自己統制の探求者、来訪。
週末、川崎から一人の男性が来訪された。今年の1月に脳波測定器アルファータ「FM-717」を購入して頂いたお客様だ。
「FM-717」をある設定にして測定したときの異常に関するご相談だ。
「FM-717」を弊社かメーカーにお送り頂くか、弊社にご持参頂くか、私がお客様宅を訪問するか、一緒にメーカーへ持ち込むか、この選択肢の中から、弊社にお持ち頂くことを選ばれた。
15時に来訪され、あっという間の4時間半だった。
嬉しかったのは、1月にフジテレビで放映された「激☆王」の第1弾「激辛王」に私が脳波研究家として出演した番組を偶然ご覧になって、「FM-717」の活用を思い立ったのだと教えてくれたこと。
思い返せば、オンエアの一週間後に弊社HPの申込フォームからご注文があり、翌日には代金のお振り込みを確認し「FM-717」を発送した。実に坦々としたものだった。
でも水面下では、セルシネが発信する様々なイベント(出来事)にお客様の心と行動が呼応してご購入に至ったということが、時系列でつぶさに知ることができた。
とても嬉しかったし、手応えを感じたし、セルシネの活動に協力してくださっている人たちへの感謝の気持ちが心の深いところから湧いてきた。改めて・・・
38才の氏は、昨年4月に購読した自己啓発系の書籍を切っ掛けに、自己統制法に取り組み始めたそうだ。
成功体験を先取りするイメージトレーニング、α波と恍惚感を誘導する呼吸法等々。自己流で荒削りながら、確実に能力開発を実現されていた。
話しが弾んで2時間が経過した後、いよいよ「FM-717」の症状確認かたがた、氏の脳波を測定してみた。
床にあぐらをかいて呼吸法を開始。息をハッハッと吐いていたかと思うと、今度は息を瞬間瞬間止めて、自転車をこぐように両肩をグルグルと回しながら快感の玉を胸から頭の方へと移動させていく。
ダイナミックな呼吸法のために、脳波測定は厳しかった。でも、氏の自己統制法が間違っていないことは1回目の測定からすぐに分かった。
いい脳波が出ているのだ。ミッドα波を中心とした山形の波形で、かつリズミカルにミッドα波がさらに強く抜きん出る。
1月下旬に「FM-717」が届いてから、脳波を確認しながら自己流に微調整を加えているのだそうだ。まさに、的を射たバイオフィードバックトレーニングだ。
研究資料として、脳波解析PCソフト「パルラックス2」で脳波データを取らせてもらった。そのときの脳波がこれだ。
ノイズが収まって最初に出たミッドα波は、36.5μVを示した。この後、氏の呼吸や身体の動きが脳波をコントロールする様子は非常に興味深かった。
気がかりは、氏のおっしゃる「FM-717」の不具合が再現されたことだ。お持ちいただいた「FM-717」を預かり、修理伝票を添えてメーカーへ送った。
今日にはメーカーに届くので、まずはメーカーからの見解を待ち、その後しっかりと善後策を講じたい。本件で今週はちょっとバタバタするかもしれない。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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