経験を、本来の目的である「サポーティング・バイオフィードバック法」に生かしている。

“脳波”を通じて沢山の出会いを頂いていることに、感謝の気持ちが溢れてくる。

セルシネの脳波測定サービス。是非、奮ってご利用頂きたい。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/

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