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2017年10月11日 (水)

HTB(北海道テレビ放送)の新番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」で開催された『全日本寝落ち選手権 男子個人』in札幌ドームで、タレントさん達の脳波を測定し睡眠判定。

今月2日深夜24時15分から、HTB(北海道テレビ放送)の新番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」による『全日本寝落ち選手権 男子個人』が生放送&同時ネット配信で開催された。初回60分拡大で、競う場は「札幌ドーム」だ。

生放送当日の13時07分、札幌駅に到着した。迎えに来てくれたディレクターに「ラーメンを食べてから向かいますか?」と訊かれたが、脳波解析システムのセットアップと動作確認が気になっていたので、まず同局へ行きたいと告げた。

HTBへ向かう車中で、来年同局が移転を予定している建設中のビルを教えてもらった。同局は、「水曜どうでしょう」という番組で大泉洋さんがブレークして全国区になる切っ掛けを作っている。今回お呼び頂いた番組も、既成概念に囚われない番組作りを目指しているのだそうだ。

局に到着するとさっそく脳波解析システムのセットアップと動作確認をした。その後、プロデューサーから台本が渡され、中継進行の説明を受けた。

オープニングで企画説明が5分間あり、次に、入眠判定に使う脳波の見方説明が3分とのこと。この3分間で私が紹介され、私から脳波での判定方法を視聴者に説明するのだ。わりと時間を割いてもらっていて、少し緊張感を覚えた。

札幌ドーム入りの20時まで時間があるので、私はホテルにチェックインして待機した。

今回の寝落ち判定では、脳波の分布グラフを用いる。弊社ウェブサイトの「終夜睡眠脳波の分布グラフ例」ページを番組スタッフには事前に案内していたが、当日の打ち合わせでもプリントアウトしたものを念のため準備していた。プロデューサーから、このプリントを利用して本番でも説明して欲しいとのリクエストを受けた。

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ホテルの部屋で一人、このグラフを用いての説明方法を考えた。

脳波の3Hzから30Hzを測定するということを説明。

δ波、θ波、α波、β波の帯域幅を説明。

時間は上から下に流れていくということを説明。

色スケールが示す脳波電位を説明。

そして、寝落ち判定の3つのポイントを説明する。

ポイント1.α波の優勢(αモード)が消えること。

ポイント2.δ波が優勢(δモード)になること。

ポイント3.β波の電位がほぼゼロになること。

以上を要点に説明することとし、練習した。

満を持して札幌ドームに向かった。

関係者出入り口から入り、番組スタッフに案内されてグランドに出た。人工芝の緑が綺麗だ。マウンド付近からスタンドを見回すと軽い目まいを感じた。高校の途中で挫折するまで野球を続け、社会人になってからもたまーに野球をやってきた私だが、塁や守備位置の方向感覚が麻痺するような感じだった。

局から持ち込まれた脳波解析システムがグランドにセッティングされている作業に私も加わり、準備万端整えた。

用意して頂いた弁当で腹ごしらえした後、リハーサルが始まった。

私の番では、ホテルで練習した感じでやってみた。

すると・・・。長いのだそうだ。もう少しシェープしてお願いしますと言われた。番組制作ではよくあることだ。

前説を削り、寝落ち判定のポイントも「α波優勢の途切れ」だけに絞ることにした。

ただ、脳波グラフの見方、そして寝落ちポイントをしっかりと伝えないと、結局視聴者には分かりづらくなる(かといって全部説明していると飽きられるというジレンマだ)。少しの不満と不安を抱いている私を察してか、五十幡裕介リポーター(HTBアナウンサー)が声を掛けてくれた。

「説明の足りない部分はリポートの中で補いましょう」と。(そして、生放送でそれを実際にやってくれた)

その後もリハーサルが続いた。通しリハーサルのはずだがぐだぐだである(と素人には見える)。「まもなく生放送なのに大丈夫?」 傍観者的立場の私も大分心配になってきた。

自分が脳波解説する部分の不安に番組進行全体の心配も加わり、ひさーしぶりの生放送を直前にした私の気分は少々“意気消沈”気味だった。

いよいよ生放送のスタートである。脳波をモニターするPCがずらっと並べられたテーブルの奥下にオンエアモニターがある。そこにふと視線を落とすと・・・、偶然にも矢沢の永ちゃんが何かを言う姿が映っていた。

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たぶんゲームのCMだったと思うが、私の意識にはクルマのCMの方が思い出された。

「やっちゃえ・・・」

私の人生は、永ちゃんの歌で作られ、永ちゃんの歌で彩られてきたと言っても過言ではない。

「はい、私やっちゃいます!」

受動的なアファーメーションの喚起である。

(アファーメーションについては、拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページで詳しく解説している)

その後の展開は生放送された通りである。

実況の谷口直樹氏(HTBアナウンサー)の「見るだけではなく、皆さんに参加して頂こうという・・・“実験バラエティ”です」の宣言で番組はスタートした。


後日、OA動画を確認してビックリした。

最初の脳波解説のコーナーが、台本通りの3分ピッタリだったのだ。

スタッフが実際に布団に入り、その脳波を観察した。素晴らしいαモード(α波優勢)が続いていた。この緊迫の場面でαモードを保てているのは本当に素晴らしい。本ブログでも度々解説してきたように、α波とは単なるリラックスではなく、“落ち着いた意識集中”である。私が、強いαモードの状態を達人集中と呼ぶ所以である。

プリントした脳波の分布グラフを使っての解説では、前述した通り私は「α波優勢の途切れ」のポイントだけを話した。続けて五十幡アナウンサーがβ波の指標も振ってくれたので、それに答える形で2つ目のポイントも言及できた。

五十幡アナウンサーの一連の相槌と振りが小気味よく、私はとても話しやすかった。横で指示を出していたディレクターも、私達の掛け合いを褒めて下さった。その上、ドンピシャの3分だったのである。これには心底感心した。

撤収が完了し、殺風景となったグランドを記念に撮影していると、「撮りましょうか?」と番組スタッフが声を掛けてくれた。

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いつものように、OA画像をテレビ番組協力実績紹介ページ に掲載させて頂いたが、今回は局がYouTubeにOA動画を「10.2OA『全日本寝落ち選手権完全版』」 のタイトルで丸々アップされている。OA後の選手インタビュー付だ。

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これまたいつも言うことだが、テレビ番組での脳波測定は、研究室では得られない宝が落ちている。他の脳波専門家から見たら「バカバカしい」「無理だ」「ノイズだらけじゃないか」と一笑に付してしまうような現場でも、多くの、そして様々な役割の番組制作スタッフが一致団結して取り組むことで、脳波分野の“未知”も一つひとつ“既知”になってきているのである。

そして、それを次の現場に生かしていく・・・

睡眠脳波を生波形で観察している研究者には、今回用いたスペクトル分布グラフに単純化した判定方法は新鮮だったろう。

楽しかったー、ありがとう。



セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/

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