パワースポットでの脳波測定。
今月11日、テレビ番組の制作会社から電話が掛かってきた。
「パワースポットでタレントの脳波を測りたいんですが、脳波に効果が現れますか?」
「現れると思いますよ」
「レイジバなんですが・・・」
「霊磁場ですか・・・?(勝手に思い込んで)どうですかねー」
「磁場がゼロの場所です」
「あー、零磁場ですか」
そんな遣り取りで始まったプロジェクトだった。
電話で何回か連絡を頂き、ロケは17日と決まった。
当日は、4時43分の始発電車に乗ってテレビ東京へ。ここから、このロケバスでロケ地へと向かった。
タレント3名、カメラマン2名、ディレクター1名、アシスタント3名、タレントのマネジャー2名、運転手1名、そして私の計13名のロケ班だ。
零磁場とは、地層のずれによって生じた断層周辺で起こる現象である。
普通の場所では方位磁針が反応する程度の地磁気があるわけだが、断層面では巨大なエネルギーによって強いプラスとマイナスの磁気が発生する。それらが互いに打ち消し合って結局ゼロの磁場となる。そこが零磁場だ。
車内では、さっそく10頁ほどの台本が渡された。事前のロケハン(ロケーション・ハンティング)で組み立てられたスケジュールに沿って移動と撮影が行われていく。
もちろん、脳波測定者の台詞は何も書かれていない。どんな脳波が出るのか分からない、ぶっつけ本番の測定だから。ディレクターから口頭で簡単な趣旨説明をもらっただけだ。
麓では、地元の人達や、零磁場の癒し効果を求めて遠方から来た人達に取材を重ねながら、やっと目的の零磁場ど真ん中に到着したのがお昼頃だった。
タレントさん達は、そこの零磁場で実際に1時間ほど座っていた。
この場所を管理しておられる零磁場ミネラル株式会社の木下工場長が気さくに話しかけて下さった。
「運転手さんですか? お疲れ様です。」
撮影部隊と離れてロケバス近くに残っていた赤いネクタイ姿の男を見て、そう思ったようだ。・・・確かにそう見える。
「いえいえ、脳波測定のオペレーティングで来ました。」
「ああそうですか、先生ですか・・・」
「いえ、先生と言うほどのものではありませんが・・・」
どうやら、ロケハンからこの日の陣容を事前に聞いておられたようだ。
木下さんは、人やペットが見違えるようになって帰って行くのを幾度となく目の当たりにしているそうだ。
さて、この零磁場がタレントさん達のギャグセンスを磨くのに効果をもたらしたのか。それは、オンエアのお楽しみだ。
木下さんがくれたチラシに、佐々木茂美教授〈東芝機械勤務、防衛大学講師、電気通信大学教授、東海大学教授、ケンタッキー大学客員教授、首都師範大学客員教授(中国)を歴任。現在、電気通信大学名誉教授〉が監修されたメッセージが載っていた。
何となく気が進まない。何となくいやだ。…という時は、氣場に行かない方が良い。ポジティブな状況で、強い願い事がある時に、氣場に行って座るとより強い効果が期待出来ると思います。吸う、止める、吐くの3段階のゆっくりした呼吸をして、リラックス集中を心がけて知性や理性を薄めて行き、吐く息に願い事を重ねる。つまり、ゆっくりと息を吐きながら、願い事をする。尚、座りながらの意識集中は、1時間以内にして下さい。寒かったり、暑かったりして、どうしても気持ちが幸になれない時は、中止して下さい。氣場で零意識(零点)になり、願い事の対象に共鳴や共振した場合には、異常とも思われる現象が起きるかも知れません。「出来る」という思い込みが必要であります。気長に、あせらずに続ける必要があると思います。
文中の「リラックス集中」、この意識状態こそがミッドアルファ波だ。アルファ波というのは、単にリラックスしていればよく出るというものではないのだ。
沢山の学びと発見、そして笑いをもらった一日だった。
翌日、脳波測定のデータを持参し、私なりの見解も付け加えた。
番組がどのような内容になるかは、“まな板の鯉”である。
今月28日(月)午後9時。テレビ東京「やりすぎコージー」
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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