香りによる“スッキリ聡明度”の違いを脳波で判定。読売テレビ「かんさい情報ネットten」からのオファーにて。
先月23日に大阪の読売テレビから問い合わせを頂いた。「香りのリラクセーション効果を脳波で検証したい」と。
読売テレビは、4年前にブラックマヨネーズ(ブラマヨ。小杉竜一と吉田敬のお笑いコンビ)の「マヨブラジオ」という深夜のバラエティ番組で脳波測定のオファーを頂いたことがある。マヨブラジオという名称のテレビ番組だった。
二人がガチンコ対決するコーナーの「セクシー我慢対決」において、どちらがセクシー攻撃に平然としていられるかを脳波測定で判定した。この番組は面白かった・・・。今でも、セミナー会場などで上映すると大きな笑いが起こる番組の一つだ。
この時のオンエア画像を「NOWHADAS」の該当コーナーに掲載している。
ただその後は、何度か問い合わせを頂いたものの、遠方なこともあって正式なオファーには至っていなかった。
今回も、情報を提供するだけで、それ以上にはなかなか進めないだろうなーと思いながら遣り取りをしていた。
ところが、ゴールデンウィーク中に何カ所かの東京ロケを組まれたようで、撮影クルーが上京されての検証実験が実現した。
場所は、西新宿のノマドカフェ「Base Point」だ。
今回の企画は、「母の日」にちなんで、花をプレゼントしたときの香り効果を検証しようというものだ。
オンエア画像をいつものように、脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」のテレビ番組で利用された例コーナーに13枚掲載した。
そもそも今回の企画は、故・鳥居鎮夫氏や蓬田勝之氏らの研究成果を拠り所としていた。
CNV(随伴陰性変動)と呼ばれる脳波の事象関連電位を観察して、被験者の予期反応的注意度を定量化するものだ。
CNVを簡単に言えば、例えば「ヨーイ」から「ドン」までの間の注意集中時に脳波の波形が陰性に変動していく現象であり、注意度が増すほどに変動も大きくなる。被験者のコンディションや関心度によってもその反応は変わってくるので、その環境における被験者の脳コンディションも推察できる訳だ。。
今回私が指標として用いた脳波は、常在脳波(α波やβ波など)と呼ばれるものである。
番組企画の内容に鑑み、今回は“スッキリ聡明度”を算出して、それぞれの香りを比較することにした。
まず、被験者役であるディレクターの閉眼安静時の脳波を基準脳波として測定した。それがこのグラフである。
素晴らしい・・・
脳波に素晴らしいも素晴らしくないも無いが、それでも思わず「素晴らしい」と言ってしまった。
こういう脳波バランスの人は、“頭の使い方”がいい。いい香りを嗅ぐまでもなく、とても聡明な脳コンディションだ。
ご本人は、「撮影スケジュールで焦っています」とおっしゃっていたが・・・
この基準脳波に続いて、バラ、ラベンダー、レモン、ドリアンを嗅いだときの脳波を測定していった。
測定結果から、それぞれの“スッキリ聡明度”を算出したのが以下の通りである。今回もやはり、脳波の分布率から算出した数値が最もうまく精神状態を反映したようだ。
Excelで作成したこのグラフに、実際の測定動画と画像を揃えていつものように納品した。
限られた尺で視聴者が瞬間的に理解できるように、分かりやすいグラフに番組制作者が手直ししてくれるのも、これまたいつもの通りである。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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