印刷教材とスマホ教材の学習効果に違いはあるのか? フジテレビ「とくダネ!」からのオファーで検証した脳波測定実験。
今回の件で初めてディレクターから電話をもらったのが4月22日である。ロケ日となった5月3日までの間に何回か電話で打ち合わせをし、4月28日には来訪され実際に脳波測定を体験して頂きながら実験方法を煮詰めていった。
ロケ当日は良く晴れていた。これまでは新橋からゆりかもめを利用して訪問していたが、今回はりんかい線を利用した。
東京テレポート駅に着いたとき、約束の正午までには1時間ほどの余裕があったので、ゆっくりと散歩を楽しみながら向かった。
フジテレビ「とくダネ!」真相チェイス!直撃御免コーナーの今回のテーマは、「印刷教材とスマホ教材のどちらが学習に適しているのか」というものだ。
便利さや情報量・機能性についてはスマホを含むデジタル教材に分があるが、印刷教材の安心感や現物感の良さもある。さて、果たして学習効果に違いはあるのだろうか?
被験者は当初予定よりも一人多く、バラエティーに富んだ11名が集められていた。
被験者は、印刷物とスマホアプリでそれぞれ課題に取り組む。課題に取り組んでいる最中の脳波も測定したが、当然ノイズが大きい。よって、それぞれの教材の課題が終わった直後に1分間の閉眼安静脳波を測定した。
目を開けて作業をしているときの脳波を測りたい場合は、弊社特製の万能脳波センサー「エンフレック」を用いるが、今回は簡便性を優先した。
指標とした脳波は前額部の定常波(α波やβ波)である。
被験者一人の測定が終わる毎に、印刷教材とスマホ教材の比較を被験者にフィードバックしていった。但し速報値である。
全員の実験が終わったときには18時を回っていた。それから測定データをExcelに入力し、好集中度の算出とグラフ化、そして統計学的有意差判定を30分程掛けて仕上げた。
11名を測定した結果、印刷教材とスマホ教材を利用した場合の“好集中度”に決定的な差は認められなかった。印刷教材の方が好集中度の高かった人もいるし、逆にスマホの方が高い人もいた。中には自己認識とは逆の結果が出た人も少なからずいた。
その総評をコメントして撮影は終わった。が、私の仕事は終わりではない。脳波測定のアプリ画面を動画ファイルにして提出する作業がある。この作業は、測定時間と同じ時間を要する。
局内の食堂に移動し、その片隅でせっせと作業に没頭した。途中でカレーライスをご馳走して頂きガソリン満タン・・・。またせっせと作業を続けた。終わったのは、そろそろ日付が変わる頃だった。単純作業だが、長時間没頭して遣り切ったときには達成感がある。いいドーパミンが出た。
ディレクターとADに見送られてタクシーに乗り込んだ。ベイブリッジで綺麗な夜景を見ながら家族に電話した。感謝・・・。
今月11日に放送されたこの番組からピックアップした画像を弊社ウェブサイト「脳波測定・・・テレビ番組協力実績」に掲載した。
ロケでご一緒した荘口彰久氏がプレゼンターだ。ロケのVTRが終わってスタジオにスイッチしたときに、MCやコメンテーターが楽しそうに侃々諤々やっているのを観て、自分のことのように嬉しかった。
セルシネが協力した番組のオンエア情報などは、セルシネニュースで配信している。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
http://www.selsyne.com/aim/
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