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2019年10月23日 (水)

朝スッキリと素早く目覚める絶妙の楽曲を紹介。TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」からオファーを頂いて。

今月6日(日)のTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で私が提供したメッセージが紹介されたので振り返りたい。

番組の放送作家からお電話を頂いたのが、オンエア前々日の金曜夕方だった。

テーマは「朝一秒でも早くスッキリ目覚める方法」。

先に発表された滋賀大学大平雅子准教授の研究チームにより提唱(研究途上)された方法を軸に、その他の方法も紹介したいとのこと。

メッセージの提供方法と謝礼金を提示され、このオファーを受けることにした。

電話を切った後、さっそく大平雅子准教授の発表内容を調べてみた。

ゼミ6期生朝倉大晟氏の卒論の一部をまとめたもののようだ。

被験者は13名の小学生で、電子アラーム音を鳴らした場合は平均310秒(5分10秒)、ところが“ある方法”では平均29秒(おおよそ10分の1)で目覚めたそうだ。更に、起床直後に簡単な問題を解かせると、“ある方法”ではミスが少なく覚醒度も格段に良かったという。

ある方法とは、「寝ている子の名前を呼んで起こす」である。

被験者のお母さんが呼び起こす声を事前に録音しておき用いたそうだ。

同放送作家は既に私が投稿している「スッキリ目覚める方法」を読んで頂いているようだったので、その方法を押さえて、更に理論的背景やその他の方法をこの様にまとめて提出した。

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「スッキリ目覚める」とは、「覚醒直後の脳の“ゴールデンタイム”」の数分間と「覚醒後の脳の“フレッシュタイム”」の約 60 分間の質で評価される。

脳のゴールデンタイムでは、脳波がα波モード(α波優勢。他の脳波よりもα波が一番強く出ている状態)になっている。

前日の脳活動によって生じた脳内のゴミ(アミロイドβ)が睡眠時に一掃され、脳はリフレッシュする。

この貴重なスッキリタイムをせかせかと時間に追われ、身支度や通勤/通学をして、多くの人達は折角の脳内環境を台無しにしている。

本ブログに関連記事「人生マネジメント&ビルドの効果を飛躍的に高める睡眠前後の脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの生かし方。」 を投稿している。

このことを踏まえて、さて本題である。

歌には、リズムによって右脳を、言葉によって左脳を刺激する効果がある。

よって、適切なリズムと言葉を与えれば、全脳的に早くスッキリ目覚めることができる。

お薦めの楽曲が「あの鐘を鳴らすのはあなた」(作詞 阿久悠、作曲 森田公一、唄 和田アキ子)である。

リズムと歌詞が目覚めに丁度いい。

リズムは4拍子でテンポは90bpm(beats per minute.1分間あたりの拍数)で始まる。それがすぐに104bpmへと変調する。この変調が目覚めに丁度いい。

スッキリと目覚めるには歌詞も重要である。この楽曲には「アファーメーション」(肯定的自己宣言)の要素が沢山織り込まれている。

このテンポと歌詞が絶妙である。“同質の原理”で無理なくたぐり寄せるようにスッキリと短時間で覚醒させてくれる。

話が脱線するが、“肯定的高揚感”を高める大ヒット曲は他にもある。6年前にリリースされた映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go」である。

当時、TBS「あさチャン」から脳波測定のご用命を頂いた際に、その効果を実証している。ピークパフォーマンスを発揮できるファストα波が増強するのだ。

当時、本ブログに「“アナと雪の女王”の主題歌『Let It Go ~ありのままで~』を聴いたときの“肯定的高揚度”を脳波測定で算出。TBS「あさチャン」からのオファーにて。」 を投稿している。

ただし、目覚めのための変調の妙は「あの鐘を鳴らすのはあなた」に軍配が上がる。

閑話休題

人は、(上に紹介したゴールデンタイムの他にも)睡眠中に何度かうっすらと目覚める時間帯がある。タイミング良くこの時に「あの鐘を鳴らすのはあなた」が鳴り始めたら、その時をゴールデンタイムにすることができる。

起床したい時刻に少し余裕を持ってプレーヤーでリピート再生すると良いだろう。そしてもう一つのポイントは、音量は大きくしないということだ。

是非お試しあれ!


そして、脳のゴールデンタイムには、「微笑み法」も併せて実践すると良い。微笑み法とアファーメーションについては、書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に詳しく書いている。

アファーメーションのスクリプトは「私は」を付けるはずなのに、「あの鐘を鳴らすのはあなた」は「あなた」と言っているじゃないか、というツッコミが不毛であることも分かるだろう。

なお、「あの鐘を鳴らすのはあなた」には様々なバーションがあるので、試すなら1972年に発売されたオリジナルが良いということも付け加えておく。


オンエアされたこのラジオ番組はこちらでお聞き頂ける。

感謝。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
https://selsyne.com/aim/

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2019年6月19日 (水)

情報循環モデルの中の理性的自我の役割を知る。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページに、動画「情報循環モデルの中の理性的自我の役割を知る」を掲載したので、本ブログには、その原稿と画像を記しておきたい。


こんにちは。セルシネ・エイム研究所の和田知浩です。

この動画では、「情報循環モデル」の中の「理性的自我」の役割についてお話しします。

前回は、「感性的自我」の働きを中心にお話ししました。

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「出来事」の情報が「感受」され、「表象」「生理」「認識」「感情」「言動」と展開しながら、「現状」を作っていくステップでした。

今回は、「理性的自我」です。

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「理性的自我」は、「感性的自我」の「感受」から「言動」までを、そして、「出来事」や「現状」をつぶさに巡察します。

その上で、「感性的自我」を的確に統御します。

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「理性的自我」のステップも、「感性的自我」と同じように6つあります。
 
「離れて」「観て」「感じて」「考えて」「決めて」「遣る」です。それでは、ステップ毎にざっくりとみていきましょう。

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まず、「離れる」は、何かを切っ掛けに自己改善が必要だと気づいたときです。

例えば、勉強や仕事、趣味などに集中維持が出来なくなった場合、或いは、前回の動画で紹介した、カウンセラーがカフェで噂話を聞いたときや、クライアントから久しぶりにセッションの予約が入ったとき、そして実際に面談したときの、それぞれ嫌な感覚を感じたときです。

こういった嫌な感覚に気づいたときには、既にもう一人の自分、すなわち「理性的自我」が「感性的自我」から離れ掛けています。人生が上手くいかない人の多くは、この中途半端な「離観」のままで、何かおかしい何かおかしいと、ぼんやり酔生夢死のように生きて、そして死んでいきます。

何かの歯車が狂って、自己改善が必要なときには、「理性的自我」が「感性的自我」からしっかりと離れなければいけません。

何かおかしいと気づいたときに離れる方法は、例えば、手首にはめた輪ゴムをパチンとやる、或いは、「離観!」と声に出して、両手で両ほほを叩くなど、様々な方法があります。

もちろん、痛覚を利用しない方法もあります。自分に合った遣り方を見つけてください。

しっかりと離れたら、次にやることは「観る」です。「感性的自我」の「感受」「表象」「生理」「認識」「感情」「言動」をつぶさに巡察する、これを「内観」と言います。そして、「出来事」や「現状」をつぶさに観察する、これを「外観」と言います。

自分の悪い、役に立たなくなった言動パターンが発動しているのを、同時に観察していることもできます。アンガーマネジメントの初動としても効果的です。

次は「感じる」です。「感性的自我」の様子をありのままにしっかりと豊かに感じて、情操を養います。

私達は、自己防衛反応によって、失体感症や失情感症に陥っている場合があります。自己防衛本能を変えようとする努力は不要ですが、自己防衛反応は、必要ならば積極的に変えていって良いものです。

ただし、「離れて」、「観て」、「感じて」という一連の巡察では、「感性的自我」や他人を、或いは「出来事」をジャッジすることは不要です。ただただ、ありのままを「観て」、そして「感じ」ます。

次は「考える」です。ここからはしっかりとジャッジを下していきます。ただし、柔軟性は保ったままです。

ともすれば、「再生的思考」にとどまって、何度も同じ失敗を繰り返しているかもしれません。「再生的思考」を止めて、「生産的思考」で閃きを得ます。

その際は、例えば、次のようなことをチェックします。

過剰に失敗を恐れていないか?

必要以上の完璧さを求めていないか?

どこかに無理が生じていないか?

役に立たない拘り(こだわり)や蟠り(わだかまり)がないか? などです。

この思考の前提として、次のような考え方も有益です。

「失敗したとしても、その後の対処次第で自身の真価を示すことが出来る」

「嫌いなことや失敗を避けようとする努力は、“努力逆転の法則”に陥りやすいが、好きなことや成功した結果のイメージを背景に、今此処に集中して努力すると“努力順転の法則”を生きることが出来る。この法則を体現するためにどうするか」 などです。

また、他者や環境との整合性を見極める“エコロジー・チェック”や、倫理や道徳に心を配る“エシカル・チェック”なども重要です。

次は「決める」です。決断して、結果を覚悟することと言ってもいいでしょう。

前のステップの「考え」の決着であると共に、次のステップの「遣る」の結果を先取りした決着でもあります。「考え」と「遣る」をしっかりと繋げて実現を約束することです。

本にも紹介した通り、私が会社勤めで中間管理職に就いていたときに実践していたアファーメーション、「私は責任を持って決断し実行します。」は、この、「考えて」「決めて」「遣る」、の一連を宣言していたわけです。

「私は責任を持って決断し実行しています。」と、現在進行形で宣言するのも良いでしょう。

そして最後は「遣る」です。「天使のように大胆に、悪魔のように繊細に」「感性的自我」を統御して現実化します。

「離れて」「観て」「感じて」「考えて」「決めて」まで、全てに接続助詞の「て」をつけている理由は、6ステップの一連を切れ目なく続けて行い、最後の「遣る」、で仕留めるということを示すためです。

うまくいかなかった事柄の後に、それを思い出しながら、6ステップを時間を掛けて行うことも出来ますが、うまくいっていない最中に、6ステップを行い改善することも出来ます。

ただし、最中に行うためには、ワーキングメモリーの活性化が欠かせません。

ワーキングメモリーとは単なる記憶ではなくて、この様な6ステップをリアルタイムに働かせる機能も含みます。

ワーキングメモリーを活性化させる「抗ストループ訓練」や、「速話聴取法」、そして、ワーキングメモリー能力を判定する様々な動画を、セルシネのYouTubeチャンネルに用意していますので、是非ご利用ください。

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前回の動画で解説した「感性的自我」が『水平の6ステップ』であり、今回の「理性的自我」が『垂直の6ステップ』です。

この情報循環モデルの自己統御法を「T型12ステップ法」と呼びます。

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何かが上手くいかないとき、例えば、目標達成や能力開発がなかなか進まないとき、或いは人間関係でつまずいたとき、そういったときに、自分のどこに注目して自己改善すれば良いのか、そして、自分の何を生かせば良いのか、そんな視点のお話しを、二本の動画に渡ってしてきました。

いかがでしょうか? 詳しい内容と遣り方は、この本、「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に書いていますので、参考にしてください。

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また、パーソナルサポートやセミナーのプログラムも用意しておりますので、是非ご利用ください。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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2019年5月31日 (金)

動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」の原稿と画像。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページ
に、動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」を掲載したので、本ブログには、その原稿と画像を記しておきたい。


 こんにちは。セルシネ・エイム研究所の和田知浩です。

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 この動画では、何かが上手くいかないとき、例えば、目標達成や能力開発がなかなか進まないとき、或いは人間関係でつまずいたとき、そういったときに、自分のどこに注目して自己改善すれば良いのか、その視点をお話しします。

 こんなシチュエーションを想像してみてください。

 ここはカフェです。あるカウンセラーがカウンターに座って軽食を摂っていました。すると、そのカフェへ、3,4人の客が入ってきて、後ろの少し離れたボックス席に案内されたようです。
 カウンセラーが、その人達の会話を聞くとはなしに聞いていると、何やら自分のことを話しているようでした。

 「あのカウンセラー、どう?」
 「ダメ~! 私に合わないわ・・・」

そして一週間後、その人だと思っていたクライアントがカウンセラーの元に来て言いました。

 「また調子が悪くなって・・・」

 そのときカウンセラーは何を思い、どんな話しをするでしょうか? 表情は? 態度はどうでしょうか?

 さて、同じカウンセラーがこんな体験をしたらどうでしょう。

 カウンターに座って軽食を摂っていると、3,4人の客が入ってきて、後ろの少し離れたボックス席に案内されたようです。
 カウンセラーが、その人達の会話を聞くとはなしに聞いていると、何やら自分のことを話しているようでした。

 「あのカウンセラー、どう?」
 「いいわよ~! 私に合ってる・・・」

 そして一週間後、その人だと思っていたクライアントがカウンセラーの元に来て言いました。

 「また調子が悪くなって・・・」

 そのときカウンセラーは何を思い、どんな話しをするでしょうか? 表情は? 態度はどうでしょうか?

 同じカウンセラーが同じクライアントから同じ相談を受けても、恐らくカウンセラーが提供するアドバイスは違うのではないでしょうか。そして、それによってクライアントの反応も変わってきます。

 もしも同じ様にアドバイスをしたとすれば、そのカウンセラーはいい意味で、よほどの鈍感か、記憶力が乏しいか、天真爛漫か、自制心の達人か、或いは最上級の人格者かもしれません。

 セミナーでこの質問をすると、前者と後者のカウンセラーのアドバイスの違いについて、様々な角度からの意見が出ます。

 一般的には、前者はクライアントに対して反感を抱いたり、自信を無くしていて、今回の相談は良い結果が得られないかもしれません。或いは逆に、開き直って肩の力が抜け、結果的に適切なアドバイスをするかもしれません。

 一方、後者は、クライアントに対して好感を抱いていて、今回の相談にも積極的に、適切なアドバイスができるかもしれませし、逆に、変なプレッシャーを感じて、不調に終わってしまうかもしれません。

 パーソナル・マインド・フィルターは百人百様ですから、カウンセラーの反応や思考をここで特定することはできません。

 この動画では、ここを掘り下げることはしませんが、とにかく、事前の思い込みの違いによって、その後、同じことを体験しても、多くの人はアクションとリアクションが違ってくる、ということにして、話しを進めたいと思います。

 様々な職場で、同じようなことが起こっています。職場に限らず、人が集まる人間関係の場で、或いは自分一人しかいない無人島でも、私達は思い込みのフィルターを通して体験し、そして反応しています。

 それでは、自己改善するにあたって、理解するべき「情報循環モデル」について、ざっくりと見ていきましょう。

 これが、「情報循環モデル」です。

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 「出来事」の情報が「本人」を通って、「現状」に出ています。それが「環境」となって、再び「出来事」を作って、そして「本人」に再び入ります。これが繰り返されます。

 「現状」というのは、「本人」のアクションに大きく影響されます。そして、「出来事」に対する本人のリアクションによっても作られます。

 もちろん「現状」や「環境」、「出来事」は、他人やその他からの影響も沢山受けます。しかし、「本人」周辺は、「本人」が発したアクションとリアクションに強く影響され続けます。

 もしも今、あなたがこういう状態ならば、小難しいことをわざわざ考える必要はありません。今のまま人生をエンジョイしてください。そして、果敢に何かに挑戦することもあるでしょう。

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 しかし、もしも・・・

 今のあなたがこういう状態ならば、我武者羅に頑張ったり、何かから逃げたり、無駄な喧嘩をしたり、或いは諦めたりする前に、自身の中の狂った歯車を適切に改善すると良いでしょう。

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 このレベルで気づくことが大切です。狂った歯車のまま、我武者羅に頑張ったり試行錯誤していると、益々悪循環に陥ってしまうからです。
 そうなると、心の専門家にお世話になったり、回復までに長い年月が必要になってしまいます。

 「心構え」というのは、物事に対処するための心の準備、予め備えられた“型”のようなものです。また、「心構え」というのは、本人の体験によって作られたもので、ほぼ無意識的に機能しています。

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 「自身の中の狂った歯車を適切に改善する」というのは、この「心構え」を改善するということです。それでは、「心構え」の働きを、ステップ毎に分けて見ていきましょう。

 ステップは6つあります。

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 現状に作用するアクシ ョンとリアクションとは何か? それは、「言動」です。

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 この「言動」のベクトルを決めるもの、すなわち言動の方向性と強さを決めるのは、「感情」です。

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 そして、その「感情」を作るのは、「認識」です。「思い込み」と言ってもいいでしょう。

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先ほどのカウンセラーも、カフェでの他人の会話が自分のことを話題にしていると「思い込んだ」わけです。「認識」というのは、実際の出来事によって作られるのではなくて、本人が思い込んだことで作られます。

 それでは「認識」は何によって作られるのか? それは、「生理」現象です。「生理」現象によって、「認識」度の強弱が決まったりします。

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 例えば、「吊り橋効果」や、「笑うから楽しいのか、楽しいから笑うのか」などの考察は、この辺りを検討しているわけです。

 先ほどの例で実際に起こったことは、クライアントが来訪して、「また調子が悪くなって・・・」と言ったことだけです。

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しかし、カウンセラーにあった事前の「心構え」の違いによって、クライアントの言葉に「生理」が反応し、前者はこうなり、

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後者はこうなったかもしれません。

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 カフェでの体験によってできたカウンセラーの「心構え」は、そのクライアントから久しぶりにセッションの申込みがあった段階でも、既に何らかの「生理」現象が起動するようになっていたかもしれません。

 それでは、「生理」は何によって作られるのか? それは、「表象」です。入力されてきた個々の刺激を、ひとまとまりの形に再構成した心の印象です。

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 そしてもう一つ、「生理」を作るルートがあります。それは、食物や酸素の摂取です。「心構え」を作る上で、このルートも大変重要です。

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 それでは、「表象」の元となるものは何か? それは、「感受」です。

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 感覚器官で受け取った刺激の影響は、「感受」では快/不快/中性という風にシンプルですが、感覚記憶の働きによって、この段階で既に、有りの儘の情報が少しだけ変容しています。

 こういったルートを情報が縦横無尽に内循環、或いは超内循環して「心構え」を作っています。感覚記憶の影響を受ける「感受」を含めて、各ステップは記憶から影響を受けますから、普通は、このステップ順を固定的に考える必要はありません。

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 「心構え」は出来事に反応して、「現状」という結果を作ります。そして、その結果は記憶され、「心構え」を更に変容していきます。

 私達の「心構え」は、沢山の情報入力に曝されています。

 例えば、上司や同僚、部下、業者、顧客、ご近所、PTA、サークル、クラスメート、家族、マスコミなどからです。

 特に、権威者や好きな人からの情報は、無防備に循環し、強化されます。

 例えば、 “ピグマリオン効果”(被期待効果) 、“プラシーボ効果”(偽薬効果)、“ハロー効果”(後光効果) 、“ホーソン効果”(被注目効果)などもあります。

 この情報循環を、自身の手でしっかりとマネジメントすることが重要です。

 現状を変えるには、感受から言動までのどこかに、楔を打ち込む必要があります。

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 自己改善するための心理学は沢山ありますが、それらは全て、このステップのどこかに、何らかのアプローチをする訳です。

 情報が内循環する経路は2つあります。“内感経路”と“外感経路”です。

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 内感経路は、記憶を想起したり、想像を巡らしているときの内的入口です。
 外感経路は、出来事など、現実世界に意識を向けているときの外的入口です。

 賢く生きるために、或いは素早く言動するために、記憶力や想像力はとても重要です。しかし、時として自分を苦しめる元凶となっていることもあります。

 長く尾を引く“間違った心構え”は、この内感経路から影響を受けています。

 この様なときは、内感から離れて、極力「表象」や「感受」の外感経路に意識を留め置くことが、“今此処”のフレッシュな世界を享受するコツです。

 ここまでお話ししてきた、ほぼ無意識の「心構え」を、「感性的自我」といいます。

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 最初にお話しした通り、この「感性的自我」のままで人生をエンジョイできているのならば、素晴らしいです。理想の在り方です。

 しかし、「心構え」の歯車が狂っているならば、「感性的自我」から、もう一人の自分が一旦離れて、自己改善しなければなりません。その、もう一人の自分のことを、「理性的自我」と言います。

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 先ほどのカウンセラーの例では、そもそもカフェで噂話を耳にしていたとき、自身の「表象」や外側の「出来事」を、「理性的自我」が点検することで、勘違いを避けることができたかもしれません。

 「理性的自我」は、「感性的自我」の様子をしっかりと観察しながら、必要ならば、必要な箇所に楔を打ち込んで、自己改善します。
 
 「感性的自我」の働きは、「慣性の法則」に似ています。すなわち、「物体が外力を受けないとき、その物体の運動は一定を保ち続ける」、という法則です。

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 共鳴現象によって、本人の「心構え」に類似の「出来事」が誘発されやすいので、その外力によって、「感性的自我」は益々スパイラル的に、その「心構え」を強化します。

 或いは、「感性的自我」の在り方に全く関係ない、不可抗力によって突き落とされることもあります。

 この様に、何らかの理由で「感性的自我」の歯車が狂ったときには、「理性的自我」が外力の役割を担って、しっかりと「感性的自我」を改善します。
 
 ただし、この様に2つの自我があるとき、すなわち「観察される自我」と「観察する自我」があるときは、最も素晴らしい、最高の状態であるとは言えません。何かに没頭し、人生を最高にエンジョイしているときは、「“理感一体”である」、ということも、覚えておいてください。

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 以上が、「情報循環モデル」の概要です。詳しい内容と実践方法は、この本「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に書いていますので参考にしてください。

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 また、パーソナルサポートやセミナーのプログラムも用意しておりますので、是非ご利用ください。


以上が、昨日アップした動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」の原稿と画像である。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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2018年11月21日 (水)

ジブリッシュの大きな可能性を脳波測定で垣間見た。

株式会社笑い総研の大久保信克社長からのご用命で、昨年の3月25日、東京・町田にてジブリッシュ(意味のない言葉を発することで脳をリフレッシュする方法)の脳波測定会を実施した。

このときの模様と一つの成果は、本ブログの287号「ジブリッシュで脳波はどうなる?」で紹介した通りだ。

これを予備研究と位置づけ、いよいよ今月、笑い総研との協同研究プロジェクトのイベントが大阪・心斎橋にて封切られた。

ジブリッシュの脳波研究に止まらず、アファーメーション(無意識との対話で脳をカスタマイズする方法)を掛け算した新・自己統御法「ジブリメーション」へと発展した形でのスタートだ。

11月2日(金)は「一般公開 脳波測定会」と追加募集で開催となった「ジブリッシュ 脳波研究会」、3日(土)は「ジブリッシュ 脳波研究会」と「アファーメーション法 体感セミナー」である。

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2日は新幹線のぞみの始発で大阪入りし、3日は最終便で帰京するという強行軍だったが、とても楽しく有意義な2日間だった。

大久保社長の脳波は、昨年初めて脳波測定した時からミッドα波が強く、とても聡明な脳コンディションを有していることが分かっている。しかし残念ながら、それがジブリッシュの賜物なのか、それとも元々α波が強く出ていた人なのかは知る由もない。

一昨年、NHK Eテレの番組「Rの法則」で編集上共演した日本集中力育成協会の森健次朗理事長も参加くださった。当時の模様は、本ブログの278号「NHK Eテレ「Rの法則」で、テスト勉強に集中する方法の効果を脳波測定で検証。」で紹介している。

実際にお会いするのは今回が初めてだったが、“集中力”を高める指導をされているだけあって素晴らしいミッドα波が、そして、ジブリッシュ後にはスローα波が観察された。

昨年の予備研究で、ジブリッシュをすると右の頭がジンジンするという人の脳波が強いβモードであることを紹介したが、今回も複数人がその状態だった。こういった人達は、何かを切っ掛けに強いαモードに転換する可能性がある。

さて、今回のジブリッシュ脳波研究で最も注目に値する人の脳波を紹介しよう。

これは、ジブリッシュ前に測定したFp1(左前額部)の脳波である。

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特にどの定常波(脳波)が優勢であると言えず、全周波数帯域に渡ってボルテージが低い、いわゆるオフモードだ。

そして、これがジブリッシュ後に測定したFp1の脳波である。

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文句なしに強いミッドαモードに切り替わった。先に示した脳コンディションで物事に取り組むのと、この脳コンディションで取り組むのとでは結果に雲泥の差が生じて当然である。

アファーメーションも、この脳コンディションでやるべきなのだ。深層自己対話(無意識との対話)もスムーズである。

これは、ジブリッシュ前に1分間測定した平均値である。オフモードだ。

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それが、ジブリッシュ後にはこのようになった。

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ただし、このジブリッシュ後の脳波は、1分間測定した中の最初の13秒間である。理由は、動画「第1回『ジブリメーション研究開発』の様子」で述べている。

この脳波を示した女性に後でインタビューすると、「○○と繋がっていた」というようなことをおっしゃった。まさにヨーガだ。

Fp2(右前額部)も同じような変化をしたと思われるが、その測定をした時にはジブリッシュ前と変わらないオフモードに戻っていた。今回の研究では、左右を同時に測定することをせず、左、右の順で別々に測定したので仕方ない。

研究会を通じてこのような事例を一つひとつ拾い集めて、新・自己統御法「ジブリメーション」の確立に尽力していきたい。

ジブリッシュは、意味のない言葉を発することで脳をリフレッシュする方法。

アファーメーションは、無意識との対話で脳をカスタマイズする方法。

このデュアルメソッドを掛け算して構築しているのがジブリメーションである。

新・自己統御法「ジブリメーション」紹介ページ に研究成果や今後の展開を掲載していくので参考にされたし。研究員、そして将来のジブリメーション・トレーナーも広く募集している。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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2018年3月17日 (土)

人生マネジメント&ビルドの効果を飛躍的に高める睡眠前後の脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの生かし方。

人それぞれの生き方や生活習慣によって、一日24時間の中の大切で貴重な時間帯は違うだろう。

本稿では、様々な人に共通の、人生マネジメント&ビルド上の大切な時間帯を改めてここに紹介したいと思う。

まず一つ目は、脳のゴールデンタイムと呼ぶ時間帯で、いいα波が出ている。布団に入ってから入眠するまでの数分間だ。この時間は、あれこれ考えてはいけない。楽しいことを思い出したり、数えたりすることさえも邪魔である。

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ゴールデンタイムでは、目を閉じて、ただほんの少しだけ微笑んでそのまま入眠する。やり方とその理由は、書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」 で紹介している。

もう一つのゴールデンタイムは覚醒直後から起床するまでの数分間だ。このときは、閉眼のままわずかに微笑みながら、今日一日のテーマやイベントをメンタルリハーサルする。

睡眠をこの微笑み法で挟むメソッドは、皆に共通する効果的な人生マネジメント&ビルド法である。潜在意識に全てを委ね、微笑みで全てを受け入れるのだ。

起床してからの約60分の明鏡止水で聡明な時間帯は、脳のフレッシュタイムと呼ぶ。

この脳のフレッシュタイムを慌ただしい身支度や通勤通学に費やすのは、人生マネジメント&ビルドの観点から非常にもったいない行為である。漫然と過ごすのも同じ轍である。

脳のフレッシュタイムを、朝飯前の貴重な創造的活動に生かすのだ。新たな創作活動でもいいし、昨夜の創作物のチェックとブラッシュアップでもいい。あるいは、大自然や植物との対話や世話でもいい。限られた脳のフレッシュタイムを毎朝ただやり過ごすのはもったいなさ過ぎる。

脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの有効活用は、人生マネジメント&ビルドを飛躍的に向上させる。

一日24時間を16分節に分けて自己管理するメソッドのシートも、セルシネの無料コンテンツとして好評である。

しっかりとマネジメントすることで、逆に、手放して流れに乗ることもできてくる。具体的な取り組み方法は、2011年7月24日に「SeSMaT No16 『一日16分節自己統制法』のサポートシート。」のタイトルで投稿している。脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムにも触れている。

このスケジュール管理表も同記事からPDFファイルでダウンロードできる。

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是非!

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年3月13日 (火)

ゾーンに入る鍵を握る脳波、ファストα波とは。そして、ある状態との共通点。幸運人生を生きるために改めて見直すべき潜在意識のPMF(パーソナル・マインド・フィルター)。

意識には、「カラーバス効果」や「カクテルパーティー効果」と言われる働きがある。

本稿を読み始めたあなたなら、きっと聞いたことがあるだろう。

実体験としてこの効果を思い知ったことはあるだろうか? 否、覚えているだろうか?

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私自身の体験は、サラリーマン研究員時代の1998年に発売したビデオ「成功する自己操縦法~成りたい自分になり、送りたい人生を送る~」で紹介している通りだ。

カラーバス効果とは、ひとたび意識した色などの視覚情報は、その後の視界で目立つ(意識する)ようになるという現象だ。

カクテルパーティー効果とは、パーティー会場などの賑やかな場所でも、自身が興味のある内容、あるいは興味のある人が発する言葉を聞き分けやすくなるという現象だ。

脳は、感覚器官で感受された膨大な情報を受け取り、視床を経由して前頭前野(顕在意識レベル)に上げてくる。

その際の、脳が情報を「増幅/減衰」させる機能は、本人の体験世界を、そして人生の運を大きく左右する。

膨大な情報を潜在意識が取捨選択した後の比較的シンプルな世界を、私達の顕在意識は生きているのだ。

脳波を測ると面白いことが分かる。

スポーツや勉強、プレゼン、あるいは創作活動をするとき、とてもいい意識集中状態になることがある。いわゆる“ゾーン”と呼ばれるもので、変性意識状態(altered state of consciousness)の一つである。

意識を外に向けて(いわゆる“外感”)活動するとき、ゾーンに入るとファストα波が強く出現する。よって、ファストα波をハイパフォーマンスの指標として用いる。

このファストα波、実は意外なときにも強く出現する。

例えば、イビキがうるさい夫の横で眠っている妻からだ。

テレビ番組のロケで睡眠検証の協力をしていたときに初めてこの現象を目の当たりにした。

一般的には睡眠が中程度まで深まると観察されることがある脳波だが、騒音の中で入眠に成功したときにはとても強くなる。この女性は、相当大きなイビキの環境でも眠り続けることができるように、長年掛けて開発した能力のように私には感じられた。

そう、脳がノイズキャンセリングして睡眠に集中できているときに、強いファストα波(正確には、14Hzのスローβ波にも被る)が出るのだ。

番組テーマとは別のことの発見にわくわくしている私は、ディレクターからあきれられた。

睡眠中にノイズキャンセリング機能が働いているときの脳波グラフ例を、弊社ウェブサイト「睡眠脳波の測定/解析例」にgraph17として掲載している。

このようなファストα波が強く出やすい意識状態では、外の音を意識に入れたり阻止したりすることが容易にできる。カチッ、カチッとスイッチを切り替えるようにだ。書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」 に書いた通りである。

このような脳のノイズキャンセリング機能は、何かに集中するためのものだ。眠りに集中するためにイビキの入力を阻止するように。

ゾーンに入ったアスリートは、観客の声援が聞こえなくなることもあるし、よく聞こえることもある。何をキャンセルし何に注意を向けるかは脳の選択次第だ。

ノイズの消えた世界はとても鮮やかである。

脳の選択と集中機能は開発できる。意識から何を棄て何を浮き上がらせるかのチューニング能力をだ。

幸運人生を選択するのはあなた次第なのである。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年3月12日 (月)

習慣とは・・・。本人にとって意味ある習慣形成は、実はとっても簡単なこと。

習慣とは、本人に出来上がった癖のことである。

国や共同社会などにおいて、その構成員達が当たり前のこととして遣ったり考えたりしている「慣習」を指す場合もあるが、本稿では個人の習慣のみを指すこととする。

習慣には、考えや感情、発言、行動、認識、態度など様々な側面のパターンがある。

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「習慣は自然の如し」あるいは「天性の如し」と言われるように、本人がしっかりと身につけた習慣は、アイデンティティー(その人らしさ、個性)と等価となる。


その習慣と機縁によって、様々な出来事が生起してくる。

何がどのようになったら習慣が形成されたと言えるのだろうか?

大脳生理学的に言えば、次の通りである。

例えば、生存に必要な後天的反応の神経回路網が構築されているとする。神経細胞が伸び、シナプス(神経伝達物質が遣り取りされる領域)を介在させて出来上がっている。

これを神経回路網Aと呼ぶとしよう。

あるシチュエーションでは必ずこの神経回路網Aに情報が流れて、この神経回路網が出力する癖の反応を本人がする。

ところが、もしももっと別の結果が欲しくなったのなら、同様のシチュエーションで別の反応をするように努力することが必要な場合がある。

その努力を繰り返していると、新たな神経回路網Bが徐々に成長してくる。しかし、意識を怠ると神経回路網Aが活動してしまい、旧来の反応を出してしまう。

神経回路網の活性と衰退は、使われる頻度によって変わる。すなわち、使われるほどに活性化し、使われないでいると衰退化する。獣道のようなものだ。

この活性度が神経回路網Aと神経回路網Bで逆転したとき、そのときを新たな習慣が定着した瞬間だと評価する。すなわち、無意識に神経回路網Bの反応をする状態だ。

ある意味、非常に単純なことである。

しかし、「神経回路網Aから出力される習慣A」が「神経回路網Bから出力される習慣B」に切り替わるポイント(ゴール)だけを「習慣Bが形成された」という訳ではない。

自己変革訓練に取り組む本人は、シチュエーションの端緒を認知するようになる。「神経回路網Aが起動しそうだ」と。そのときに、神経回路網Bを意図的に起動して反応Bの行動をする。

このような認知行動的反応Bも、習慣Bと結果的には同じである。

欲しい結果を得るための習慣Bを事前に計画しておくのだ。すなわち行動計画Bだ。

端緒に気づいて行動計画Bをする。このレベルでも立派な習慣だ。

ただし、行動計画Bを遂行するためには、それができる能力Bを事前に開発しておかなければならない場合もある。その場合は、意図的な反復練習を繰り返して、能力Bを開発するのだ。未開の潜在能力も、繰り返し刺激を与えることで顕在能力となる。

潜在能力Bが顕在能力Bになったとき、これも立派な習慣化と言える。

自己変革を目指すクライアントを私がサポートする際には、おおよそ21日間で習慣化できる課題をクライアントが設定できるように寄り添う。

サーカディアン・リズム(おおよそ一日のリズム)に乗って私達は生活している(例外もあるが)。このリズムはとても強く生体に働いている。

一日よりも短い周期をウルトラディアン・リズムという。例えば、呼吸や心拍、脳波、摂食関連などである。

一日よりも長い周期をインフラディアン・リズムという。季節に沿った一年の心身の変化、あるいは成長から老化までのリズムもある。

その中に、一週間というリズムもある。現代生活者にとって、これはなかなか強いリズムである。各曜日毎に調子が付けられ、一週間毎に繰り返す。

このウィーク・リズムを3回繰り返す中で習慣化させる。自己変革訓練に取り組む際は、このスパンが丁度良い。

あまりにも簡単に習慣化できるものは、そもそも自己変革訓練だと大上段に構えるまでもない。

逆に、何カ月あるいは何年も掛かってしまう場合には、既述した「習慣Bが形成された」とする目標の難易度を下げた方が良い。3週間ずつの達成を果たしながら大きな習慣形成を達成するようにだ。

繰り返すが、21日(3週間)というスパンは、自己変革訓練をするのに丁度良い。

女性には月経周期という28日(4週間)のリズムがあるから、これに合わせるのも良い。

2003年に発売した能力開発メソッド「速話聴取マニュアル」も、3週間が一つの区切りとなるようにプログラムした。コンテンツの一部を2009年に「速話聴取法『session1』」のタイトルでYouTubeに公開している。

能力開発や習慣形成には3週間を要して実践するというこの取り組みが、その文脈から離れて、「どんな習慣でも3週間で形成されるものだ」と誤解されている場合があるので注意して欲しい。

心的飽和(やっていることに飽きてくること。疲労とは違う)現象を考慮しつつ、適切な課題設定とアプローチ、行動計画が大切なのである。

冒頭で「習慣とは、本人に出来上がった癖のことである」と述べた。正しい習慣化とは、生後習得したものの今や役に立たなくなったり悪戯をする癖を滅していくことでもある。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年3月 9日 (金)

シアトル・マリナーズへの復帰が正式に決まった日の記者会見でイチロー選手が語った“泰然”とは・・・、そしてその鍛錬法とは。

イチロー選手の実力と伝説をここで改めて紹介するまでもないが、44才となった自身の移籍先がなかなか決まらないでいたときに、帰国中のイベントに参加したイチロー選手は次のような比喩で表現した。

「ペットショップで大きな犬が売れ残ったような状態」

イチロー選手のマリナーズ復帰が正式に決まった昨日、日本時間の午前5時半に記者会見が行われた。

シーズン開幕まで1ヶ月を切ったこの時期にやっと契約となったわけだが、メジャープレーヤーを続けるという気持ちにブレはなかったそうだ。

明確な“意志”を持ってチャレンジした場合、その結果は“得意”となるか“失意”となるかのいずれかだ。

記者の質問に対し、イチロー選手は次のように答えた。

「色々なことを考えました。ただ、周りも心配してくれる声は沢山聞いたんですけども、僕自身の状態としては、“泰然”とした状態であったと思います。なぜそうなったのかは分からないですけども、ただ、泰然という状態は、自分がプレーヤーとしても人間としても常にそうでありたいという状態、目指すべき状態ではあったので、そういう自分に出会えたことはとても嬉しかったです」

記者からの「以前マリナーズに在籍していたときと比べて、選手として何か変わったことはあるか?」の質問には、次のように答えた。

「色々なことを経験しました、この5年半。悔しい思いも沢山してきた5年半だったので、色んなことに耐えられるんじゃないかと思っています」

パフォーマンスに自信があるのに、試合に出場できない状況は悔しいだろう。

イチロー選手が目指し、そして体現できたと感じた“泰然”とは、一体どのような精神状態だろうか。

“泰然”の辞書的意味は、「気持ちが落ち着いていて、物事に驚かないさま」である。

“泰然自若”となると、「気持ちが落ち着いていて、物事に動じないさま」となる。

書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」 の第六鍵「誠」で解説した六然(りくぜん)にも“失意泰然”がある。

“失意泰然”とは、「失意のときには、ゆったりと落ち着いていなさい」という教えである。

普通の人なら失意と言える状況でも、イチロー選手は“泰然”であり続け、意図する(メジャープレーヤーを続ける)状況を引き込み実現したのだ。これが、目標を達成する人と諦める人の決定的な差なのである。

言うは易く行うは難しである。

“泰”とは、ゆったりとしている状態を表すが、決して「動きが鈍い」ということではない。むしろ、地の気と天の気がダイナミックに混じって和合し、新たな秩序を作る様相なのである。

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この地天泰と呼応する自身のあり方を“平常不動心”(びょうじょうふどうしん)と呼び、同じく書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」で解説している。

それでは、平常不動心というあり方を実現するためにはどうすれば良いのか? その鍛錬法の一つである一点淡視法と私の実践及び体験も同書に紹介している。

是非!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年3月 8日 (木)

幸福になりたいなら、「幸福の定義」「幸福度の段階」「幸福への道しるべ」「幸福になる方法」を正しく明確に知ると良い。

同じ人生なら幸福な方がいい。

しかし、下手に幸福を追い求めると幸福感は消えてしまう。

幸福に無頓着で生きるのか、それとも幸福を掴むことを目指して生きるのか。どちらで生きるのかはあなたの自由だ。

もしも、幸福を掴むことを意図するなら、明らかにすべきことが幾つかある。

幸福とは何か? まず、その義を明確かつ正しく定めることが必要だ。

YouTubeに「幸福とは」のタイトルで動画をアップしているので参考にして欲しい。

そして、幸福のレベル「幸福の十段階」を知ることも必要だ。

幸福の十段階には、例えば、「他人と比べて幸福を感じている段階」や「ささやかな幸福に気づける段階」などがある。自身がどの幸福段階に今いるのかを自覚することは重要である。

書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」 の第九鍵「幸福」ではもちろんのこと、本書全体に渡っても「幸福」に役立つ情報をちりばめている。

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是非、参考にして欲しい。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2018年3月 5日 (月)

プロフェッショナルとは・・・。真のプロフェッショナルが成功者になるという当たり前の話。

プロフェッショナルとはどういうことか。

どのような人のことを真のプロフェッショナルと呼べるのか。

辞書を引くと、「専門家」「本職」「職業的」という意味が並ぶ。

プロフェッショナルの対義語はアマチュアである。

プロフェッショナルとアマチュアの決定的な違いは何か。

報酬(そもそもアマチュアは報酬を受け取ることが目的ではないが)、目標の高さ、仕事の早さと正確さ、高度な技能や技術、独創性、先進性、取り組んでいることの喜び、愛情・・・?

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答えは、「他者に対する責任の有無」である。

アマチュアなら自己満足で良い。それが良い結果となり高収入に繋がることもあるだろう。しかし責任はない。

プロフェッショナルの仕事には必ず他者への責任が伴う。

責任とは何か。

依頼者や提供先への責任は当然だが、それだけではない。もっと広くて深い他者への責任が生じる。

プロフェッショナルがひとたび仕事をするときには、その責任をも「まっとう」する。それが真のプロフェッショナルである。

あなたの取り組みに、あなたはどんな責任を抱いているか? 自問自答すると良い。

真のプロフェッショナルは、明確かつ「まっとう」な責任を持っている。故に成長し、成功者となるのだ。

「まっとう」については、書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」  の第19鍵「道理」で解説している。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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