カテゴリー「6.テレビ番組協力」の54件の投稿

2019年4月 5日 (金)

能力開発法のエッセンスに通じるハナタカ情報。~暗算しながら正座すると足が痺れない?~

 テレビ朝日の番組「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」からオファーを頂き、ここ浅草橋のスタジオでインタビューに答えたのが2月24日である。

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インタビューのテーマは二つ。いつもなら脳波測定器を道具に脳波研究家として答えるのだが、今回はいずれも脳波に直接は関係の無い内容だった。

3月28日のオンエアで紹介されたのはその内の一テーマだけだったので、今回はそれに絞って振り返りたいと思う。

先ほど、脳波に直接は関係の無いテーマだったと述べたが、実は大いに関係がある。しかし、「説明が難しくなるから」と、脳波の視点からの解説は現場ディレクターに却下されたのだ。番組で割り当てられるコーナーの持ち時間が短いから仕方ない。

嬉しかったのは、全く脳波に触れない解説をテレビ番組から求められたのは恐らく今回が初めてで、活動の場が少し広がった気がすることだ。

能力開発トレーナーを生業にして三十有余年、私にとって脳波測定及びその解析は、クライアントの能力開発を効果的にサポートするための道具である。

能力開発にイメージトレーニングは欠かせない。このイメージトレーニングを効果的に実践するためには、トレーニング者の脳コンディションを客観的なデータで正確に知る必要がある。

そのときの指標はアルファ(α)波である。アルファ波は単なるリラクセーションの指標ではなく、その電位が強くなればトレーニング者は“落ち着いた意識集中”状態に入っていると評価できる。すなわち、聡明な状態だ。この脳コンディションでのイメージトレーニングが効果的なのである。

この目的で長年培ってきた脳波測定及び解析手法が、異分野からも重宝にして頂き、大学や企業の研究機関からも沢山のオファーを受けてきた。それがテレビ番組からのオファーという形にも波及していたわけだ。

いかん、また前置きが長くなってきた。

閑話休題。

今回のハナタカ情報は、マルモさん投稿の「暗算しながら正座すると足が痺れない」だ。

番組が実施した検証は次のようになった。

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この被験者は、ただ正座したときは11分34秒で痺れが限界に達し、暗算しながら正座したときは20分32秒で、8分58秒伸びた。

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他の被験者も、4分20秒、16分0秒とそれぞれ伸びた。

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今回は脳波測定をしていないので、私はこの検証現場に同席していないことをお断りしておく。

さて、この検証結果に対する私の解説は以下の通りである。

「足の痺れというのは、実は脳で感じるんです。」

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「脳というのは同時に複数のことに注意を向けるというのは非常に苦手なんですね。」

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「ですから、暗算にしっかりと集中していると、足の痺れを感じなくなるんです。」

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当然といえば当然だが、このハナタカ情報とその検証は好評だった。

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伊集院光さんが、このハナタカ情報に面白い例を付け加えた。

「長い落語をやってても全く痺れないのに・・・」

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「頭下げて立とうと思ったら立てないっていうケースが、落語凄いよくあるんです。結構名人の人でも、予想外に長くなっちゃったときとかに、緞帳下げないと降りられなくなっちゃうってことが・・・」

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私も昔は割と長く正座していられた。小学生の頃に通っていた書道とそろばんの塾で正座していた経験による馴れだ。

ところが今は、正座しようとすると尻と踵がすぐにはくっつかない。じわーっと尻を沈めていく感じだ。とても長時間の正座は無理だ

生活様式の変化に合わせて人の身体も馴化するのだ。

ベテラン級の落語家であっても、馴化範囲を超える時間正座していると足は痺れる。しかし、噺に集中しているから痺れを感じない。ところが実際には痺れているから立てないわけである。

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先ほども言ったように、当然といえば当然の理屈なのだが、ここに能力開発のエッセンス(本質的で不可欠な要素)がある。

私が解説したコメントを改めて以下に記そう。

1.「足の痺れというのは、実は脳で感じるんです。」

2.「脳というのは同時に複数のことに注意を向けるというのは非常に苦手なんですね。」

3.「ですから、暗算にしっかりと集中していると、足の痺れを感じなくなるんです。」


コメントのキーワードは次の通りだ。

「脳で感じる」

「複数同時に注意を向けるのは苦手」

「あることに集中すると、他のことは無くなる」


ここで、主語を正確に言い直さなければならないだろう。

複数同時に注意を向けるのが苦手なのは、意識(顕在意識)である。

感覚器官で感受した情報は脳に送られて、無意識(潜在意識)が全て処理している。

すなわち、無意識は膨大な情報を刻々と処理しつつ、一筋の情報だけを意識レベルに上げているということだ。

以上が番組内容の振り返りだ。

ここからは、番組のテーマを超えた能力開発講座である。

アスリートでもビジネスパーソンでも芸術家でも誰でも、ここぞというときにビビってしまって能力を十分に発揮できないことがある。

心臓の鼓動は増し、呼吸は早くなり、身体は硬く縮こまり、意識は激しく動揺している。・・・辛い状況だ。

こんなときに思い出して欲しい。意識は一つのことにしか集中できないということを。

ヨーガの行者や高僧は、任意の一点に意識を繋ぎ留めることの達人だ。

成功する人は、“今此処”に集中して取り組むから成功率が高い。

失敗する人は、気掛かりなことに意識が振り回されてしまう。「こうなりたくない」「ああなりたくない」と、失敗場面をイメージする。

失敗する人は、なりたくないイメージをせっせと描きながら、それに抗うように頑張るから失敗する。まるで柔道の返し技を食らって背中から畳に叩き付けられるように。これを“努力逆転の法則”という。

人の努力は、イメージしたことの実現に働くのだ。

意識をある一点に集中したとき、五感は研ぎ澄まされてピークパフォーマンスを発揮する。そして、集中対象以外の情報は意識に上がってこない。

このように、意識がいわゆるゾーンに入ってピークパフォーマンスとなったとき、前頭前野の脳波はファストα波と極々遅いスローβ波までの帯域が強く出ている。

例えば、睡眠時に騒音が鳴ってもスヤスヤと眠っているときがある。

睡眠時はアルファ波よりもゆっくりの徐波、すなわちシータ波やデルタ波が優勢である。

睡眠時に騒音が鳴って目覚める場合は、徐波ブロッキング(徐波が沈静化すること)が起こっている。

逆に、騒音が鳴ってもスヤスヤと眠り続けている場合は、徐波と共に強いファストα波が平行して出る。すなわち、(脳の)ノイズキャンセリング機能の働きがファストα波の増強として観察できるのだ。

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このことについては、本ブログの「ゾーンに入る鍵を握る脳波、ファストα波とは。そして、ある状態との共通点。幸運人生を生きるために改めて見直すべき潜在意識のPMF(パーソナル・マインド・フィルター)。」で既述しているので参考まで。

5年ほど前に流行った「アナと雪の女王」。その挿入歌「Let It Go~ありのままで~」を没入して歌う女子達が当時マスコミでも度々紹介されたが、テレビ番組からのオファーで、そんな女子の脳波を測ったことがある。

没入して(成りきって)歌うその女性は、見事にファストα波が増強していた。この状態を私は“肯定的高揚感”と名づけた。当時のブログ「“アナと雪の女王”の主題歌「Let It Go~ありのままで~」を聴いたときの“肯定的高揚度”を脳波測定で算出。TBS「あさチャン」からのオファーにて。」で詳しく紹介している。


改めて能力開発のエッセンスをまとめると次のようになる。

意識は、複数のことを同時に抱くことが苦手である。一筋の情報に集中したら、その他の情報は上がってこない。

イメージの下(もと)で取り組んだことが実現する。

ここぞというときにビビったら、その心身のビビリを抑え込もうとし続けない方がいい。努力逆転の法則が働いて益々ビビってしまうからだ。

ビビリの敷居に載り、その上で目的達成に向けて集中するぐらいの方が高いパフォーマンスを発揮できる。せっかくのビビリ・エネルギーは、目的達成のために有効利用するべきだ。そうしていると間もなく落ち着いた集中状態となり、ゾーンに入ることができる。

心身の強すぎる雑緊は、パフォーマンス直前の「軽いストレッチ」と「呼吸法」で解消しておけば良い。これも必要以上にやると、力が抜けすぎて本番でのパフォーマンスが高まらないから注意が必要だ。何事も“過ぎたるは及ばざるがごとし”である。

また、自信がまだ弱いために、ネガティブな方向の意識をどうしてもポジティブへ転換できない場合は、他の注目現象を作って強制的にネガティブから意識を逸らす方法もある。

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例えば、スクワットの途中のような中腰を暫く維持していると、すぐに圧倒的な疲れが太腿に生じる。そうすると、意識はその圧倒的な筋肉疲れに向いて、当初のネガティブから脱することができる。

笑いを堪えるために唇を噛んだ経験があなたもあるかもしれない。これも同じ効果だ。意識は最も強い一つの筋情報しか抱けないのだから。

このように生理現象を使ってネガティブから脱し、次にポジティブへと意識を向けるというステップはグリップ力のある意識転換法である。

今回のハナタカ情報をあなたの能力開発に生かして頂ければ、番組に関わった一人として嬉しい限りである。

なお、拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に、更に詳しい自己統御法を紹介している。

オンエアの画像を、弊社ウェブサイト「脳波測定/脳コン解析・・・テレビ番組協力実績」の事例59コーナーに掲載させて頂いた。

感謝。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
https://selsyne.com/aim/

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2019年1月13日 (日)

ソニーPlayStationVR対応ゲームソフト「テトリス・エフェクト」をプレーする片桐仁氏の没入感を脳波測定で実証したウェブCM。

昨年11月、ソニー「PlayStationVR」に対応したゲームソフト「テトリス・エフェクト」の発売に合わせて、そのウェブCMが公開された。

ソニー製品のCMを博報堂が手掛けた際に脳波測定をご用命頂くのは二度目である。

今回の件で初めてご相談頂いたのは昨年9月で、「PlayStationVR」で体験するVR(仮想現実/人工現実感。コンピューターで作る人工的な環境で、あたかもそこに自身がいるかのように感じさせる技術)効果を脳波で検証したいとのことだった。

2000年にハーバード大学医学校からレポートが発表され、ゲームソフト「テトリス」を体験したプレイヤー達が感じるその不思議な体験を「テトリス・エフェクト」と呼ぶのだそうだ。

その効果を謳った動画「『TETRIS EFFECT』 アナウンストレーラー | PS4」を案内された。

人間の体験や記憶というのは、時として不思議な感覚をもたらす。ここでいう不思議とは、日常の感覚とは一線を画す希な体験という意味だ。

24年ほど前、音響効果で私も似たような記憶想起体験をしたことがある。動画「BFS-バイノーラル7.5」の下に掲載した「説明」のとおりだ。

「PlayStationVR」対応「テトリス・エフェクト」は、一流のクリエーターが最先端の音響/CG(コンピューターグラフィックス)技術を駆使して制作したものであるから、その圧倒的な不思議体験は想像に難くない。

今回発売の「テトリス・エフェクト」は、次のような特長があるとのこと。

1.トリップ感のある映像効果
2.ゲームの展開によって変化するBGM
3.プレーヤーの操作に連動するサウンドエフェクト
4.時間とブロックの落下を止められる新システム「ZONE」

ネット上に先行告知されていた動画や資料を拝見すると、上の特長から、プレイヤーに次のような体感を生じさせることがあるようだった。

1.心地良い
2.リラックス
3.意識によるノイズキャンセリング
4.高揚感、ハイパフォーマンス
5.聡明で落ち着いた意識集中
6.トリップ(幻覚)やゾーン(好集中)などの変性意識状態
7.没入感
8.エクスタシー
9.羞恥心や焦燥感の消失
10.癒し

10月4日に赤坂の博報堂を訪ねて、CM制作チームの皆さんに脳波解説をレクチャーした後、上のような体感がプレイヤーに生じた場合のそれぞれの脳波パターンを紹介した。その脳波パターンが観察できれば、脳波の見地からも上のような体感を実証できるというわけだ。

そして、17日には博報堂のチームと共に品川のソニー・インタラクティブエンタテインメントを訪問し、実際に「PlayStationVR」対応「テトリス・エフェクト」を体験するチームメンバーの脳波を測定した。

私も「テトリス・エフェクト」をプレーさせて頂いたが、「PlayStation」はおろか、任天堂の「ファミコン」さえ遊んだことがない私には操作勘が掴めなかった。

高校生(38年前)の頃は教室で任天堂の「ゲーム&ウォッチ」に興じたし、専門学校生の頃は富士通のPC「FM-77」対応の「ウットイ」に熱中したものだ。あまりにも熱中したためか、その直後に発売されて大ヒットした任天堂「スーパーマリオブラザーズ」は、友達がやっているのを見ていても自分でプレーしたいとは思わなかった。

閑話休題

結局、「テトリス・エフェクト」の操作は他のメンバーに任せて、私はVRヘッドセットを装着したままその映像と音響を受け身で体感するに止まった。

この体験は、33年前のつくば科学万博パナソニック・パビリオンでの3D体験を彷彿とさせた。その時の映像は、シャボン玉があたかも目の前に迫ってくるものや、グライダーで飛んでいる視点の映像などで、私の心に強いインパクトを残していた。

当時は、片方に赤、もう片方に緑のフィルムが張られたメガネを掛けて、映画館のようなスクリーンに映される実写映像を見るものだった。

またまた、閑話休題

結局この日の脳波測定では良い結果が得られなかった。「テトリス・エフェクト」のVR効果が肯定できなかったというよりも、そもそも脳波測定自体に心許なさがあったのだ。

今回のCM制作は、脳波測定もガチンコ(真剣勝負)である。カメラが回っている中で被験者のタレントさんが「テトリス・エフェクト」をプレーし、脳波測定も一発勝負だ!

23日の撮影まで中5日、考えられる様々なアクシデントにも即座に対応できるように準備した。何しろ、VRヘッドセットという電気製品を頭に装着した状態での脳波測定だからノイズの影響が懸念される。

また、一般視聴者に分かり易い表示の脳波測定器と、細かな変化も見落とさないための脳波測定器の2機種を同時に利用するための二股センサーコードも用意した。

準備万端整えて撮影当日を迎えた。被験者は、個性派俳優の片桐仁氏である。

以下のグラフは、背面グレーのグラフが片桐仁氏のこの日の基本脳波だ。そして、手前のカラーの棒グラフが「テトリス・エフェクト」プレー後の脳波である。

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セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年5月 3日 (木)

コーヒーに含まれるカフェインとポリフェノールの効果を上手に利用する方法。それは、いつ飲むか!? 毎日放送「林先生が驚く初耳学!」からのオファーで若狭勝氏の入眠脳波を測定して感じたこと。

「コーヒーを飲むと快眠が得られる!」と聞いて、あなたはどのように思うだろうか?

私が初めてこの説を聞いたのは2013年の5月だから、丁度5年前だ。

テレビの情報番組からオファーを頂き、カフェインの結晶なるものを舐めた被験者の入眠脳波を測定した。

ディレクターから「舐めてみますか?」と薦められて、私も極々少量(直径2,3ミリ程の粒)を舐めてみた。量が過ぎると危険なのだそうだ。専門家もロケ会場に呼ばれていた。

味はしないし、何の変化も無いだろうと私は高を括っていた。ところが程なくして、胸のあたりの違和感に気づいた。緊張したときに感じる胸の“スースー感”と言ったらいいだろうか?

量を間違えると確かに大変なことになりそうだと感じた。

実験の方は残念ながら入眠効果を脳波測定で見いだすことができず、このロケは没となった。

今回、毎日放送「林先生が驚く初耳学!」からオファーを頂いた入眠脳波測定は、普段あまりコーヒーを飲む習慣の無い若狭勝氏が、昼間に3杯程度飲むのを一週間続けた後に実施された。

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脳波センサーは、安らかな入眠を妨げない弊社特製の「エンフレック」 を用いた。

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脳波センサーの装着を終えると、廊下を挟んで向かい側の部屋に移り、脳波解析モニターと若狭氏を映すモニターを注視した。

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専門家によると、コーヒーに含まれる成分はカフェインよりもポリフェノールの方が多く、このポリフェノールに寝付きを良くする効果が期待できるのだそうだ。

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成分比率の他に、効果が現れる時間にも差があるのかもしれない。

今回の実験の味噌は、コーヒーを昼間に飲んだということだ。

昼間の活動がエネルギッシュとなり、それが入眠を誘った・・・。

若狭氏によると、「30分ぐらい眠りにつけなかったのが、最近は眠りやすくなったように感じる」とのことだった。

いつ飲むか? 今でしょ!

とはいうものの、寝る直前ではなさそうだ。正解を求めるために、もう少し詳しい実験をしたいところだ。

今回のロケとオンエアも、楽しい体験をさせて頂いた。感謝。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年2月16日 (金)

睡眠負債を改善する食べ物。TBSの番組「ジョブチューン」からのオファーで脳波測定した結果。

今月10日にTBSの番組「ジョブチューン」で私が脳波測定協力した内容が放送されたので振り返る。

テーマは、「睡眠負債を軽減する食べ物とは?」だった。

「睡眠改善に効く食材」で思い出すのは、一昨年の12月に放送されたテレビ朝日の「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」からのオファーで入眠脳波を測定した件が思い出される。

玉ネギの入眠効果には、脳波測定した私自身も驚いた。だから、個人セッションや講演で「なかなか寝付けない」という人がいたら、玉ネギ効果をよく紹介する。ただ、部屋が玉ネギ臭くなることの妥協は必要だ。

もっと古いところでは、7年前のテレビ朝日「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」からのオファーで、寝つきの良くなる一番の飲み物は何かを、ホットミルクやココア、ジャスミンティーなど6種類から検証した。

被験者は、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔氏と玉森裕太氏の二人だった。被験者が被験者なだけに大きな反響があった。このときの模様は、「そびえ立つ成功の下にある“盤石”を見た思い。テレビ番組でキスマイの脳波を測定して・・・。」「12月にオンエアされた3本のテレビ番組を振り返る。」で紹介した。

さて、今回はどうだったか?

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実験ロケは、1月15日から21日までの一週間に渡って実施された。

毎夕TBSテレビに出向き、オールスター感謝祭でお馴染みの「心臓破りの坂」からロケバスに乗って被験者宅を訪問し、毎朝ここに戻ってきた。

被験者宅は東京近郊だが、あるときはアクアラインで東京湾をくぐり、またあるときは東名高速道路を走ったりする距離感だった。

睡眠負債を軽減するという食べ物を食さずに寝た日と、食してから寝た日の睡眠脳波を測定し、その測定データから「入眠に要する時間」と「眠りの深さ」を割り出した。

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脳波測定による入眠判定の方法は、本ブログ「HTB(北海道テレビ放送)の新番組『夜のお楽しみ寝落ちちゃん』で開催された『全日本寝落ち選手権 男子個人』in札幌ドームで、タレントさん達の脳波を測定し睡眠判定。」で紹介している。


このときの生放送動画「10.2OA『全日本寝落ち選手権完全版』」をHTBがYouTubeにアップされている。入眠判定について私が解説したシーンは、5分29秒からだ。


睡眠の質を判定するもう一つの指標「眠りの深さ」は、ある一定時間におけるδ波積算電位を算出して判定した。


判定結果はこの通りだ。

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全員の入眠に要した時間が短くなり、かつ深くなった。


右画面の脳波分布グラフは、δ波からθ波の帯域の、ある時間を番組がピックアップされたものだ。グラフ左の2列がδ波で、青→黄→赤になるほど電位が高い、すなわち深い睡眠であることを示す。


今回用いた脳波解析PCソフト「パルラックスF」の仕様上、グラフのδ波は3.0Hzと3.5Hzの2列だが、テキストで保存されている測定データから2.5Hzの電位を取得することが可能なので、計3本のδ波帯域の電位を積算し合計した。


熟睡を判定するからには2.5Hzよりも低い周波数のδ波を見たいのだが、「パルラックスF」では残念ながら不可能なのである。


睡眠負債をこんなに改善する効果がある食べ物は何だったのか・・・。答えは、「キムチ」である。

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キムチの快眠効果 其の①
植物性乳酸菌によりGABA(γーアミノ酪酸)が生産される。GABAは、脳の興奮を静め、気持ちをリラックスさせ、血圧を下げ、ストレス時の免疫力低下を抑える働きもある。


キムチの快眠効果 其の②
辛味成分であるカプサイシンによる体温上昇。その後体温が下がるにつれて入眠する。お風呂で温まってから就寝すると入眠しやすくなるのと同じ理屈である。


其の①の効果を得たいならば、キャベツや白菜などの漬物でも良い。


この30年、身体あるいは精神に効くとされる色んなものを脳波測定の立場で検証してきた。それで言えることは、どんなに良いものでも「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのである。適切に間をおいた摂取や使用がいい。


6年前にGABAの研究者から脳波測定の依頼を頂いた際にも、この「間をおいた摂取がいい」は意見が一致している。


今回の一週間に渡る終夜睡眠脳波の実験では、もっと別の貴重なデータがあった。番組及び被験者から了解を頂いていないので本稿に紹介することは控えるが、人間の素晴らしい生理機能をハッキリと脳波で観察することができた。


ヒントは、騒音遮断機能である。


いつもいうことだが、テレビ番組からのオファーで脳波測定をする場合、普段の研究では得にくい宝が沢山キラキラと落ちている。・・・感謝。



セルシネの「脳波測定/脳コン解析サービス」

セルシネの「脳波測定器レンタルサービス」

セルシネの「脳波測定テレビ番組協力実績」



セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年12月30日 (土)

HTB(北海道テレビ放送)の番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」~第2回 全日本寝落ち選手権~で、脳波測定による入眠判定。

今月18日(月)24時15分から、HTB(北海道テレビ放送)の番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」による「第2回 全日本寝落ち選手権」が生放送で開催された。

10月に札幌ドームで開催された第1回同様に、脳波測定による寝落ち(入眠)判定役を仰せつかった。今回の会場は、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ附属体育館だ。

今回もHTBから番組の録画を提供頂いたので、さっそく振り返ってみたい。画像のピックアップは、既に弊社ウェブサイト「テレビ番組協力実績紹介」ページに掲載している。

今回も寝落ちできた選手はいなかったのだが、White Explosionの山田恭平選手があと一歩のまどろみ状態となり目を見張った。すなわち、α波の断続である。競技がスタートして約10分が経ったときだ。

寝落ち判定のポイントは、前回の生放送で解説した。HTBがOA動画をYouTubeに「10.2OA『全日本寝落ち選手権完全版』」(該当の5分29秒から再生されます)のタイトルでアップしてくれている。

山田選手がまどろみ状態に入ったことをディレクターに伝えた。すぐに、中継車で指揮を執っているプロデューサーに伝えられた(たぶん)。回り回ってMCの谷口直樹アナウンサーから「脳波どうですかー?」と振られた。

このように、α波優勢が途切れはじめた。あわせて、β波がほぼ真っ黒に沈静化すること、θ波からδ波が優勢になること等が表れると寝落ちである。

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OA画像では色スケールが分かり難いので、実際の測定グラフを紹介しよう。

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この脳波分布グラフの縦軸(経過時間)は3分しか無いので、α波優勢の持続が劇的に途切れはじめたとは伝わりにくいだろう。

そこで、経過時間を遡って、画面を切り貼りして作ったのがこの分布グラフである。

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長く続いていたα波優勢が断続的となり、20Hz付近のβ波も沈静化したのが分かる。明らかに寝落ち寸前である。が、この後すぐに妨害が発動され、惜しくも寝落ちには至らなかった。

それにしても山田選手のα波には惚れぼれする。素晴らしく“落ち着いた精神集中”、すなわち聡明な脳コンディションである。

競技の途中で、THE BOYS&GIRLSのドラマーのカネコトモヤス選手の脳波が止まった。測定データを保存して改めて測定を開始すると問題なく作動した。

何が原因だろう? 爆音が脳波解析システムに電気的ショックを与えたのか? 配線上の問題で電磁波が悪さをしたのか? 当初は????だったのだが、後で冷静になって考えると疑わしいシーンが思い当たっていた。

生放送が録画されたBlu-ray映像と脳波測定データを同期して再生すると、そのシーンがバッチリ映っていた。アヒルが脳波測定器の「停止ボタン」を踏んだのだ。“寝落ち妨害”ならぬ“測定妨害”だ。リハーサルでこのリスクになぜ思い至らなかったのか・・・、反省した。

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番組が始まって31分25秒だから、競技が始まって21分過ぎである。

今回はもう一つの問題も起こった。脳波センサー外れである。カチューシャタイプなので、選手が横向きになると電極が額から浮いてしまうことがあるのだ。

これを防ぐには、万能脳波センサー「エンフレック」を用いるのが有用である。ただし、装着に一人5分ほど掛かるので、第1回のように本番中の選手入場後に装着するのは時間的に無理である。しかし今回は、本番前にセンサーを装着したので、「エンフレック」でも良かったかもしれない。

札幌ドームで開催された第1回に比べると、少々やり残し感があった。しかし、今回のOA動画を繰り返し見ていると、第1回に負けず劣らず楽しいじゃないかと思い始めた。

生放送中に私が最も静かに興奮したのは、上に紹介した山田選手が寝落ち寸前になったときだ。その次は、コロネケンが寝落ち妨害としてコントを披露したときの山本貴之(すずらん)選手の劇的変化である。山本選手は札幌よしもとでコロネケンの先輩にあたるそうだ。

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コロネケンが登場してすぐに、山本選手の脳波はβ波が優勢となった。もう寝るどころの話しでは無い。苛々そわそわと思考がグルグル回転している。可愛いが故の気掛かりなのかもしれない。

この劇的変化を、前にいるディレクターに伝えようとした。しかしディレクターはカンペを書いているのか気づかない。大きな声を出してコントの邪魔をしてはいけないと思い、かすれた声とジェスチャーでアピールした。

それに谷口アナと江田由紀浩さん(イレブンナイン)が気づいてくれ、「凄い、凄い・・・」とざわついた。

ほどなくディレクターにも伝えることができ、コロネケンのコントが終わった後に解説した。このように、山本選手だけが強いβ波優勢になっている。山本選手の眉間にしわが寄っていたので多分に筋電ノイズも含まれているが、明らかにβモードだ。

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以上の寝落ち妨害の他、第1回同様に素晴らしいヘビメタを演奏したMETAL SCREAM、今回華やかさを加えてくれたセクシーダンス集団Party Dollsなど見所満載だ。(あれっ、番組広報担当みたいになってる?)

もしかすると、第1回同様に番組HPで観られるようになるかもしれない。

今回も楽しかった、ありがとう。

今、12月30日も終わろうとしている。今年も残すところ1日となった。素敵な行く年来る年をお過ごしください。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年11月 4日 (土)

黒船特派員ジョナサン・シガー氏との動物癒し効果検証の珍ロケ。TOKYO MX「5時に夢中!」からのオファーで実施した脳波測定が強制終了。

TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン株式会社)の番組「5時に夢中!」から脳波測定/脳コン解析サービスのオファーを頂いた。

同局からは、4年前に番組「リスアニ!TV」で寿美菜子さん(歌手・声優)のプリティー・フィーバー度を脳波測定で判定して以来だ。当時の模様は、ブログ「声優/歌手の寿美菜子さんのプリティフィーバー度を脳波で判定。TOKYO MX「リスアニ!TV」からのオファーにて。」に投稿している。

今回は、「動物と触れあうとオキシトシンが出て癒やされる」という夕刊フジの記事を追試したいとのことだった。

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脳波で神経伝達物質の分泌量を測ることは出来ないが、癒やされ/オープンマインドとなった脳ではスローα波が強く出るので、それを推し量ることが出来る。

各脳波の特徴を正確に記述しようとするとどうしても長くなるので、テレビ番組にはこのように端的な表現で説明することにしている。
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この脳波グラフは、新型脳波測定器「アルファテック7」の専用脳波解析PCソフト「マインドセンサー7」のものだ。

発売早々の7月に仕入れたのだが、四ヶ月経った今も測定精度が安定しないために、弊社サービスのラインナップには加えられないでいる。この間に「マインドセンサー7」とセンサーベルトの改良がメーカーによって施されたのだが、それでもまだ納得できない。

しかし、この新型脳波測定器がやっていること、やろうとしていることは凄い。不具合を手なずける方法に目星が付いてきたので、今回のロケで使うことにした。テレビ初お披露目である。

台風22号の強風がまだ残る10月30日(月)、千葉県の東京動物専門学校でロケは行われた。

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被験者は、黒船特派員ジョナサン・シガー氏だ。この後、ジョナサン氏の体を張ったロケが展開される。“癒し”がテーマなのに・・・

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まず、ジョナサン氏の通常の脳波を測定した。ツイッターでもつぶやいたが、こんなに近くで、こんなに綺麗で透き通った青い目を見たのは初めてだった。

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そして、順番に各動物で脳波測定をしていった。犬ではさすがに素晴らしい癒し効果が出た。

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犬といい勝負になるだろうと予想していた猫では、測定結果が奮わなかった。ジョナサン氏が白状した。「僕、猫アレルギーなんですよ」と。

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続いては兎。何故だかまた癒やし数値が上がらない。するとジョナサン氏からまた衝撃の言葉が発せられた。

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過去の辛い体験は、当然“癒し効果”にもマイナスの影響を与える。普段は兎に接することも滅多にないだろうから、トラウマがそのまま残っており脳波に反映したのだ。もちろん、兎との適切な触れあいを繰り返すことで、この種のトラウマは解消していくことも出来る。この方法を暴露療法という。

それにしても、“癒し効果”の高得点が期待された猫と兎に対して、ジョナサン氏にこんなマイナス要因が隠されていたとは・・・。唖然とした反面、その反応を脳波測定で捕らえることが出来たことに嬉しさを感じた。

ペリカンは、くちばしをこっちに向けられると“先端恐怖症”のような感覚で怖かった。くちばしから喉に掛けての薄い膜は、ジョナサン氏曰く、「お餅のように柔らかく伸びて気持ちいい」のだそうだ。

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アザラシは・・・、やはり怖そうだ。カメラの前だからこそノルアドレナリンが出て何とかやり遂げた。

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そして、結果的に最後の検証となったアルパカ。基本的には温厚な動物だが、嫌なことをされると唾を吐きかけるのだそうだ。

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その通り、唾吐きの連発をくらい、私は思わず悲鳴を上げながら檻の外に駆け出た。その私を追いかけてアルパカも檻の外へ。

それを見ていた向かい側の檻の中で子馬が私を見て笑っていた。フレーメンかもしれないが、「やーい」と笑われているように私には感じられた。アイコンタクトして、その子馬と一頻り会話を交わした。可愛かったー。

ジョナサン氏もアルパカと心を通わせた。

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そのとき事件は起きた。

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敢えなく脳波測定による“癒し効果”検証は終了となった。

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アルファテック7のミニUSBコネクタに負担を掛けすぎた。緩衝仕掛けを施すべきだった。私の失態である。

この後も様々な動物たちが予定されていたのだが、ここで強制終了となってしまった。

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今回は、単純にスローα波の平均電位だけで“癒やされ効果”の順位づけをした。アルパカは、ジョナサン氏の体感値である。

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この日のコメンテーター二人はとても個性的で、私と同じ1964年生まれだった。'64年組、いいね!

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感謝。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年10月27日 (金)

謂われや時代背景を知ることで、“怖い絵”がさらに怖くなるのか? フジテレビ「とくダネ!」からのオファーで脳波測定して分かったこと。

驚いた! 本当に驚いた。そして、嬉しかった。これ程のβ波の出方は、テレビ番組ロケでは7年前の格闘家・武蔵さんの脳波測定で見て以来のことだった。

武蔵さんの脳波については、当時、本ブログに投稿した「フジテレビ『激★王』の脳波測定で武蔵さんが教えてくれたこと。」 で紹介している。気力と体力がみなぎっているからこその為せるわざであった。そして、その危惧についても述べた。

さて、今回は・・・

今月10日、フジテレビ「とくダネ!」から電話が入った。

上野の森美術館で展示されている「怖い絵」について、何の前知識も無く鑑賞した場合と、謂われや時代背景の解説を聞いた上で鑑賞した場合とでは、後者の方が怖さが増すとの説があり、その真偽を脳波測定で確かめることは可能か? との相談だった。

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怖さなどの情動処理は、脳の奥深くにある扁桃体が担っているとされる。ダイポールセンサーでその脳波を探ることは可能かもしれないが、そのシステムを構築する術が私には無い。

ただ、情動が一定以上の強さなら、それを司る前頭前野にも当然反応が現れる。この脳波を捉えることで、心的動揺度を測ることは可能である。そのように回答した。

とは言ったものの、説を肯定する結果となる確信は持てなかった。それは、「怖い絵」なるものがどんなものなのか、そして、どんな解説がされるのかの情報を持ち合わせていなかったからだ。

もしかすると、解説の無い方が想像をかき立てて“怖さ倍増”となるのではないか、或いは逆に、解説を聞くとパレイドリアが発現して“怖さ倍増”となるかも、などと見当違いだった可能性に思いを巡らしていた。

ロケは15日(日)にブッキングされた。

このイベントは盛況で、入場まで50分待ちなど連日長蛇の列だそうだ。よって、撮影は閉館後に行われた。

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被験者には予備知識無しで“怖い絵”を鑑賞してもらい、その後、その絵の解説を聞いてもらってから改めて同じ絵を鑑賞してもらう。

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解説の声は吉田羊さんだ。現場では聞けなかったが、OAで聞くととてもいい感じである。

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私は、荘口プレゼンターと共に隣室で脳波を観察した。

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そして、一組目の被験者からいきなり驚きの結果が出た。

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駄目だ。偏った期待があったり、平静を保てない観察者は科学者として失格である・・・。

ここまでの違いが出るとは予想だにしていなかった。解説を聞いた後の赤が優勢率100%になったのだ。

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OAでは紹介されなかったが、折れ線グラフはこのようになっていた。1分間測定した中の37秒時点のグラフである。折れ線グラフは、18秒から37秒までの20秒間を表示している。このように、ピンクが飛び抜けて高く推移した。(解析ソフトのデフォルトでは色が淡いので、クッキリした色に調整し、脳波も2種類に絞った上図タイプも番組に提供した)

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解説を聞いたか聞かないかで、脳波がここまで変化したのには本当に驚いた。もちろん、脳波を測定しているときは無音にした。

脳波を観察しているときに、荘口さんが横でおっしゃった。「人生経験を積んだ人の方が、より反応するのかもしれませんね」。確かにそのようだと私も感じた。

結局、説を肯定する反応を示した被験者は、8名中5名だった。

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脳波測定結果から「心の動揺度」を算出してグラフにするとこうなった。既述の通り、5名の動揺度が増している。

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被験者2は、解説を聞いた後の鑑賞でどこまで心的動揺度が増したのか? それを示すために縦軸を縮小したのがこのグラフだ。

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実験手順のリハーサルが十分でなかったため、二組目までの被験者4名は少々測定データが荒れた。その辺りを改善して再検証すると、もしかすると全員が肯定的結果になるかもしれないとまで思わせた。

また、解説を聞くことで被験者2にこれ程の心的動揺があった理由を探ることで、この「怖い絵」展の“怖い効果”をさらにブラッシュアップすることが出来るかもしれないとも思った。この被験者は、「・・・(解説を聞いたことで)感情移入して、悲しくなっちゃった・・・」と、うっすら涙を浮かべながらインタビューに答えていた。

実験で使われた絵のタイトルは、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。

怖い絵展の監修者は中野京子氏である。

今回も、貴重な脳波データを得ることが出来た。

感謝。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年10月11日 (水)

HTB(北海道テレビ放送)の新番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」で開催された『全日本寝落ち選手権 男子個人』in札幌ドームで、タレントさん達の脳波を測定し睡眠判定。

今月2日深夜24時15分から、HTB(北海道テレビ放送)の新番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」による『全日本寝落ち選手権 男子個人』が生放送&同時ネット配信で開催された。初回60分拡大で、競う場は「札幌ドーム」だ。

生放送当日の13時07分、札幌駅に到着した。迎えに来てくれたディレクターに「ラーメンを食べてから向かいますか?」と訊かれたが、脳波解析システムのセットアップと動作確認が気になっていたので、まず同局へ行きたいと告げた。

HTBへ向かう車中で、来年同局が移転を予定している建設中のビルを教えてもらった。同局は、「水曜どうでしょう」という番組で大泉洋さんがブレークして全国区になる切っ掛けを作っている。今回お呼び頂いた番組も、既成概念に囚われない番組作りを目指しているのだそうだ。

局に到着するとさっそく脳波解析システムのセットアップと動作確認をした。その後、プロデューサーから台本が渡され、中継進行の説明を受けた。

オープニングで企画説明が5分間あり、次に、入眠判定に使う脳波の見方説明が3分とのこと。この3分間で私が紹介され、私から脳波での判定方法を視聴者に説明するのだ。わりと時間を割いてもらっていて、少し緊張感を覚えた。

札幌ドーム入りの20時まで時間があるので、私はホテルにチェックインして待機した。

今回の寝落ち判定では、脳波の分布グラフを用いる。弊社ウェブサイトの「終夜睡眠脳波の分布グラフ例」ページを番組スタッフには事前に案内していたが、当日の打ち合わせでもプリントアウトしたものを念のため準備していた。プロデューサーから、このプリントを利用して本番でも説明して欲しいとのリクエストを受けた。

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ホテルの部屋で一人、このグラフを用いての説明方法を考えた。

脳波の3Hzから30Hzを測定するということを説明。

δ波、θ波、α波、β波の帯域幅を説明。

時間は上から下に流れていくということを説明。

色スケールが示す脳波電位を説明。

そして、寝落ち判定の3つのポイントを説明する。

ポイント1.α波の優勢(αモード)が消えること。

ポイント2.δ波が優勢(δモード)になること。

ポイント3.β波の電位がほぼゼロになること。

以上を要点に説明することとし、練習した。

満を持して札幌ドームに向かった。

関係者出入り口から入り、番組スタッフに案内されてグランドに出た。人工芝の緑が綺麗だ。マウンド付近からスタンドを見回すと軽い目まいを感じた。高校の途中で挫折するまで野球を続け、社会人になってからもたまーに野球をやってきた私だが、塁や守備位置の方向感覚が麻痺するような感じだった。

局から持ち込まれた脳波解析システムがグランドにセッティングされている作業に私も加わり、準備万端整えた。

用意して頂いた弁当で腹ごしらえした後、リハーサルが始まった。

私の番では、ホテルで練習した感じでやってみた。

すると・・・。長いのだそうだ。もう少しシェープしてお願いしますと言われた。番組制作ではよくあることだ。

前説を削り、寝落ち判定のポイントも「α波優勢の途切れ」だけに絞ることにした。

ただ、脳波グラフの見方、そして寝落ちポイントをしっかりと伝えないと、結局視聴者には分かりづらくなる(かといって全部説明していると飽きられるというジレンマだ)。少しの不満と不安を抱いている私を察してか、五十幡裕介リポーター(HTBアナウンサー)が声を掛けてくれた。

「説明の足りない部分はリポートの中で補いましょう」と。(そして、生放送でそれを実際にやってくれた)

その後もリハーサルが続いた。通しリハーサルのはずだがぐだぐだである(と素人には見える)。「まもなく生放送なのに大丈夫?」 傍観者的立場の私も大分心配になってきた。

自分が脳波解説する部分の不安に番組進行全体の心配も加わり、ひさーしぶりの生放送を直前にした私の気分は少々“意気消沈”気味だった。

いよいよ生放送のスタートである。脳波をモニターするPCがずらっと並べられたテーブルの奥下にオンエアモニターがある。そこにふと視線を落とすと・・・、偶然にも矢沢の永ちゃんが何かを言う姿が映っていた。

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たぶんゲームのCMだったと思うが、私の意識にはクルマのCMの方が思い出された。

「やっちゃえ・・・」

私の人生は、永ちゃんの歌で作られ、永ちゃんの歌で彩られてきたと言っても過言ではない。

「はい、私やっちゃいます!」

受動的なアファーメーションの喚起である。

(アファーメーションについては、拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページで詳しく解説している)

その後の展開は生放送された通りである。

実況の谷口直樹氏(HTBアナウンサー)の「見るだけではなく、皆さんに参加して頂こうという・・・“実験バラエティ”です」の宣言で番組はスタートした。


後日、OA動画を確認してビックリした。

最初の脳波解説のコーナーが、台本通りの3分ピッタリだったのだ。

スタッフが実際に布団に入り、その脳波を観察した。素晴らしいαモード(α波優勢)が続いていた。この緊迫の場面でαモードを保てているのは本当に素晴らしい。本ブログでも度々解説してきたように、α波とは単なるリラックスではなく、“落ち着いた意識集中”である。私が、強いαモードの状態を達人集中と呼ぶ所以である。

プリントした脳波の分布グラフを使っての解説では、前述した通り私は「α波優勢の途切れ」のポイントだけを話した。続けて五十幡アナウンサーがβ波の指標も振ってくれたので、それに答える形で2つ目のポイントも言及できた。

五十幡アナウンサーの一連の相槌と振りが小気味よく、私はとても話しやすかった。横で指示を出していたディレクターも、私達の掛け合いを褒めて下さった。その上、ドンピシャの3分だったのである。これには心底感心した。

撤収が完了し、殺風景となったグランドを記念に撮影していると、「撮りましょうか?」と番組スタッフが声を掛けてくれた。

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いつものように、OA画像をテレビ番組協力実績紹介ページ に掲載させて頂いたが、今回は局がYouTubeにOA動画を「10.2OA『全日本寝落ち選手権完全版』」 のタイトルで丸々アップされている。OA後の選手インタビュー付だ。

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これまたいつも言うことだが、テレビ番組での脳波測定は、研究室では得られない宝が落ちている。他の脳波専門家から見たら「バカバカしい」「無理だ」「ノイズだらけじゃないか」と一笑に付してしまうような現場でも、多くの、そして様々な役割の番組制作スタッフが一致団結して取り組むことで、脳波分野の“未知”も一つひとつ“既知”になってきているのである。

そして、それを次の現場に生かしていく・・・

睡眠脳波を生波形で観察している研究者には、今回用いたスペクトル分布グラフに単純化した判定方法は新鮮だったろう。

楽しかったー、ありがとう。



セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/

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2017年8月 4日 (金)

流行のおもちゃ「ハンドスピナー」のリラックス&集中力アップの効果を脳波測定で検証。フジテレビ「とくダネ!」からのご用命。

今、ハンドスピナーというおもちゃが日本で流行っているそうだが、先月24日にフジテレビ「とくダネ!」の担当者から電話をもらうまではそれを意識したことがなかった。

ハンドスピナーで遊ぶ老若男女は、「心が落ち着く」「ストレス解消になる」「集中力が出る」「寂しさが紛れる」などの効果を感じているそうだ。
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これらの効果を脳波測定で調べたいとのこと。

電話を切ってから「ハンドスピナー」をネット検索してみると、確かにそのような効果が述べられていた。

筋無力症の子供でも遊べるおもちゃを目的に開発されたそうで、'90年代にアメリカで発売された頃は「フィジェット・スピナー」という商品名だったそうだ。

フィジェット(fidget)の意味は、「いじり回す」と辞書にある。

弊社(セルシネ)で指導している聡明法の一つに、「諸脱一念想」がある。諸脱一念想とは、一点淡視、一点淡聴、一点淡触、一点淡嗅、一点淡味などによって、雑念を静めて意識を鮮明にしていくメソッドだ。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」にも書いているので、興味のある人は参考にして欲しい。

よって、フィジェットという単語を見て、「あー、一点淡触のような効果がありそうだ」と感じた。触覚の他にも、視覚や聴覚からの効果もあるのだろうと想像できた。

実験は29日(土)にフジテレビで行われた。お台場へ遊びに来た友達や家族連れにスタッフが声を掛け、リハ室に案内されてきた人達10名の脳波を測定した。
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ハンドスピナーによる聡明(落ち着いた意識集中)効果を肯定する結果が得られたのは10名中5名だった。被験者の丁度半分である。効く人には効くが、効かない人には効かないという感じである。

これは、番組に提出した被験者の聡明度変化の評価である。
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実験方法は、「箸で豆を摘まんで移す」と「ハンドスピナーを回して遊ぶ」を各々1分ずつ実施し、その直後の脳波を閉眼安静でそれぞれ1分間測定した。
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今回は、特に基準脳波を測定することはせず、ストレスの掛かった状態とを単純に比較したいとのリクエストだった。

聡明度が増すと、このミッドα波を中心としたα波(水色、緑色、黄色)が増える。逆にストレスが大きい場合はピンクのβ波が増える。
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今回は以上のような検証方法をとったのだが、ハンドスピナーで遊ぶことで聡明効果があるということを前提として、その程度を観察することも出来る。

例えば、遊ぶ時間を段階的に長くしていきながら脳波測定を繰り返すのだ。そうすると、効果の程度が山型のグラフとなって表れるはずだ。それらの結果を以て、効果的な遊び方を提示することも出来る。
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オンエアされた画像をいつものように13枚、弊社「テレビ番組協力実績」紹介ページに掲載させて頂いた。

被験者と撮影スタッフに恵まれ、楽しい実験だった。

感謝

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年6月27日 (火)

気療ハンドの神沢瑞至氏は、みやぞんさんを眠らせることができるのか? TBSの番組「世界がビビる夜」で入眠判定した脳波の報告。

今月21日、私が脳波測定協力したTBSの番組「世界がビビる夜」が放送されたので振り返る。

収録は、今月12日に砧のTMCスタジオで行われた。

脳波測定の目的は、気療塾学院の学院長で気療師の神沢瑞至氏による気療ハンドなる気を受けるタレントのみやぞんさん(ANZEN漫才)が本当に眠るのかを判定して欲しいというものだった。

収録の冒頭では、これまでに神沢氏が披露してきた動物たちを眠らせるパフォーマンス動画が流された。
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私はこれまでの30年間で1万人を超える被験者/訓練者の脳波を測定してきた。2009年にはファインブレイン研究会を発足し、2012年には部会として気律脳波研究をスタートして、気律脳波の達人「ザ・マスター」認定を行っている。

気律とは、「“気”の巡りを治めて、自他の統制と癒しを促す」気の流れのことをいう。

神沢氏の紹介動画が終わった後、ご本人がスタジオに登場した。

是非、神沢氏自身の気律脳波を測定してみたかったのだが、そのチャンスはなかった。

さっそく、気療ハンドでみやぞんさんを眠らせるパフォーマンスコーナーが始まり、私はみやぞんさんに脳波センサーを装着し、その脳波を見守った。
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パフォーマンスが始まってすぐに、スタジオでは別のコーナーが進行しそのVTRが流された。その間も神沢氏のパフォーマンスは続いた。
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程なくしてみやぞんさんは目を閉じ、αモードに入った。さて、ここからが注目である。入眠してα波が途切れるのか、それともα波が続いて単なるリラックス状態を維持するのか、あるいは、眠らないといけないというプレッシャーでβモードに変わるのか・・・。

数分でみやぞんさんはうな垂れた。それだけを見ると、もう眠ったのかどうかの判断はつかない。しかし、脳波はまだαモードのままだ。

私の横にはディレクターがついてサポートしてくださっていたのだが、それを飛び越えてお偉いさんが私に声を掛けてくる。「もう寝ましたか?」

私は、「いいえ、このα波が消えないと入眠とは言えません」と。

神沢氏も、気療ハンドをみやぞんさんに向けながら私の方を見てくる。「もう、入眠したはずだが・・・」という感じである。

またお偉いさんが訊いてくる、「どうですか?」。私は「まだです」。

この約10分間は何とも言えない緊張感に支配された。しかし、αモードの状態で入眠を宣言するわけにはいかない。

「寝てるはずなのに、脳波では寝てなかった? 残念だね・・・」こんな結末になることを覚悟した。沢山のスタッフと出演者がいる中でこの結果を招くのはとても大きなプレッシャーである。

でも仕方ない。この仕事を引き受けたのだから。

半分開き直りつつも、みやぞんさんの脳波を観察し続けた。と、そのとき、α波がピタッと沈静化した。

小さな声と大きな表情で、「寝ました、寝ました・・・」と報告。相手はディレクターだったかお偉いさんだったかは覚えていない。私も喜びで興奮していた。

スタジオで流されていた別のコーナーのVTRが止められ、MCの田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)が歩み寄ってきた。スタジオ中が安堵と喜びの雰囲気だ。

私は脳波グラフを示しながら、「α波が途切れて入眠、そして今、δ波が出てきて熟睡状態です」と淳さんに報告した。
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もう一人のMCである鈴木奈々さんが、司会席から大きな声で「脳波スゲー」と言った。そのように記憶していた。

しかし、実際にはこのように言っていたのだ。
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そりゃーそうだ。神沢氏の気療ハンドが凄いのだ。しかし、私の意識では脳波に入眠が、そして熟睡がハッキリと表れた喜びが大きく、その状態で聞いた奈々さんの言葉を「脳波スゲー」にすり替えたのだ。誠に、「意識の捏造ってスゲー」である。

スタジオのみんなも喜んでくれた。よかったー、ありがとう!
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オンエアではこの後、みやぞんさんの入眠/熟睡脳波が紹介された。
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本ブログでは、実際に測定した脳波の分布グラフを用いて詳しく解説する。

ディレクターからの指示で、10分以上前から脳波測定器をスタートさせた。脳波センサーを装着していない状態だから、グラフにはノイズの影響が著しい。
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縦軸が経過時間で、下向きに流れていく。目盛りは10秒単位で、表示幅は3分である。横軸は脳波の周波数で、3.0Hz~30.0Hzまでを0.5Hz刻みで表示している。明るい色ほどボルテージが強いことを示す。

みやぞんさんに脳波センサーを装着し、神沢氏の気療を受けるとみやぞんさんは程なく目を閉じた。それがグラフ上の15分20秒である。ノイズは消え、10Hz前後のα波が出ている。

δ波からθ波の帯域も出ているように見えるが、これが眼球運動等によるノイズなのか、それとも気療ハンドを受けている証なのかは判別できない。

δ波からθ波は弱くなり、αモードとなった。
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αモードがさらに強くなった。ノンレム睡眠を迎える前だから、これをレム睡眠とは呼ばないが、ありありとした映像を伴った夢を見ている可能性はある。
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話しが少し脱線するが、イメージトレーニングはこの脳コンディションで行うのである。意識はありつつPMF(パーソナル・マインド・フィルター)が薄くなっているので、映像化した理想の自己像が潜在意識にそのまま形成されやすい。

ベッドに入ってから入眠するまでのこの数分間を、私が“脳のゴールデンタイム”と名づけた所以である。

この脳のゴールデンタイムを利用した「アファーメーション法」や「微笑み法」を拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」で解説しているので、自己実現するための自己統御法に関心のある人にはお薦めである。

閑話休題・・・

外見上、みやぞんさんが入眠したかのように見えていたとき、脳波はこのようになっていた。
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約40秒間隔で全周波数帯域にノイズが出ている。これは、みやぞんさんが唾を飲み込んだり、姿勢がカクンっとなったときである。

特に、一つ目のノイズの直後は入眠と判定しても良い状態だ。しかし、唾を飲み込んだ直後だったので入眠判定を躊躇していた。そのうち、姿勢が崩れかけたのを機にαモードに返ってしまった。

椅子に座って入眠するのは難しいのだ。4月に放送されたテレビ朝日「なら≒デキ」で、お坊さんは正座したまま眠ることができるのか? というユニークな検証のオファーを頂いて脳波測定した際も、やはり姿勢が崩れてしまうことで入眠できなかった。
みやぞんさんは姿勢を整え直し、αモードがしばらく続いた。
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この状態が30分も続いてしまえば、その後に入眠したとしても、それが気療ハンドの力であるとは言いにくいだろう。

入眠を宣言できずに少々焦りながら観察していると、突然α波が途切れた。(入眠に伴ってα波が途切れるのは、いつも突然である・・・)
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私の入眠宣言を受けて、スタッフから淳さんに伝えられ、上映中のVTRは中断した。そうこうしているうちに、δ波が強く出現し始め、一気にδモード(熟睡モード)となった。
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δ波の周波数帯域は0~4Hzであるが、脳波測定器BrainPro「FM-929」は3.0Hz未満を計測できない。恐らく、見えていない0~3Hz未満のδ波は強く出ているはずだ。

スタジオがにわかに(静かに)活気だったとき、みやぞんさんの脳波にはα波も点在するようになった。無意識でも、脳は外界のざわつきに反応するのだ。しかし、もう一本筋のαモードにはならない。そして、δモードは益々強くなっていった。
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最後は、自身のコーナーのVTRを途中で中断させられた的場浩司さんによって叩き起こされた。その瞬間、脳波には表情筋などのノイズがこのように入って測定を終了した。
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緊張感の後の達成感を抱きつつ楽屋に戻った。まだ続いている収録の様子を映すモニターを観ながら、三分の二ほど残していたロケ弁を美味しく頂いた。

オンエアでは、エンドロールに「セルシネ・エイム研究所」のクレジットも掲載してくださった。
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感謝

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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