読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」からのオファーで、カラオケ歌唱効果を間宮久美子リポーターの脳波で検証。
夕方、読売テレビから電話が入った。「明日、大阪に来て生放送で脳波を測定してもらうことは可能か?」と。カラオケ歌唱の効果を検証したいのだそうだ。
「はい、大丈夫です」と答えた。
番組は、【情報ライブ ミヤネ屋】とのこと。測定方法など色々話した。
「もう少し揉んでみて、また電話します」とのことで、一旦電話は切れた。
1時間後にまた電話が来て、「明日の生放送での脳波測定はなくなった」と。ただ、まだ何らかの方法がないか検討しているとのことだった。
そして21時半頃、この日3回目の電話が入った。明日、銀座のカラオケ店でロケをすることになったと。ロケのディレクターはまだ決まっていないので、明朝決定後、ディレクターから電話を入れるとのことだった。
「はい、了解しました」と答えたが、ここに大きな勘違いがあることをロケ終了間際に知ることとなる。
翌朝9時に、番組が用意してくれたタクシーで銀座へ向かった。途中、約束通りディレクターから電話が入った。
到着するとディレクターが出迎えてくれた。案内されてカラオケ店に入ると、何とも豪華な店だった。中には多目的スペースのような部屋もあって、大勢の客が楽しそうに作業をしていた。
案内された部屋に脳波測定器をセットすると、打ち合わせもそこそこにカメラが回り始めた。
昨日の大阪との電話で了解をとっているから怖くない・・・、と自分に言い聞かせる。
まずは、間宮リポーターの基準となる脳波を測った。
スタジオに専門家がいらっしゃる予定なので、私はオペレーターとして黒衣だと認識していたが、OAでは顔も名前もしっかりと出して頂いた。
間宮リポーターは3曲熱唱した。その歌唱中と歌唱直後の脳波をそれぞれ測定した。
カラオケ効果は少なからずある。このことは、3年半前にオファーを頂いた他の番組でも検証し、本ブログに「フジテレビ『めざましテレビ』で、“朝カラオケ”効果を脳波で検証。」 のタイトルで投稿している。
その映像は大阪で編集する際の参考にするもので、そのまま放送に乗ることは無いとのことだったので少し気楽に・・・。ただし、全測定を俯瞰できるようなデータ解析をしていないので、個別のデータ(最大2つの比較グラフ)を見ながら検証するのは大変なのである。
撮影が終わると、カメラマンと音声さんは急いで撤収。
続いて、測定動画の納品である。測定中の脳波グラフと同じものを動画(mp4ファイル)にして納めるのだ。そして、全測定データをExcelに取り込んで俯瞰した解析を行う。
皆さんが慌ただしくしているので、ディレクターに訊ねた。「動画データの作成はここでやりましょうか? それとも一旦持ち帰って作成し、ネット経由で提出しましょうか?」と。
ディレクター曰く、「持ち帰って作成する場合は、何時ぐらいになりますか?」
私は、(少し余裕を見て)「今晩には提出できます」と答えた。
ディレクターは、「それでは間に合わないから、ここでお願いします」と言って、部屋の延長手続きをされた。
放送日が近いから編集の日程が惜しいんだなと思い、「いつの放送ですか?」と訊くと、「今日です!」と返ってきた。
「えー、もう始まるじゃないですか」
「このコーナーは(午後)3時過ぎですから・・・」
驚いた。
動画化を待っている間にディレクターは、大阪と電話しながら打ち合わせをしている。大阪には先ほど撮影した映像が既に届いていて、その映像を見ながらの確認作業だ。
結局、動画化するデータは必要なものだけに絞ってもらった。Excelでの解析は割愛だ。各脳波(定常波)の特徴を表にしたA4用紙2枚をディレクターに渡して完了した。
見守ってくれていた間宮リポーター、そしてディレクターに見送られて銀座を後にした。
コーナーが始まる15時迄には戻れそうだが、番組を最初から観たかったのでタクシーから自宅に電話した。「今から始まるミヤネ屋を録画して・・・」
スタジオでは、梅沢富美男氏と橋本五郎氏が「夢芝居」を歌った。なるほど、当初はこのシチュエーションで脳波を測りたかったのか。
間宮リポーターの脳波が提示された。歌唱中の脳波はノイズが多いので、歌唱直後の脳波を検証している。
番組は、カラオケ効果をこのように紹介した。
感謝。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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