気律療法の脳波測定協同研究がスタート。
先月19日、突然の電話が鳴り(電話はいつもそうだが)翌20日にセッションしてから、この20日間の内にとんとん拍子でプロジェクトが展開した。
2回のセッションは、本ブログの前々号と前号でお伝えしてきたが、今日は、協同プロジェクトとなった脳波研究の第1回目(7月2日)の様子を報告したいと思う。
写真は、そのときの一コマである。
まず、当日から一週間経った今日までの私の心身状態を簡単に報告しておきたい。
私は脳波測定のオペレーティングをしながら、富樫ご夫妻から別々に何度か施術して頂いた。結果、その時から4日間ほどは非常に頭が冴え、振り返ると、仕事量も増していた。しかし、その反動か、その後は少しトーンダウンしている。
施術の効力が切れたためにトーンダウンしたのか、それともバイオリズムなのか、はたまた梅雨時のどんよりとした天候のせいなのかの判断はできていない。
そもそも施術の効果自体も、音叉の波動が物理的に身体を励起させているだけのことなのかもしれないし、あるいは催眠的作用によるプラシーボ効果なのかさえ今のところ分からない。
4日間ほどはいつになく好調だったので、患者さんや能力開発を目指している人達には一定の価値があることは確かだ。しかし、これに止まったら科学的とは言えない。
誰もがその恩恵を受けられるようにするために、そして、誰もが努力しさえすれば自身の潜在能力を顕在化できるようにするためには、エビデンス(科学的根拠)が必要なのである。
第1回目の協同研究が終わった帰りのバスの中で考えた。確かに、富樫ご夫妻には人を癒す能力があると思う。しかし、やはり“心霊”という言葉は遣いづらいなーと。心霊の意味は前々号で述べたとおりだが、付帯するイメージが怪しい気がするのは私だけではないだろう。
そこで、私は次のような言葉を作って遣うことにした。
1.気ネルギー・・・気のエネルギー。
2.気律・・・気ネルギーの流れ具合。
3.気律療法・・・気律を扱う療法。
4.気律師/気律療法師・・・気ネルギーの流れ具合を判定し、整える能力のある人。
5.エネブレーション・・・気ネルギーの波動。
6.エネブレーター・・・気律師。エネブレーションを扱う人。
まあ、半分遊びである。
平成24年7月2日時点で、辞書並びにネット上でこれらの単語がヒットしない(気ネルギーは7月6日)ことを確認できたので、これら真っ新な言葉を遣ってプロジェクトを展開していきたいと思っている。
ただし、プロジェクトに関わって下さる全ての人に了承を得ているわけではないので、各々の肩書きや使用される語句は、それぞれのウェブサイト等でご確認頂きたい。
気律プロジェクトのウェブページを作った。まだプレオープン中だが、これからコンテンツも充実してくるはずである。
http://www.selsyne.com/aim/kiritu/
今月2日の第1回研究の様子を定点カメラで撮影した。その動画もアップしている。
ちなみに、この研究名は、「気律療法における施術者と被施術者の脳波共鳴研究」である。
例えば、気功の脳波研究などは何十年も前から行われてきているが、私の知る限りは、その全てが「測定」と「評価」に止まっているように思う。
何とかそこを突破して、本研究では、練習次第で誰でも気律を統制する能力が開発できる「サポーティング・バイオフィードバック法の構築」までたどり着きたい。
この度、気律療法の達人と思われる富樫昭夫・光恵ご夫妻に縁を得て、協同研究がスタートできたことは大きなチャンスだと思っている。
さて、共鳴研究であるが、第1回目のこの日は二者の同時測定は行わず、それぞれの脳波を色々な条件で計13回測定した。
いくつかの知見と可能性を得る有意義なものとなったが、その中から一つ、「光恵先生に私が施術してもらい、そのときの私の脳波を測った」回の結果を紹介しよう。これは、動画で紹介しているシーンのものである。
すでに上記サイトで解説しているが、改めてグラフの見方を説明する。
このグラフは、脳波の周波数スペクトルだ。3.0Hzから30.0Hzまでの55ポイントの中から5つの周波数を選択し、それぞれの脳波(周波数)を色分けして表示している。縦軸は脳波の電位(強さ)で、フルスケールを50μVに設定している。横軸は時間で、左から右へ1秒毎に計2分間の測定結果で、左(肌色の背景部分)が前半の1分、右(白色の背景部分)が後半の1分である。縦軸のフルスケールを小さな値に設定すればグラフはもっとダイナミックに表示されるが、研究する際にはこのレンジに統一している。
私は椅子に座った閉眼安静状態で、背中に光恵先生からの施術を受けた。2分間ずっと同じ姿勢と精神状態の私に、鍼を持った光恵先生の手が触れていただけだ。
私は自分の脳波を何千回と測定してきたので、自分の脳波が普段どんな反応をするのかはおおよそ分かっている。このときはなんの変哲もなかったので、特に興味深く観ることもなく、ファイルを保存して次の測定に移ろうとしたとき、あるポイントに目を見張った。
さて、あなたはこのグラフのどこに注目するだろうか? 私が注目したのは、動画でも言っているように、最後数十秒間の緑色の線だ。この緑色の線は、ミッドα波に属する10.0Hzである。動画では「1分45秒ぐらいから・・・」と私が言っているが、正確には1分36秒からであった。
脳波の各周波数の特徴は、弊社の脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」の「脳波の種類と解説」に掲載している。
使用した脳波測定システムの詳細は、高性能簡易脳波測定器BrainPro「FM-929」に掲載している。
測定部位は、右前頭葉(Fp2)である。
この変化は注目に値する。経時毎にぐん、ぐん、ぐん、と伸びている。これは、脳が何かに感応しているときの特徴的なグラフなのである。“気”なんて何も感じない鈍感な私だが、脳は確かに何かに反応しているのだ。
光恵先生曰わく、「もうこの部分は気が通ったから次の場所へ移りたい」と思ったそうだ。そのとき、私の脳波はミッドアルファ波が優勢となり、自己治癒システムが発動したのかもしれない。
この後、頭が非常にクリアで聡明になり、それが4日間ほど続いた。
昭夫先生が動画の中でもおっしゃっているように、「この施術は、気の巡りをいい状態にもっていく切っ掛けを与えることであって、後は本人の身体が自然に治癒していくのに任せるんです。」ということが分かったような気がした。
縦軸のフルスケールが50μVでは分かりづらいかもしれないので、一応全てのレンジを掲載しておこう。
あまり使わないが、50μVを超える脳波が出るときには、下のようなフルスケール100μVのレンジも用意されている。
次回の(今日これから行うのだが)研究では、いよいよ施術者と被施術者の脳波を測定してみたい。
そして、富樫ご夫妻と相談し、被施術者役をボランティアで協力して下さる人を募集することになった。ご応募の要件として5つを挙げさせて頂いている。
詳細は、気律紹介ページに記載している。「しっかりと治療させてもらいます。」とおっしゃって下さっているので、是非ご協力頂きたい。
具体的な病状がおありの方でも、何となく体調が悪いという方でも、あるいは、益々絶好調になって何かに挑戦したいという方でもOKである。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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