竹馬の友の意見。
先日、10年ぶりに竹馬の友と飲み語り合った。勤務先では社員研修がよく行われているようだ。研修を受ける側の率直な感想が聴けて、とても参考になった。専門職の教育は別として、いわゆる心構え的な研修にはちょっと否定的だった。時間の無駄で役立つものはない、と。
そんな彼曰く、「昔講師が言っていた『苦言は本人に直接言って、本人が居ない場所では褒める』という心構えだけは同感」と言った。社会人として20年間働いてきて、一番の教訓らしい。
このような処世術も、徹することができれば人格となる。逆に、どんなに高等なコミュニケーションテクニックも、低人格が上辺だけで使っているといずれはメッキがはがれ落ちる。
コミュニケーションテクニックというのは相手をコントロールするためにあるのではなく、自身の在り方を観て、自身の行いをマネジメントするためだけにある。カウンセラーやコーチであってもそうだ。
あなたはどうだろう。コミュニケーションテクニックを学んだとき、それで他人の行いを裁いていないか? これができていないからあの人はだめなんだ、と。セミナー受講生がこの思考回路に陥る割合が非常に多い。だからセミナー中に何度も何度も念を押す。「このテクニックは、あなた自身をマネジメントするためにあるんですよ」と。
本当にコントロールできるのは自分自身だけである。コミュニケーションテクニックをセルフマネジメントに生かしたとき、この世はとても生きやすくなる。逆に、テクニックを他人に向けて策略の道具にしてしまうと、この世は無間地獄と化す。
明日は「こどもの日」か・・・。ストレートに喧嘩し笑い遊んでいた子供の頃の自分に、どっぷり再会してみよう。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/
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