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2015年1月 9日 (金)

精神統御の達人とレム睡眠の共通点。脳波測定と自律性解放の視点から。

脳波を測定していると、被験者の閉じた瞼が小刻みに振動していることがある。少し緊張していたり疲れているときに軽く目を閉じた際に誰にでも起こりうる現象で、自律性解放という好転反応の場合もある。

瞼ではなく、その奥の目玉がキョロキョロと忙しなく動くこともある。いわゆる“レム(REM:Rapid Eye Movement)睡眠”時の現象である。

入眠から眠りが深くなるにつれて、筋肉の緊張も緩んでくる。デルタ波の含有率が最も多い睡眠ステージ4が、脳波的には一番深い睡眠であるとも言える。

しかし、筋肉の緊張弛緩の側面から見ると、ステージ4よりももっと深い睡眠と言える状態が次に来る。それがレム睡眠である。眼球は急速運動を起こし、逆に全身の筋肉は最も弛緩している。このときに人は夢を見る。

レム睡眠時の優勢脳波はアルファ波である。

入眠からレム睡眠までのステージ移行は約90分を要する。これを何度か繰り返した後に目覚める。90分サイクルの睡眠ステージグラフをご覧になった人も多いだろう。しかし、実際に測定してみると、ステージ移行のばらつきはとても大きい。

睡眠時の脳波の遷移については弊社ウェブサイト「終夜睡眠脳波の分布グラフ例」で解説している。

さて、レム睡眠時の急速眼球運動は何故、何のために起こるのだろう。

夢を見ているときにキョロキョロ動くことから、「視覚対象を追っているから」と考える人もいる。しかし、視覚体験がないために視覚的夢を見ない先天性視覚障害者にも睡眠中の急速眼球運動は起こる。

他にも幾つかの仮説があるが、どれも決め手を欠くようである。

実は、脳波測定をしていると、同じように被験者が急速眼球運動を起こすことが他にもある。ヨーガや禅などの達人が精神統御した際である。

私はこれを、“レム覚醒”(REM覚醒)と呼ぶことにした。

恐らく、レム睡眠とレム覚醒はほぼ同じ生理状態にある。違うのは、眠っているか目覚めているかだけである。この違いは大きいが・・・

レム睡眠のことを逆説睡眠と呼ぶ人もいる。前述したように、身体的には筋肉が最も緩んで深い脱力状態にあるのに、脳は覚醒時に似た脳波だからだ。

禅僧やヨーガ行者は、この生理状態に入って自らの精神を昇華させていく。

レム睡眠ではアルファ波が優勢なので、徐波(デルタ波など)が優勢なノンレム(non-REM)睡眠の時よりも覚醒しやすいように思うが、実際には、被験者は夢に集中しているためか起こされにくい場合もある。(もちろん、自然な目覚めはレム睡眠後というのが普通である)

アルファ波は単なるリラックスではなく、集中力の指標でもある。

レム(急速眼球運動)が起こる原因は、眼筋が充分に緩んだことによる拮抗筋電位の解放かもしれない。否、脳内情報処理と連動しているのだろうか? 原因はやはりまだ分からない。

言えることは、睡眠時のレム(REM)で私達は鮮明な夢を見る。そして、精神統御の達人は瞑想中のレムで特異なイメージを受けている或いは描いているということである。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/

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