HTB(北海道テレビ放送)の番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」~第2回 全日本寝落ち選手権~で、脳波測定による入眠判定。
今月18日(月)24時15分から、HTB(北海道テレビ放送)の番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」による「第2回 全日本寝落ち選手権」が生放送で開催された。
10月に札幌ドームで開催された第1回同様に、脳波測定による寝落ち(入眠)判定役を仰せつかった。今回の会場は、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ附属体育館だ。
第1回の模様は、本ブログに「HTB(北海道テレビ放送)の新番組「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」で開催された『全日本寝落ち選手権 男子個人』in札幌ドームで、タレントさん達の脳波を測定し睡眠判定。」のタイトルで投稿している。
今回もHTBから番組の録画を提供頂いたので、さっそく振り返ってみたい。画像のピックアップは、既に弊社ウェブサイト「テレビ番組協力実績紹介」ページに掲載している。
今回も寝落ちできた選手はいなかったのだが、White Explosionの山田恭平選手があと一歩のまどろみ状態となり目を見張った。すなわち、α波の断続である。競技がスタートして約10分が経ったときだ。
寝落ち判定のポイントは、前回の生放送で解説した。HTBがOA動画をYouTubeに「10.2OA『全日本寝落ち選手権完全版』」(該当の5分29秒から再生されます)のタイトルでアップしてくれている。
山田選手がまどろみ状態に入ったことをディレクターに伝えた。すぐに、中継車で指揮を執っているプロデューサーに伝えられた(たぶん)。回り回ってMCの谷口直樹アナウンサーから「脳波どうですかー?」と振られた。
このように、α波優勢が途切れはじめた。あわせて、β波がほぼ真っ黒に沈静化すること、θ波からδ波が優勢になること等が表れると寝落ちである。
OA画像では色スケールが分かり難いので、実際の測定グラフを紹介しよう。
この脳波分布グラフの縦軸(経過時間)は3分しか無いので、α波優勢の持続が劇的に途切れはじめたとは伝わりにくいだろう。
そこで、経過時間を遡って、画面を切り貼りして作ったのがこの分布グラフである。
長く続いていたα波優勢が断続的となり、20Hz付近のβ波も沈静化したのが分かる。明らかに寝落ち寸前である。が、この後すぐに妨害が発動され、惜しくも寝落ちには至らなかった。
それにしても山田選手のα波には惚れぼれする。素晴らしく“落ち着いた精神集中”、すなわち聡明な脳コンディションである。
競技の途中で、THE BOYS&GIRLSのドラマーのカネコトモヤス選手の脳波が止まった。測定データを保存して改めて測定を開始すると問題なく作動した。
何が原因だろう? 爆音が脳波解析システムに電気的ショックを与えたのか? 配線上の問題で電磁波が悪さをしたのか? 当初は????だったのだが、後で冷静になって考えると疑わしいシーンが思い当たっていた。
生放送が録画されたBlu-ray映像と脳波測定データを同期して再生すると、そのシーンがバッチリ映っていた。アヒルが脳波測定器の「停止ボタン」を踏んだのだ。“寝落ち妨害”ならぬ“測定妨害”だ。リハーサルでこのリスクになぜ思い至らなかったのか・・・、反省した。
番組が始まって31分25秒だから、競技が始まって21分過ぎである。
今回はもう一つの問題も起こった。脳波センサー外れである。カチューシャタイプなので、選手が横向きになると電極が額から浮いてしまうことがあるのだ。
これを防ぐには、万能脳波センサー「エンフレック」を用いるのが有用である。ただし、装着に一人5分ほど掛かるので、第1回のように本番中の選手入場後に装着するのは時間的に無理である。しかし今回は、本番前にセンサーを装着したので、「エンフレック」でも良かったかもしれない。
札幌ドームで開催された第1回に比べると、少々やり残し感があった。しかし、今回のOA動画を繰り返し見ていると、第1回に負けず劣らず楽しいじゃないかと思い始めた。
生放送中に私が最も静かに興奮したのは、上に紹介した山田選手が寝落ち寸前になったときだ。その次は、コロネケンが寝落ち妨害としてコントを披露したときの山本貴之(すずらん)選手の劇的変化である。山本選手は札幌よしもとでコロネケンの先輩にあたるそうだ。
コロネケンが登場してすぐに、山本選手の脳波はβ波が優勢となった。もう寝るどころの話しでは無い。苛々そわそわと思考がグルグル回転している。可愛いが故の気掛かりなのかもしれない。
この劇的変化を、前にいるディレクターに伝えようとした。しかしディレクターはカンペを書いているのか気づかない。大きな声を出してコントの邪魔をしてはいけないと思い、かすれた声とジェスチャーでアピールした。
それに谷口アナと江田由紀浩さん(イレブンナイン)が気づいてくれ、「凄い、凄い・・・」とざわついた。
ほどなくディレクターにも伝えることができ、コロネケンのコントが終わった後に解説した。このように、山本選手だけが強いβ波優勢になっている。山本選手の眉間にしわが寄っていたので多分に筋電ノイズも含まれているが、明らかにβモードだ。
以上の寝落ち妨害の他、第1回同様に素晴らしいヘビメタを演奏したMETAL SCREAM、今回華やかさを加えてくれたセクシーダンス集団Party Dollsなど見所満載だ。(あれっ、番組広報担当みたいになってる?)
もしかすると、第1回同様に番組HPで観られるようになるかもしれない。
今回も楽しかった、ありがとう。
今、12月30日も終わろうとしている。今年も残すところ1日となった。素敵な行く年来る年をお過ごしください。
セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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