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2021年6月29日 (火)

vol.330 快眠熟睡度を高めるための真摯な取り組み。

弊社の「脳波測定/脳コン解析サービス」には様々な目的のクライアントからオファーを頂くが、最も多い目的の一つが“睡眠の見える化”である。

 

寝具や睡眠サプリメント、寝室環境、BGMなど、その評価対象は枚挙に遑が無い。

 

終夜睡眠脳波を測定したデータから“見える化”する睡眠指標は幾つもある。

 

例えば、就寝してリラックスできていればα(アルファ)モードとなる。すなわちα波が優勢な状態だ。そのα波が途切れたら入眠である。その後、δ(デルタ)波が優勢となれば睡眠が深くなったことを示し、さらに強くなれば熟睡したと判定できる。

 

このスペクトル折れ線グラフの緑がα波だ。約10分間αモードが続いたことが分かる。その後入眠し、深い睡眠に移行すると赤紫で示すδ波が強くなっていることが分かる。
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しかし、この熟睡(δ睡眠、徐波睡眠)は10分も続かなかった。何らかの睡眠阻害刺激がδセービングを破ったのだ。これをδブロッキングという。

 

このようなδブロッキングを起こす睡眠阻害刺激を一つひとつ潰していくことが、上質な睡眠に誘うノウハウとなる。

 

この分布グラフは、就寝後の約61分で生じたδブロッキングを捉えたものだ。睡眠阻害刺激で約1分間睡眠が浅くなった後にまた徐々にδ波が強く、すなわち睡眠が深くなり始めていることが分かる。
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深い睡眠が破れてもすぐに深い睡眠に、すなわち強いδ波を取り戻すノウハウの構築も必要だ。δモードを守り、もしも破られてもすぐに取り戻す、これらの働きをδセービング機能と呼ぶ。

 

さて、次のグラフに話しを進めよう。この棒グラフは、深い睡眠時間帯の平均値(各定常波の電位)を表示したものである。手前のカラー(5色)がδセービング機能下で眠ったときで、奥のグレーはδセービング機能をオフにして同じ被験者が眠ったときの脳波だ。
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δセービング機能をオンにして眠った方が深い睡眠を示すδ波が強い。逆にα波はδセービング機能オフの方が強くなっている。すなわち深い睡眠中でもうっすらと覚醒しているときもあったということだ。

 

α2波の中心付近ではδセービング機能オンの方が若干強い。これは、睡眠阻害刺激が発生した際にその刺激を脳自身が打ち消して(キャンセリングして)眠りを維持させた証である。

 

グラフ上では分かり難いが、β波は1から2に渡って全てδセービング機能オフの方が若干強くなっている。特にβ2波では瘤のように2箇所で強くなっている。熟睡中でも不快感があったと分かる。

 

脳波解析PCソフト「Analyzer+」の解析機能で、以上のグラフのように睡眠状態を直観的に把握することが出来る。

 

さらに、例えば「δセービング機能を開発する」というような目的がある場合は、脳波測定結果を定量的に把握することがより効果的である。

 

この数値表は、「Analyzer+」で解析した脳波データをExcelに入力したものである。
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その上で、熟睡状態の脳波バランスや入眠に要した時間など様々な指標を元に課題を定量的に把握する。

 

脳波を正確に測定する、そして測定結果を目的に応じて適切に分析して定量化する。その一連の作業が脳波解析する者の腕の見せ所なのである。
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このブラフは、「快眠熟睡度」を定量化して比較したものである。

 

課題を具体的な数値でグラフ化すると、クライアントの目的達成は格段に早まるのである。

 

弊社「脳波測定/脳コン解析サービス」は、クライアントの真摯な取り組みをしっかりとサポートし、後押しするものである。是非!

 

 

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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