炎天下の脳波測定。
中古車情報誌「Goo」の編集者にご用命頂き、千葉県にある某オートキャンプ場に行ってきた。
一昨日からのぐずついた天気のためコロコロ鞄に折りたたみ傘を忍ばせたが、昨日は快晴で一気に日焼けした。
昨年オープンしたばかりのキャンプ場の先には、未整地の緑が広がっていた。ふと足下を見ると、小さな蛙がいたるところでピョンピョン跳ねている。私の進入に驚いて芝生から砂利道に飛び出た先に回り込むと、蛙は固まって微動だにしなくなった。
小指の先に乗ってしまうほどの小さな蛙だ。
土日は利用者で賑わうそうだが、昨日は私達の貸し切り状態だった。
この日のプロジェクトには、ディレクターやライター、カメラマン、モデル、アシスタントなど、私を含めて7人のメンバーが集まった。
開始前のゆったりとした雰囲気から一転、チーフによるメンバー紹介でプロジェクトの幕が切って落とされた。
用意された車は、フェアレディZ、ヴォクシー、フィットの3台。ライターとモデルの娘が座席に座ったりトランクに寝そべったりしながら撮影が続いていく。
強風のためレフ板があおられるのに悪戦苦闘しながらも、チーフの最低限の掛け声で、各々が役割を果たしていた。
ここに私が呼ばれた目的は、3車種の助手席とトランクでそれぞれモデルが閉眼安静したときの心地を計測することだ。指標はもちろん脳波である。
「脳波を測るから目を閉じて・・・、そのまま眠ってもいいよ」「ハイ起きて」「じゃあ、こっちでポーズとって」「ハイまた寝て」「ハイ起きて」「今度はこれに着替えて」「こっちへ来て」「ハイいい笑顔だ」「今度はあっち向いて」・・・。4時間半の取材中、こんな指示が続き、それにしっかり応えるモデルさん。大したもんだ。
この特集は、8月発売の「Goo」に掲載されるそうだ。いつものことながら時間がない。チーフも様々なプロジェクトを同時に進行していて、次から次から締め切りが迫ってきて大変そうだ。
「結果を早めに教えて下さい」とのチーフからの言葉に、「明日中に測定データをまとめて、所見を添えてメールします。」と反射的に答えてしまった。
まずい、明日は眼鏡メーカーの新商品を脳波の見地から評価する仕事が入っていた。「チーフに事情を話して1日延ばしてもらおうか」、「否、男に二言は許されない」こんな独り言を心の中でしゃべっていた。
帰宅したのが午後8時過ぎ。炎天下の脳波測定でヘトヘトの心と身体にビールが旨かった。
今日予定の眼鏡関連の脳波測定は午後からで、終わりの時間は見えていなかった。となると、車の方は午前中に済ませるしかない。ほろ酔い気分で昨夜11時には床についた。
しかし、1時過ぎには目が覚めてしまった。気分が少々ハイになっているようだ。寝るのは止めて、昨日行った脳波の解析に取りかかった。すると、面白い特徴が見えてきた。
測定データに所見を添えてチーフに送信したのが今朝6時。どのような編集になるのかは「まな板の鯉」だが、来月の発売がちょっと楽しみだ。
午前中に電話が掛かってきた。「今日お邪魔する予定でしたが急用が入ってしまって・・・、日を改めてお願いします。」・・・神の佑か。
その後、爆睡した。
午後に目覚めて、スッキリした頭で、空いた時間を利用してこのブログを書いた。20日ぶりの投稿になる。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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