小江戸に癒された一日。
「さー、週明けからの一週間、大切だぞ」、「大切な一週間の1日目・・・」、「大切な一週間の2日目、今日全て予定通り事が運んだ」、「大切な一週間の3日目、今日も・・・」
小学生の頃から欠かさずに書いている日記帳だが、こんな書き出しで1日を、そしてまた1日を大切に生きたのは初めてだったかもしれない。
いや、大切で重要な一週間はこれまでにもあっただろうと思うが、日記帳にこうして意識して書き留めていったのは初めてだったと思う。
前回のブログ投稿からちょうど1ヶ月が過ぎたが、充実のピークがこの一週間だった。
そんな一週間だったが、木曜日は楽しい一時を過ごすことができた。
川越工業高等学校建築科の別役壱与先生にご用命頂き、脳波解析システムをお届けした。
研究目的は、一般家庭の廊下幅を車椅子で移動したときのストレスを人間工学的アプローチで解析するというものだった。前日には、脳内の血流量を指標とした実験を行ったそうだ。
約束の午前10時のちょっと前に校門を入ると、遠くから私を見つけた女生徒が明るく挨拶を投げ掛けてくれた。夏休み中のため静かな校内だったが、100年の歴史が培ってきた「ものづくり」の精神が古い校舎に宿っていた。
別役先生に案内されて実験場所へ行くと、8人の生徒達が、一般家庭の廊下幅を特製の段ボールで再現するための準備をしていた。
セッティングが完了するのを待って、脳波測定システムの使い方を説明した。生徒達は既に知っていたかのように、システムに対し何の気後れもなく実験を進めていく。
あっという間に3時間半が過ぎて、昼食タイム。この時点で私はお役ご免となった。
この日は他に予定を入れていなかったので、ぽっかりと自由時間を得た。
校内には、NHKの連ドラ「つばさ」のポスターが至る所に貼ってあった。別役先生に訊くと、舞台になっている町並は、歩いて15分ほどの所だそうだ。
もちろん行ってみた・・・。木曜日だというのに、ここだけ観光の車で渋滞していた。
西武新宿線沿いに住んで20年以上になるが、下り方面には滅多に行かない。終点の本川越駅に来たのは初めてだった。
忙中にぽっかり空いた午後の一時を、小江戸の町並が癒してくれた。
川越工業高等学校の建築科では、翌日にも実り多い実験が続けられたようだ。その様子が学校のHPで紹介されていた。
http://www.kawagoe-th.spec.ed.jp/zennichi/00/01.htm
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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