話したくて離したくなかった人。
体験セッションが終わった後、歩いて10分ほどのバス停まで送った。
クライアントをマンションのエントランスまで降りて見送ることはあっても、バス停まで一緒に歩いたことはこれまでに一度も無かったこと。
クライアントに癒してもらったと言えば良いだろうか? 予定のセッション時間を大幅に過ぎても、もっともっと話していたいという感じだった。
もう一つの理由は、脳波研究の被験者として絶対に離したくなかったということだ。歩きながら、まとまらない言葉でいろいろ質問した。
これほどまで脳波をコントロールできる人がいるとは・・・。いや、脳波をコントロールするというよりも、意識をコントロールしていて、その働きが結果的に脳波として現れていたと言うべきか。
まず始めにチャクラを順番に開いていく。次に、宇宙意識と繋がるというか、大我になるというか、何かと交信し始める。
そのステップが脳波にハッキリと現れるのだ。「失礼な言い方をしますが・・・、本物ですね」と言った私に、瑜伽(ゆか)さんはゆっくりとうなずいた。
これがまず1回目に測定した15分間の脳波だ。脳波測定は初めてだそうだが、ベータ波はしっかりと沈静している。そして、緑のミッドアルファ波で満たされている。
このグラフでは分からないが、時折目を引く特徴的な脳波も出ていた。素晴らしい。
しかし、残念なのが白い部分だ。これはアーチファクトと言って、脳波以外の雑電波が発生しているときに表示する。正確な脳波を計測できないので、誤認を避けるために表示をキャンセルするのだ。
アーチファクトを表示しているときに瑜伽さんを見ると、瞼がものすごい勢いで動いている。これではとても脳波は測れない。
訊くと、このときに交信しているのだそうだ。私も瑜伽さんも、このときの脳波を見てみたいと思った。
「交信しているときも瞼を動かさないように頑張ってみます!」と瑜伽さん。
話しが前後するが、瑜伽さんが順番にチャクラを開いているときは、こんなグラフになる。ミッドアルファ波がポン、ポンと出ている箇所がそれだ。
話しを戻そう。
瑜伽さんが交信しているときの脳波はこんな風に計測された。その脳波は明らかにシータ波が優勢だった。しかも、フルスケールの50μVを振り切っている。
この測定結果をセルフチェックすると「深い睡眠・まどろみ傾向」となる。
もちろん瑜伽さんは眠ってなかった。でも普通の人がこんなシータ波優勢になっているときは間違いなく入眠しているか、顔絵のような状態だ。
意識がハッキリしているのに脳波はシータ波、これが「覚醒シータ波」と呼ばれる状態だ。座禅を何十年も続けている禅僧やヨーガの達人に見られる脳波の特徴である。
瑜伽さんは、吉祥寺や六本木の教室でヨーガやキネシオロジーを指導している。昨年は、書籍「『脳ヨガ』で克つ! 」(頭を柔らかくして、「直観」成功者になろう)も出版されている。
瑜伽さんは間違いなく本物だ。
これまでにも自称能力者を沢山見てきたけど、脳波は正直だから・・・。
何かが見えるとか聞こえるとか言っても、それは本人の錯覚であったり思い込みだったりすることが結構ある。現実逃避の本能がそうさせることもある。脳はそんな働きをする。
不幸にもそんな指導者に師事してしまうと悲惨な結果となる。批判力を失った結びつきは堕落の一途をたどる。
瑜伽さんと話していて、人生の心構えというか、物事の捉え方にとても共感した。そんな瑜伽さんが設立された株式会社アルボルのHP。
http://kinesiology-yoga.com/
上に紹介した脳波の結果で、一つ断っておくことがある。交信時の脳波測定では、アーチファクト機能に細工をしている。だから、雑電波が混入していることは否めない。
より正確な状態を知るためには、もう少し分析を重ねる必要がある。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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