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2013年1月13日 (日)

“速話聴取法”節目の年にダウンロード版を発売。

今年は、“速話聴取法”という能力開発技法にとって節目の年である。

SSI社から4倍速の「速聴機」(「速聴」及び「速聴機」は、SSI社の登録商標)が発売されたのが、今からちょうど20年前の1993年である。それまでは、1倍速から4倍速までの音声が録音されたカセットテープを用いるか、2倍速まで高速再生できるカセットプレーヤーを用いるかの方法しかなかった。

私は2000年にSSI社を退職し、2001年にセルシネ・エイム研究所を開設した。そして、今から10年前の2003年に、「速話聴取マニュアル」を発売した。

私の略歴をセルシネ・エイム研究所のサイトに掲載している。

SSI社で「速聴機」の開発をコーディネートしたときには、その無骨な外観から“弁当箱”と揶揄されながらも、トレーニング効果は大きな反響を呼び、テレビやラジオ、雑誌からも取材を受けた。

テレビでオンエアされた例

ラジオでオンエアされた例

雑誌に掲載された例

「速聴機」ユーザーから送られてくる質問の手紙や電話に答えつつ、全国でユーザーサポートセミナーを開催しながら、私自身も“速話聴取法”のより具体的で効果的な理論を築いていく時期だったと思う。

SSI社からは、「速聴機」開発のコーディネートという職務に対し、「功労賞」を頂いた。

2001年にはセルシネ・エイム研究所を開設したものの仕事は殆ど無かった。生活費を稼ぐために、2002年には夜勤警備の仕事で道路工事現場や深夜営業店舗の駐車場など、都内の彼方此方をチャリンコで飛び回った。

この1年足らずの警備員のアルバイトが良かった。

どういう風に良かったのかは割愛するが、とにかく、「速話聴取マニュアル」の大半はこの時期に書き上げたものである。

ありがたいことに、この「速話聴取マニュアル」は様々な話速変換システム(能力開発機器)のユーザーにご活用頂いており、このご縁が私の大切な財産となっている。

今年(2013)は、「速聴機」がSSI社から発売されて20年、「速話聴取マニュアル」をセルシネ・エイム研究所から発売して10年という年である。、今年は“速話聴取法”にとって10年単位の節目である。どんなトピックが展開されるのか楽しみだ。

何が起こるのかはまだ分からないが、先日(1月7日)一つの布石を打った。Dl_4

「速話聴取マニュアル」ダウンロード版の発売である。

音声ソフトのファイル形式はMP3、テキスト&ワーキングシートはPDFファイルだ。よって、速話聴取専用機や音声補正PCソフトなどは必要ない。

代金のお支払いは、口座振込かクレジットカード決済から選択できる。

収録メディアと送料が掛からない分、一段とリーズナブルな金額を設定することができた。また、「速話聴取マニュアル」オールインワンの他、セッション単位での注文にも対応することにした。

音声ソフトは全セッション共、1倍速から10倍速まで1倍速刻みでセットしている。超高速域では音声補正技術の限界を超えているため、再生音声は潰れてしまっている。それでも10倍速まで揃えた。

理由は、「“能力開発効果”がある」からである。

提供する側が、能力開発の“限界”を低く(常識の範囲内に)するようなことがあってはならない。

ちなみに、「デジヴォ」でも「速聴機」でも最高再生速度が4倍速なのは、当時の音声補正技術の限界点だったからだ。その名残である。決して人間の聴き取り限界速度などではない。

超高速再生では音声が潰れてしまっているから、初めての音声を聴き取ることはできないだろう。超高速域のトレーニングでは、まず“黙読追唱法”に利用して欲しい。すなわち、再生音声と同じ内容のテキストをブロック読みするのだ。ブロック読みとは、複数の文字をまとめて、あるいは複数の行をまとめて写真のように取り込む方法だ。

これを実践すると、速話聴取の“ビットギャップ効果”を改めて実感するはずだ。

その他の速話聴取法については、「速話聴取マニュアル」を参考にして進めて欲しい。

速話聴取法というのは、驚くほどの成果をユーザーが体現してくれることがある。速話聴取法の黎明期にあった実際のエピソードを一つ紹介しよう。

SSI社から4倍速速聴機を発売した頃に、学習塾の先生からご報告頂いたものだ。

当時の速聴機は、前述の通りカセットテープ式だった。最近はデジタル化されているからイメージし難い人がいるかもしれないが、カセットテープを早回しで再生すると、高音のキュルキュル音となる。

その音を、音声補正技術によって通常のピッチ(音の高さ)に調整する。すなわち、再生速度を上げてもピッチは元のままというわけだ。

この技術の素晴らしさをユーザーに実感してもらうために、「速聴機」には補正スイッチを設けていた。スイッチをONにすれば音声補正機能が働き、OFFにすればキュルキュル音のまま再生されるという具合だ。

学習塾の先生から頂いたご報告というのは、「速話聴取に取り組んでいる子供が、キュルキュル音のままで4倍速まで簡単に聴き取れるようになりました。」というものだった。

補正(加工)された音よりも、キュルキュル音であっても元の情報を全て含んでいる音の方が聴き取りやすいというわけだ。

これには驚いた。4倍速時のキュルキュル音なんてとても聴き取れそうにないピッチなのに・・・

能力開発技法を提供する側が“常識”に囚われてはならないと実感した初めての出来事だった。

現在は、トータルセッションで速話聴取法を様々な形で提供し、クライアントは大きな成果を上げている。

今回の最大10倍速の音声は、“速話聴取法”指導の現場で提供しているコンテンツの一つを商品化したものである。

「速話聴取マニュアル」の紹介ウェブページを作りながら、私自身がワクワクしていた。きっと沢山のユーザーに喜んでもらえると思う。

オプションとして、「オリジナルコンテンツ制作サービス」も用意している。

あなたオリジナルの音声ソフトを高速化したくなったらご利用頂きたい。また、あなたが主催するセミナーなどに出向いて収録し、コンテンツを制作することも可能である。復習と脳の活性化法として参加者に提供すると大変喜ばれる。

ただし、音声ソフトの内容を次々と新しいものにしなければ能力開発にならないということはない。それよりも、「速話聴取マニュアル」の文章を覚えるぐらいに繰り返し繰り返し聴取しながら、ワーキングシートも実践してみて欲しい。まずはそこからだ。その効果にあなた自身が驚きワクワクすることだろう。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/

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