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2024年12月21日 (土)

vol.355 “右脳の詰まりが解放”したのか? オムニセラピーを受けた被験者の脳波を見て考えたこと。 2024.12.21

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 誤解を恐れずに言うと、「右脳の詰まりが溶けた!」と思った。

 

 株式会社カイロベーシックからご用命いただき、8月2日に吉祥寺でオムニセラピーなる施術の効果を脳波測定で検証した。先月、この様子が同社YouTubeチャンネルで公開されたので紹介する。

 

 一般社団法人日本オムニセラピー協会代表理事の小見聡先生(オムニセラピー創設者)と同協会理事の下山圭織先生(看護師/助産師)がそれぞれの被験者にオムニセラピーを施し、その前後の被験者の脳波を比べたものだ。

 

 下山先生のオムニセラピー(ターゲットは子宮)は、これまでにもブログや動画で解説してきたオフモード効果だった。すなわち、ぐっすり眠って起床したときに感じる弛緩脱力とスッキリ感の獲得だ。恐らく、免疫力なども活性化するだろう。

 

 これは、日中の活動で脳に溜まった老廃物(アミロイドβ)が脳脊髄液で排出されることで得られる効果である。

 

 本稿では、小見先生のオムニセラピー(ターゲットは脳あるいは足腰)について解説する。

 

 脳波測定をして解説する身としては、脳波測定グラフがなるべく大きく動いた方が嬉しい(単に“測定してる”という気分になるということだけなのだが)。かと言って、測定レンジの設定で大きく見せるのではノイズ分も大きくなるから、あまり意味がない。

 

 あくまでも私の肌感覚だが、左脳を測定した方が測定グラフは比較的ダイナミックに動く人が多いと以前から感じている。

 

 よって、脳波測定器に付属するカチューシャタイプのセンサーで測定する際は、探査電極が左脳(Fp1)に当たるようにして測定する。

 

 もちろん、後頭部の方がα波は強く出ているが、髪の毛があるためにセンサー電極の装着に手間が掛かるので普段はしない。まして、意識状態を測定するならやはり前額部の方が良いだろう。

 

 今回は、弊社特製の万能脳波センサー「エンフレック」を用いて、脳波解析システム2セットで左右(Fp1とFp2)の脳波を同時に測定した。

 

 さて、ここからが本題である

 

 このシーンは、小見先生が1人目の被験者にオムニセラピー(脳)を施した際の前後を比べたもので、前後共に閉眼安静で2分間測定した平均電位である。
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 少し見えにくいが、棒グラフの4色が施術後の脳波で、その奥のグレーの棒グラフが施術前の脳波だ。

 

 施術後に変化した脳波(定常波)で最も注目すべき箇所は、α波(緑色)とβ波(オレンジ色)の境界帯域だ。この部分を拡大したのが次のシーンである。
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 この帯域をSMR波(Sensory Motor Rhythm:感覚運動リズム)」と言い、ハイパフォーマンスを発揮しているアスリートや表現者に見られる変性意識状態を示すときに強く出る脳波で、いわゆるゾーンに入っている境地だ。

 

 電位としてはまだまだ弱いが、この帯域が賦活したことは興味深い。

 

 以上が左脳の変化である。

 

 動画の撮影が進む中、右脳の測定データを比べてみた。すると、もっと顕著なSMR波の変化が表れた。進行中の話しが途切れるのを待って、この比較グラフを紹介した。
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 ただし、「右脳の方がもっと効いているということがこれで分かります」という私の解説は、不適切だったかもしれない。

 

 先に紹介した左脳のグラフと比べると、施術後に右脳のSMR波が左脳のそれに追いついたと解釈した方が良さそうである。

 

 オムニセラピー(脳)がSMR波帯域を刺激したことに間違いないが、施術前の右脳のSMR波が左脳のそれよりも低かった。だから、その分「右脳の詰まりが解消された」と言えるかもしれない。

 

 右脳の詰まりが“解放された”、“溶けた”、“解消された”と本稿で私が述べてきているが、あなたはこの結果をどのように解釈して喩えるだろうか?

 

 私が“詰まりが溶けた”と表現するのは、なにも脳血管内の血栓が溶けたとか言いたいのではなく、それをも含むもっと幅広い観点である気脈のありようだ。

 

 セルシネでは、「“気”の巡りを治めて、自他の統御と癒しを促す技術」を気律と呼び、気律脳波の達人検定を2012年から実施している。

 

 左右脳の研究が世界で始まった頃、左脳を優位脳、右脳は劣位脳と呼ばれていた。右脳に損傷を負っても一見日常生活には支障がなく、言葉もしゃべれるし論理的思考も問題ないが、左脳が損傷すると目に見えて支障を来すからだ。

 

 しかし、右脳には創造性や閃き、芸術性などを司る働きがあることを、今や多くの人が知っている。

 

 よく言われることだが、現代人は右脳に蓋をして左脳を酷使している人が多いのかもしれない。だから、私の肌感覚として、左脳の脳波を測った方が比較的ダイナミックに電位が推移し、結果の平均電位も右脳に比べて高い人が多いと感じるのかもしれない。

 

 だから、動画で私が述べている「オムニセラピーは右脳に効く」と言うよりは、「オムニセラピーは脳全体に効き、働きが比較的弱っている半球も賦活させる」と言った方が正しいのかもしれない。

 

 次に、足腰をターゲットとしたオムニセラピーを2人目の被験者に施した結果を見てみよう。

 

 これは、左脳の施術前後比較である。
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 そして、これが右脳の施術前後比較である。
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 このように、足腰ターゲットの施術が9.5Hzのα波を賦活し、且つ右脳の詰まりを解消させたことが分かる。

 

 

 以上、動画で解説した内容とは別の視点の解釈を紹介した。

 

 なにぶんタイトなスケジュールで進行し、測定した脳波を事前に解析することなく撮影が始まった。よって、座談本番中にデータを開きながら見当を付けていったので、私は共演者の話を聞いちゃいない・・・ように見える。ご容赦いただきたい。

 

 カイロベーシック社が公開したYouTube動画は、「脳波のスペシャリストが計測!オムニセラピーの施術で脳波に変化が!」である。

 

 今回の「脳波測定/脳コン解析サービス」も、楽しく実り多い仕事となった。

 

 感謝!

 

 

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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