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2017年10月27日 (金)

謂われや時代背景を知ることで、“怖い絵”がさらに怖くなるのか? フジテレビ「とくダネ!」からのオファーで脳波測定して分かったこと。

驚いた! 本当に驚いた。そして、嬉しかった。これ程のβ波の出方は、テレビ番組ロケでは7年前の格闘家・武蔵さんの脳波測定で見て以来のことだった。

武蔵さんの脳波については、当時、本ブログに投稿した「フジテレビ『激★王』の脳波測定で武蔵さんが教えてくれたこと。」 で紹介している。気力と体力がみなぎっているからこその為せるわざであった。そして、その危惧についても述べた。

さて、今回は・・・

今月10日、フジテレビ「とくダネ!」から電話が入った。

上野の森美術館で展示されている「怖い絵」について、何の前知識も無く鑑賞した場合と、謂われや時代背景の解説を聞いた上で鑑賞した場合とでは、後者の方が怖さが増すとの説があり、その真偽を脳波測定で確かめることは可能か? との相談だった。

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怖さなどの情動処理は、脳の奥深くにある扁桃体が担っているとされる。ダイポールセンサーでその脳波を探ることは可能かもしれないが、そのシステムを構築する術が私には無い。

ただ、情動が一定以上の強さなら、それを司る前頭前野にも当然反応が現れる。この脳波を捉えることで、心的動揺度を測ることは可能である。そのように回答した。

とは言ったものの、説を肯定する結果となる確信は持てなかった。それは、「怖い絵」なるものがどんなものなのか、そして、どんな解説がされるのかの情報を持ち合わせていなかったからだ。

もしかすると、解説の無い方が想像をかき立てて“怖さ倍増”となるのではないか、或いは逆に、解説を聞くとパレイドリアが発現して“怖さ倍増”となるかも、などと見当違いだった可能性に思いを巡らしていた。

ロケは15日(日)にブッキングされた。

このイベントは盛況で、入場まで50分待ちなど連日長蛇の列だそうだ。よって、撮影は閉館後に行われた。

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被験者には予備知識無しで“怖い絵”を鑑賞してもらい、その後、その絵の解説を聞いてもらってから改めて同じ絵を鑑賞してもらう。

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解説の声は吉田羊さんだ。現場では聞けなかったが、OAで聞くととてもいい感じである。

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私は、荘口プレゼンターと共に隣室で脳波を観察した。

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そして、一組目の被験者からいきなり驚きの結果が出た。

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駄目だ。偏った期待があったり、平静を保てない観察者は科学者として失格である・・・。

ここまでの違いが出るとは予想だにしていなかった。解説を聞いた後の赤が優勢率100%になったのだ。

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OAでは紹介されなかったが、折れ線グラフはこのようになっていた。1分間測定した中の37秒時点のグラフである。折れ線グラフは、18秒から37秒までの20秒間を表示している。このように、ピンクが飛び抜けて高く推移した。(解析ソフトのデフォルトでは色が淡いので、クッキリした色に調整し、脳波も2種類に絞った上図タイプも番組に提供した)

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解説を聞いたか聞かないかで、脳波がここまで変化したのには本当に驚いた。もちろん、脳波を測定しているときは無音にした。

脳波を観察しているときに、荘口さんが横でおっしゃった。「人生経験を積んだ人の方が、より反応するのかもしれませんね」。確かにそのようだと私も感じた。

結局、説を肯定する反応を示した被験者は、8名中5名だった。

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脳波測定結果から「心の動揺度」を算出してグラフにするとこうなった。既述の通り、5名の動揺度が増している。

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被験者2は、解説を聞いた後の鑑賞でどこまで心的動揺度が増したのか? それを示すために縦軸を縮小したのがこのグラフだ。

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実験手順のリハーサルが十分でなかったため、二組目までの被験者4名は少々測定データが荒れた。その辺りを改善して再検証すると、もしかすると全員が肯定的結果になるかもしれないとまで思わせた。

また、解説を聞くことで被験者2にこれ程の心的動揺があった理由を探ることで、この「怖い絵」展の“怖い効果”をさらにブラッシュアップすることが出来るかもしれないとも思った。この被験者は、「・・・(解説を聞いたことで)感情移入して、悲しくなっちゃった・・・」と、うっすら涙を浮かべながらインタビューに答えていた。

実験で使われた絵のタイトルは、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。

怖い絵展の監修者は中野京子氏である。

今回も、貴重な脳波データを得ることが出来た。

感謝。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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