臨界点を超えたアルファ波?
“脳ヨガ”とはよく言ったものだ。
瑜伽さんとの脳波研究が順調に進んでいる。
先月瑜伽さんとの縁を得て、そこからプレ研究まで進展した経緯は既にご紹介しているとおりである。
その後、26日に本研究をスタートした。そして昨日、その結果を基に意見交換すると共に、改めて脳波測定をしてみた。
様々な知見が得られてきているが、本号ではその中から一つ紹介したいと思う。
この研究では、フューテックエレクトロニクス社が開発を進めている次期モデルの脳波測定器「FM-919」とPC解析ソフト「パルラックスF」の試作器を活用している。
脳ヨガは様々なポーズをとるので、脳波センサーがずれてしまいがちである。極力安定した脳波を検出するために、センサーを適度に固定する。
とはいうものの、被験者が動く測定環境では、正確な脳波を検出するのがとても難しい。雑電波の混入によるデタラメなグラフを基に云々するという愚を犯してはならない。
瑜伽さんから提案された6つのカテゴリーを3回ずつ測定しながら、カテゴリー別の脳波の特徴とその再現性を確認した。
今日報告するのは、「姿勢」というカテゴリーの脳ヨガ脳波である。ポーズはこんな状態で行う。
10秒間隔で下から順番に瑜伽さんがチャクラを開いていく。
驚異的な脳波が検出されるのは、開いた全てのチャクラを一本の軸で結び、下方は地球の中心まで、上方は空高く宇宙まで延ばすイメージに入っているときだ。
この10秒間は想像を絶する脳波パターンで、思わずメーカーの若菜さんと驚きの視線を交わした。
表下段の左から3つ目のグラフがそれだ。
赤線部分が10Hz、すなわちミッドアルファ波だ。この帯域のアルファ波が10秒平均で40μVに迫る。単位時間(1秒)で見ると、本システムの仕様であるフルスケールの50μVを振り切ってしまうこともある。
もちろんそれは雑電波によるものではなく、10Hz付近の脳波のみがきれいに立ち上がる。
他にも、上の表で目を引くのが下段左のグラフのシータ波である。このとき瑜伽さんは額のチャクラを開いている。そのときに感じる光がとても眩しいそうで、閉じた瞼の奥で目の玉がキョロキョロしている。
残念ながら、このシータ波帯域の延びは雑電波の影響である。FM-919に設けてある雑電波検出ランプがひっきりなしに点滅する。
ただし・・・。ただし、ただし。ときおり純正のシータ波が垣間見れる。瑜伽さん自身も、このとき特異な意識状態にあり、雑電波の影響だけではないと思うと感想を述べている。
いずれにしても、シータ波の帯域は前回報告に引き続き「更なる検討」が必要である。
注目帯域をアルファ波に戻そう。繰り返すが、アルファ波のこのボルテージは驚異的である。
各脳波の特徴は以下の弊社サイトに記載しているので参照されたい。
http://www.selsyne.com/aim/products/fm-515a/#nouhanohyou
アルファ波というのは、その人の集中力を測る上でとても役立つ脳波である。
昔私が会社勤めしていたとき、新入社員研修の一環として脳波を測っていた。自社がどんな商品を売っているのかを知ってもらうために、営業事務や総務などの新人もだ。
図らずも、社内の被験者だからその後の仕事ぶりを結果的に追跡調査できる。仕事を早く覚え、ミスも少なく効率的に仕事をする社員は、やはりアルファ波が良く出た人達だった。
それでも、アルファ波のボルテージは20μV程度が限度だ。平均で30μVを優に超える瑜伽さんの脳波は凄い。
このボルテージの獲得は、単なるバイオフィードバックトレーニングや自律訓練法では難しい。
この脳波パターンが瑜伽さんを初めとした選ばれた人特有のものなのか、それとも体系づけられた訓練、例えば「脳ヨガ」によって誰でも得られるものなのか? 研究を進めていきたい。
ところで、大いなる何かとの一体感を得ているときにこれ程のアルファ波が出るというのは、環境への直接的な何らかの作用があるのだろうか。
瑜伽さんによると、特異な人達が集っていると、部屋のあちこちで「パチッ、パチッ」という音がしたり、電化製品が狂ったりすることが良くあるのだそうだ。
単なる静電気類のいたずらなのではないのかもしれない。臨界点を超えたボルテージのアルファ波が、何らかの作用を及ぼしているのだろうか?
これからも様々な人の脳波を収集し、セスマット(Selsyne Self-Managing Technology)の礎となる頭脳工学を確立していきたいと思っている。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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