暗闇エクササイズの効果。フジテレビ「とくダネ!」からのオファーで立証できたこと。
今年の夏以降、フジテレビ「とくダネ!」から3回の脳波測定依頼を頂いた。1回目は、7月12日にオンエアされた「日本の涼の取り方を検証」というテーマで、「風鈴の音」「怪談話」「滝の映像」「かき氷」について判定した。
2回目は、11月12日にオンエアされた「料理の違いで初対面の親密度が変わるのか」というテーマで、「普通の料理」「焼き肉料理」「鍋料理」を比較した。
そして、本稿で紹介する3回目のテーマは、「暗闇効果の人気の秘密」だった。
「明るい場所」よりも「暗い場所」の方が心を解放しやすいことは想像できると思う。
また、脳に入力される視覚情報を極端に減らすことで、その他の感覚(聴覚、触覚、嗅覚、味覚など)が鋭敏になったり、人とのコミュニケーションにおける気づきが深まる効果もある。
学校や企業が弊社の「トータルセッション」をご利用下さり研修をする際、私もこの手法を使うことがある。非常に効果的なのだ。
番組では、婚活や企業研修、エクササイズバイクを使ったエアロビクス(有酸素運動)が暗闇で行われている様子が紹介された。
今回私が脳波測定でロケに同行したのは、株式会社ベンチャーバンクが運営する「FEEL CYCLE 池袋」である。
エクササイズの途中で照明が落とされ、それとともに思いっきり弾ける。
楽しくエキサイティングなサウンドフィットネスの様子は、同社のYouTubeチャンネルでご覧頂ける。
このエクササイズを「明るい場所」でやるのと「暗い場所」でやるのとで脳波に違いがあるのか、これを検証することが今回の私の仕事だ。
結果は、測定した4人の内3人に効果が認められた。お一人の脳波は否定的な結果となったが、その被験者の様子を見ていると、ちょっとしたアドバイスを投げかけることで改善出来るのではないかとの印象を私は持った。
暗闇効果が認められた3名は、概ねこのような測定結果だった。
目を閉じると、後頭葉ではα波が優勢になる。開眼するとα波が減少し、β波が目立ってくる。これを「αブロッキング」という。
後頭葉ほど顕著ではないが、前頭葉でも同じようなことが起こる。目を開けていても、室内を暗くするとα波が比較的よく出るようになる。これは自明である。
今回私が注目したのは、激しく動くサウンドフィットネスの最中に暗くなった場合でも優勢脳波がβ波からα波に変わるのか? また、α波が優勢になるのなら、α波の中でもどの周波数帯域なのか? ということだった。
測定結果は、明らかな「スローα波(α1)の増強」を示した。
「暗闇エクササイズは、減量効果のみならず、心をオープンにしてストレスをも発散するに適している」ことが脳波測定で観察することが出来たのだ。
おかげさまで、セルシネの脳波測定サービスは、様々な分野でご利用頂いている。あなたも是非・・・。きっとお役に立てると思う。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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