« 習慣とは・・・。本人にとって意味ある習慣形成は、実はとっても簡単なこと。 | トップページ | 人生マネジメント&ビルドの効果を飛躍的に高める睡眠前後の脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの生かし方。 »

2018年3月13日 (火)

ゾーンに入る鍵を握る脳波、ファストα波とは。そして、ある状態との共通点。幸運人生を生きるために改めて見直すべき潜在意識のPMF(パーソナル・マインド・フィルター)。

意識には、「カラーバス効果」や「カクテルパーティー効果」と言われる働きがある。

本稿を読み始めたあなたなら、きっと聞いたことがあるだろう。

実体験としてこの効果を思い知ったことはあるだろうか? 否、覚えているだろうか?

Isikinozu



私自身の体験は、サラリーマン研究員時代の1998年に発売したビデオ「成功する自己操縦法~成りたい自分になり、送りたい人生を送る~」で紹介している通りだ。

カラーバス効果とは、ひとたび意識した色などの視覚情報は、その後の視界で目立つ(意識する)ようになるという現象だ。

カクテルパーティー効果とは、パーティー会場などの賑やかな場所でも、自身が興味のある内容、あるいは興味のある人が発する言葉を聞き分けやすくなるという現象だ。

脳は、感覚器官で感受された膨大な情報を受け取り、視床を経由して前頭前野(顕在意識レベル)に上げてくる。

その際の、脳が情報を「増幅/減衰」させる機能は、本人の体験世界を、そして人生の運を大きく左右する。

膨大な情報を潜在意識が取捨選択した後の比較的シンプルな世界を、私達の顕在意識は生きているのだ。

脳波を測ると面白いことが分かる。

スポーツや勉強、プレゼン、あるいは創作活動をするとき、とてもいい意識集中状態になることがある。いわゆる“ゾーン”と呼ばれるもので、変性意識状態(altered state of consciousness)の一つである。

意識を外に向けて(いわゆる“外感”)活動するとき、ゾーンに入るとファストα波が強く出現する。よって、ファストα波をハイパフォーマンスの指標として用いる。

このファストα波、実は意外なときにも強く出現する。

例えば、イビキがうるさい夫の横で眠っている妻からだ。

テレビ番組のロケで睡眠検証の協力をしていたときに初めてこの現象を目の当たりにした。

一般的には睡眠が中程度まで深まると観察されることがある脳波だが、騒音の中で入眠に成功したときにはとても強くなる。この女性は、相当大きなイビキの環境でも眠り続けることができるように、長年掛けて開発した能力のように私には感じられた。

そう、脳がノイズキャンセリングして睡眠に集中できているときに、強いファストα波(正確には、14Hzのスローβ波にも被る)が出るのだ。

番組テーマとは別のことの発見にわくわくしている私は、ディレクターからあきれられた。

睡眠中にノイズキャンセリング機能が働いているときの脳波グラフ例を、弊社ウェブサイト「睡眠脳波の測定/解析例」にgraph17として掲載している。

このようなファストα波が強く出やすい意識状態では、外の音を意識に入れたり阻止したりすることが容易にできる。カチッ、カチッとスイッチを切り替えるようにだ。書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」 に書いた通りである。

このような脳のノイズキャンセリング機能は、何かに集中するためのものだ。眠りに集中するためにイビキの入力を阻止するように。

ゾーンに入ったアスリートは、観客の声援が聞こえなくなることもあるし、よく聞こえることもある。何をキャンセルし何に注意を向けるかは脳の選択次第だ。

ノイズの消えた世界はとても鮮やかである。

脳の選択と集中機能は開発できる。意識から何を棄て何を浮き上がらせるかのチューニング能力をだ。

幸運人生を選択するのはあなた次第なのである。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

|

« 習慣とは・・・。本人にとって意味ある習慣形成は、実はとっても簡単なこと。 | トップページ | 人生マネジメント&ビルドの効果を飛躍的に高める睡眠前後の脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの生かし方。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゾーンに入る鍵を握る脳波、ファストα波とは。そして、ある状態との共通点。幸運人生を生きるために改めて見直すべき潜在意識のPMF(パーソナル・マインド・フィルター)。:

« 習慣とは・・・。本人にとって意味ある習慣形成は、実はとっても簡単なこと。 | トップページ | 人生マネジメント&ビルドの効果を飛躍的に高める睡眠前後の脳のゴールデンタイムとフレッシュタイムの生かし方。 »