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2021年6月29日 (火)

vol.330 快眠熟睡度を高めるための真摯な取り組み。

弊社の「脳波測定/脳コン解析サービス」には様々な目的のクライアントからオファーを頂くが、最も多い目的の一つが“睡眠の見える化”である。

 

寝具や睡眠サプリメント、寝室環境、BGMなど、その評価対象は枚挙に遑が無い。

 

終夜睡眠脳波を測定したデータから“見える化”する睡眠指標は幾つもある。

 

例えば、就寝してリラックスできていればα(アルファ)モードとなる。すなわちα波が優勢な状態だ。そのα波が途切れたら入眠である。その後、δ(デルタ)波が優勢となれば睡眠が深くなったことを示し、さらに強くなれば熟睡したと判定できる。

 

このスペクトル折れ線グラフの緑がα波だ。約10分間αモードが続いたことが分かる。その後入眠し、深い睡眠に移行すると赤紫で示すδ波が強くなっていることが分かる。
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しかし、この熟睡(δ睡眠、徐波睡眠)は10分も続かなかった。何らかの睡眠阻害刺激がδセービングを破ったのだ。これをδブロッキングという。

 

このようなδブロッキングを起こす睡眠阻害刺激を一つひとつ潰していくことが、上質な睡眠に誘うノウハウとなる。

 

この分布グラフは、就寝後の約61分で生じたδブロッキングを捉えたものだ。睡眠阻害刺激で約1分間睡眠が浅くなった後にまた徐々にδ波が強く、すなわち睡眠が深くなり始めていることが分かる。
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深い睡眠が破れてもすぐに深い睡眠に、すなわち強いδ波を取り戻すノウハウの構築も必要だ。δモードを守り、もしも破られてもすぐに取り戻す、これらの働きをδセービング機能と呼ぶ。

 

さて、次のグラフに話しを進めよう。この棒グラフは、深い睡眠時間帯の平均値(各定常波の電位)を表示したものである。手前のカラー(5色)がδセービング機能下で眠ったときで、奥のグレーはδセービング機能をオフにして同じ被験者が眠ったときの脳波だ。
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δセービング機能をオンにして眠った方が深い睡眠を示すδ波が強い。逆にα波はδセービング機能オフの方が強くなっている。すなわち深い睡眠中でもうっすらと覚醒しているときもあったということだ。

 

α2波の中心付近ではδセービング機能オンの方が若干強い。これは、睡眠阻害刺激が発生した際にその刺激を脳自身が打ち消して(キャンセリングして)眠りを維持させた証である。

 

グラフ上では分かり難いが、β波は1から2に渡って全てδセービング機能オフの方が若干強くなっている。特にβ2波では瘤のように2箇所で強くなっている。熟睡中でも不快感があったと分かる。

 

脳波解析PCソフト「Analyzer+」の解析機能で、以上のグラフのように睡眠状態を直観的に把握することが出来る。

 

さらに、例えば「δセービング機能を開発する」というような目的がある場合は、脳波測定結果を定量的に把握することがより効果的である。

 

この数値表は、「Analyzer+」で解析した脳波データをExcelに入力したものである。
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その上で、熟睡状態の脳波バランスや入眠に要した時間など様々な指標を元に課題を定量的に把握する。

 

脳波を正確に測定する、そして測定結果を目的に応じて適切に分析して定量化する。その一連の作業が脳波解析する者の腕の見せ所なのである。
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このブラフは、「快眠熟睡度」を定量化して比較したものである。

 

課題を具体的な数値でグラフ化すると、クライアントの目的達成は格段に早まるのである。

 

弊社「脳波測定/脳コン解析サービス」は、クライアントの真摯な取り組みをしっかりとサポートし、後押しするものである。是非!

 

 

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2021年6月15日 (火)

vol.329 この“δセービング機能”が、あなたの熟睡を包み込む。

私は、「脳波測定/脳コン解析サービス」をご注文頂いて、大学や企業、そしてテレビ番組の脳波測定実験に参上する。

 

そんな中で比較的多い脳波測定実験が終夜睡眠脳波である。すなわち、被験者が眠っている時の脳波を一晩中測定しながら観察するのだ。
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5時間~8時間ほどジーッと観察し続けるのは大変そうに思うかもしれないが、私はこの測定が全く苦にならない。被験者の就寝状態を映すモニターと、脳波を表示するモニターを並行的に観察する。脳波が型通りの推移を見せることもあれば、特異な様相を見せることもある。

 

脳波測定の分野では、「α(アルファ)ブロッキング」という言葉が使われる。

 

脳波測定の基本は、被験者が“閉眼安静”になって測る形だ。被験者が閉眼安静になるとα波の優勢が続く。これを「脳のαモード」と呼ぶ。ところが、例えば被験者が目を開けるとそのαモードが途切れる。これがαブロッキングである。

 

睡眠時の脳波測定をする場合、被験者の眠りが深くなるに連れてδ(デルタ)波のパワー(電位)が増してくる。順調にいくといわゆる90分サイクル(90分と言っても実際には数十分程度の幅がある)に入る。

 

ところが、δモード(徐波睡眠)に移った途端にそのδ波が途切れることがある。原因は幾つかあるが、例えば被験者自身のイビキである。

 

睡眠が深くなり始めて筋肉が弛緩し、気管を塞いでしまうからだ。

 

イビキはまだいい、息が続いているので、δモードを維持できることもある。ところが、睡眠時無呼吸症候群に陥ってしまうとそうはいかない。ほぼ確実にδモードは途切れてしまう。これを、αブロッキングに倣ってδブロッキングと私は呼んでいる。

 

先週、福岡の会社からご用命頂いて、ある寝具の快眠効果を検証するために2夜に渡って終夜睡眠脳波を測定した。この時、被験者があることに邪魔されて、頻繁にδブロッキングが生じる事態があった。それを観察する中で、新たなネーミングが閃いたので記しておきたい。

 

近年、様々な方面で快眠サポートの実証実験が行われている。枕やマットレス、抱き枕、香り、BGM、空調、バイブレーション、自律訓練法、催眠、サプリメント、入眠導入剤など様々である。

 

それらは正に、δモードを守るための試みだ。

 

δモードを“守る”だから、「δラッピング」或いは「δセービング」、「δディフェンド」、「δガード」、「δプロテクト」等々。

 

δモードを守り維持する方法や技術、効果、機能、グッズなどによって呼び方が変わってきそうだ。

 

これから、「δセービング効果」や「δセービング機能」「δセーバー」等というネーミングで解説し訴求していこうと思った。

 

その一例が、本号のタイトル「この“δセービング機能”が、あなたの熟睡を包み込む」である。

 

そんなことにも思いを馳せたりしていると、終夜睡眠脳波の観察はあっという間に時間が過ぎていく。

 

 

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2020年4月15日 (水)

「映像配信局」の動画をセルシネのサイト内で視聴できるようにした。

YouTubeを利用して公開してきた「映像配信局」の動画を、セルシネのサイト内でもご視聴いただけるようにした。

2007年に携帯電話で撮影した動画を公開して以来、自己実現/能力開発関連の動画をコツコツと作成し、現在83本(限定公開/非公開含む)をアップロードしている。

チャンネル登録者は1,008名、総視聴回数1,103,164 回だ。

14年目のチャンネルにしては地味ーな展開ではあるが、セルシネのコンテンツを紹介する場としてとても重宝している。

日常を撮影した短い動画はツイッター  も利用している。

そんな折りに思い立った。動画をセルシネのサイト内で完結させようか?

一昨日から作業を始め、YouTubeで公開している全動画をセルシネのサイト内でご視聴いただけるようにした。

なんか、シンプルでいい。

YouTubeの喧噪から離れて、静かに集中できる感じだ。

「映像配信局」 是非!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
https://selsyne.com/aim/

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2019年6月19日 (水)

情報循環モデルの中の理性的自我の役割を知る。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページに、動画「情報循環モデルの中の理性的自我の役割を知る」を掲載したので、本ブログには、その原稿と画像を記しておきたい。


こんにちは。セルシネ・エイム研究所の和田知浩です。

この動画では、「情報循環モデル」の中の「理性的自我」の役割についてお話しします。

前回は、「感性的自我」の働きを中心にお話ししました。

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「出来事」の情報が「感受」され、「表象」「生理」「認識」「感情」「言動」と展開しながら、「現状」を作っていくステップでした。

今回は、「理性的自我」です。

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「理性的自我」は、「感性的自我」の「感受」から「言動」までを、そして、「出来事」や「現状」をつぶさに巡察します。

その上で、「感性的自我」を的確に統御します。

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「理性的自我」のステップも、「感性的自我」と同じように6つあります。
 
「離れて」「観て」「感じて」「考えて」「決めて」「遣る」です。それでは、ステップ毎にざっくりとみていきましょう。

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まず、「離れる」は、何かを切っ掛けに自己改善が必要だと気づいたときです。

例えば、勉強や仕事、趣味などに集中維持が出来なくなった場合、或いは、前回の動画で紹介した、カウンセラーがカフェで噂話を聞いたときや、クライアントから久しぶりにセッションの予約が入ったとき、そして実際に面談したときの、それぞれ嫌な感覚を感じたときです。

こういった嫌な感覚に気づいたときには、既にもう一人の自分、すなわち「理性的自我」が「感性的自我」から離れ掛けています。人生が上手くいかない人の多くは、この中途半端な「離観」のままで、何かおかしい何かおかしいと、ぼんやり酔生夢死のように生きて、そして死んでいきます。

何かの歯車が狂って、自己改善が必要なときには、「理性的自我」が「感性的自我」からしっかりと離れなければいけません。

何かおかしいと気づいたときに離れる方法は、例えば、手首にはめた輪ゴムをパチンとやる、或いは、「離観!」と声に出して、両手で両ほほを叩くなど、様々な方法があります。

もちろん、痛覚を利用しない方法もあります。自分に合った遣り方を見つけてください。

しっかりと離れたら、次にやることは「観る」です。「感性的自我」の「感受」「表象」「生理」「認識」「感情」「言動」をつぶさに巡察する、これを「内観」と言います。そして、「出来事」や「現状」をつぶさに観察する、これを「外観」と言います。

自分の悪い、役に立たなくなった言動パターンが発動しているのを、同時に観察していることもできます。アンガーマネジメントの初動としても効果的です。

次は「感じる」です。「感性的自我」の様子をありのままにしっかりと豊かに感じて、情操を養います。

私達は、自己防衛反応によって、失体感症や失情感症に陥っている場合があります。自己防衛本能を変えようとする努力は不要ですが、自己防衛反応は、必要ならば積極的に変えていって良いものです。

ただし、「離れて」、「観て」、「感じて」という一連の巡察では、「感性的自我」や他人を、或いは「出来事」をジャッジすることは不要です。ただただ、ありのままを「観て」、そして「感じ」ます。

次は「考える」です。ここからはしっかりとジャッジを下していきます。ただし、柔軟性は保ったままです。

ともすれば、「再生的思考」にとどまって、何度も同じ失敗を繰り返しているかもしれません。「再生的思考」を止めて、「生産的思考」で閃きを得ます。

その際は、例えば、次のようなことをチェックします。

過剰に失敗を恐れていないか?

必要以上の完璧さを求めていないか?

どこかに無理が生じていないか?

役に立たない拘り(こだわり)や蟠り(わだかまり)がないか? などです。

この思考の前提として、次のような考え方も有益です。

「失敗したとしても、その後の対処次第で自身の真価を示すことが出来る」

「嫌いなことや失敗を避けようとする努力は、“努力逆転の法則”に陥りやすいが、好きなことや成功した結果のイメージを背景に、今此処に集中して努力すると“努力順転の法則”を生きることが出来る。この法則を体現するためにどうするか」 などです。

また、他者や環境との整合性を見極める“エコロジー・チェック”や、倫理や道徳に心を配る“エシカル・チェック”なども重要です。

次は「決める」です。決断して、結果を覚悟することと言ってもいいでしょう。

前のステップの「考え」の決着であると共に、次のステップの「遣る」の結果を先取りした決着でもあります。「考え」と「遣る」をしっかりと繋げて実現を約束することです。

本にも紹介した通り、私が会社勤めで中間管理職に就いていたときに実践していたアファーメーション、「私は責任を持って決断し実行します。」は、この、「考えて」「決めて」「遣る」、の一連を宣言していたわけです。

「私は責任を持って決断し実行しています。」と、現在進行形で宣言するのも良いでしょう。

そして最後は「遣る」です。「天使のように大胆に、悪魔のように繊細に」「感性的自我」を統御して現実化します。

「離れて」「観て」「感じて」「考えて」「決めて」まで、全てに接続助詞の「て」をつけている理由は、6ステップの一連を切れ目なく続けて行い、最後の「遣る」、で仕留めるということを示すためです。

うまくいかなかった事柄の後に、それを思い出しながら、6ステップを時間を掛けて行うことも出来ますが、うまくいっていない最中に、6ステップを行い改善することも出来ます。

ただし、最中に行うためには、ワーキングメモリーの活性化が欠かせません。

ワーキングメモリーとは単なる記憶ではなくて、この様な6ステップをリアルタイムに働かせる機能も含みます。

ワーキングメモリーを活性化させる「抗ストループ訓練」や、「速話聴取法」、そして、ワーキングメモリー能力を判定する様々な動画を、セルシネのYouTubeチャンネルに用意していますので、是非ご利用ください。

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前回の動画で解説した「感性的自我」が『水平の6ステップ』であり、今回の「理性的自我」が『垂直の6ステップ』です。

この情報循環モデルの自己統御法を「T型12ステップ法」と呼びます。

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何かが上手くいかないとき、例えば、目標達成や能力開発がなかなか進まないとき、或いは人間関係でつまずいたとき、そういったときに、自分のどこに注目して自己改善すれば良いのか、そして、自分の何を生かせば良いのか、そんな視点のお話しを、二本の動画に渡ってしてきました。

いかがでしょうか? 詳しい内容と遣り方は、この本、「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に書いていますので、参考にしてください。

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また、パーソナルサポートやセミナーのプログラムも用意しておりますので、是非ご利用ください。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
https://selsyne.com/aim/

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2019年5月31日 (金)

動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」の原稿と画像。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」紹介ページ
に、動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」を掲載したので、本ブログには、その原稿と画像を記しておきたい。


 こんにちは。セルシネ・エイム研究所の和田知浩です。

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 この動画では、何かが上手くいかないとき、例えば、目標達成や能力開発がなかなか進まないとき、或いは人間関係でつまずいたとき、そういったときに、自分のどこに注目して自己改善すれば良いのか、その視点をお話しします。

 こんなシチュエーションを想像してみてください。

 ここはカフェです。あるカウンセラーがカウンターに座って軽食を摂っていました。すると、そのカフェへ、3,4人の客が入ってきて、後ろの少し離れたボックス席に案内されたようです。
 カウンセラーが、その人達の会話を聞くとはなしに聞いていると、何やら自分のことを話しているようでした。

 「あのカウンセラー、どう?」
 「ダメ~! 私に合わないわ・・・」

そして一週間後、その人だと思っていたクライアントがカウンセラーの元に来て言いました。

 「また調子が悪くなって・・・」

 そのときカウンセラーは何を思い、どんな話しをするでしょうか? 表情は? 態度はどうでしょうか?

 さて、同じカウンセラーがこんな体験をしたらどうでしょう。

 カウンターに座って軽食を摂っていると、3,4人の客が入ってきて、後ろの少し離れたボックス席に案内されたようです。
 カウンセラーが、その人達の会話を聞くとはなしに聞いていると、何やら自分のことを話しているようでした。

 「あのカウンセラー、どう?」
 「いいわよ~! 私に合ってる・・・」

 そして一週間後、その人だと思っていたクライアントがカウンセラーの元に来て言いました。

 「また調子が悪くなって・・・」

 そのときカウンセラーは何を思い、どんな話しをするでしょうか? 表情は? 態度はどうでしょうか?

 同じカウンセラーが同じクライアントから同じ相談を受けても、恐らくカウンセラーが提供するアドバイスは違うのではないでしょうか。そして、それによってクライアントの反応も変わってきます。

 もしも同じ様にアドバイスをしたとすれば、そのカウンセラーはいい意味で、よほどの鈍感か、記憶力が乏しいか、天真爛漫か、自制心の達人か、或いは最上級の人格者かもしれません。

 セミナーでこの質問をすると、前者と後者のカウンセラーのアドバイスの違いについて、様々な角度からの意見が出ます。

 一般的には、前者はクライアントに対して反感を抱いたり、自信を無くしていて、今回の相談は良い結果が得られないかもしれません。或いは逆に、開き直って肩の力が抜け、結果的に適切なアドバイスをするかもしれません。

 一方、後者は、クライアントに対して好感を抱いていて、今回の相談にも積極的に、適切なアドバイスができるかもしれませし、逆に、変なプレッシャーを感じて、不調に終わってしまうかもしれません。

 パーソナル・マインド・フィルターは百人百様ですから、カウンセラーの反応や思考をここで特定することはできません。

 この動画では、ここを掘り下げることはしませんが、とにかく、事前の思い込みの違いによって、その後、同じことを体験しても、多くの人はアクションとリアクションが違ってくる、ということにして、話しを進めたいと思います。

 様々な職場で、同じようなことが起こっています。職場に限らず、人が集まる人間関係の場で、或いは自分一人しかいない無人島でも、私達は思い込みのフィルターを通して体験し、そして反応しています。

 それでは、自己改善するにあたって、理解するべき「情報循環モデル」について、ざっくりと見ていきましょう。

 これが、「情報循環モデル」です。

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 「出来事」の情報が「本人」を通って、「現状」に出ています。それが「環境」となって、再び「出来事」を作って、そして「本人」に再び入ります。これが繰り返されます。

 「現状」というのは、「本人」のアクションに大きく影響されます。そして、「出来事」に対する本人のリアクションによっても作られます。

 もちろん「現状」や「環境」、「出来事」は、他人やその他からの影響も沢山受けます。しかし、「本人」周辺は、「本人」が発したアクションとリアクションに強く影響され続けます。

 もしも今、あなたがこういう状態ならば、小難しいことをわざわざ考える必要はありません。今のまま人生をエンジョイしてください。そして、果敢に何かに挑戦することもあるでしょう。

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 しかし、もしも・・・

 今のあなたがこういう状態ならば、我武者羅に頑張ったり、何かから逃げたり、無駄な喧嘩をしたり、或いは諦めたりする前に、自身の中の狂った歯車を適切に改善すると良いでしょう。

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 このレベルで気づくことが大切です。狂った歯車のまま、我武者羅に頑張ったり試行錯誤していると、益々悪循環に陥ってしまうからです。
 そうなると、心の専門家にお世話になったり、回復までに長い年月が必要になってしまいます。

 「心構え」というのは、物事に対処するための心の準備、予め備えられた“型”のようなものです。また、「心構え」というのは、本人の体験によって作られたもので、ほぼ無意識的に機能しています。

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 「自身の中の狂った歯車を適切に改善する」というのは、この「心構え」を改善するということです。それでは、「心構え」の働きを、ステップ毎に分けて見ていきましょう。

 ステップは6つあります。

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 現状に作用するアクシ ョンとリアクションとは何か? それは、「言動」です。

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 この「言動」のベクトルを決めるもの、すなわち言動の方向性と強さを決めるのは、「感情」です。

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 そして、その「感情」を作るのは、「認識」です。「思い込み」と言ってもいいでしょう。

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先ほどのカウンセラーも、カフェでの他人の会話が自分のことを話題にしていると「思い込んだ」わけです。「認識」というのは、実際の出来事によって作られるのではなくて、本人が思い込んだことで作られます。

 それでは「認識」は何によって作られるのか? それは、「生理」現象です。「生理」現象によって、「認識」度の強弱が決まったりします。

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 例えば、「吊り橋効果」や、「笑うから楽しいのか、楽しいから笑うのか」などの考察は、この辺りを検討しているわけです。

 先ほどの例で実際に起こったことは、クライアントが来訪して、「また調子が悪くなって・・・」と言ったことだけです。

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しかし、カウンセラーにあった事前の「心構え」の違いによって、クライアントの言葉に「生理」が反応し、前者はこうなり、

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後者はこうなったかもしれません。

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 カフェでの体験によってできたカウンセラーの「心構え」は、そのクライアントから久しぶりにセッションの申込みがあった段階でも、既に何らかの「生理」現象が起動するようになっていたかもしれません。

 それでは、「生理」は何によって作られるのか? それは、「表象」です。入力されてきた個々の刺激を、ひとまとまりの形に再構成した心の印象です。

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 そしてもう一つ、「生理」を作るルートがあります。それは、食物や酸素の摂取です。「心構え」を作る上で、このルートも大変重要です。

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 それでは、「表象」の元となるものは何か? それは、「感受」です。

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 感覚器官で受け取った刺激の影響は、「感受」では快/不快/中性という風にシンプルですが、感覚記憶の働きによって、この段階で既に、有りの儘の情報が少しだけ変容しています。

 こういったルートを情報が縦横無尽に内循環、或いは超内循環して「心構え」を作っています。感覚記憶の影響を受ける「感受」を含めて、各ステップは記憶から影響を受けますから、普通は、このステップ順を固定的に考える必要はありません。

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 「心構え」は出来事に反応して、「現状」という結果を作ります。そして、その結果は記憶され、「心構え」を更に変容していきます。

 私達の「心構え」は、沢山の情報入力に曝されています。

 例えば、上司や同僚、部下、業者、顧客、ご近所、PTA、サークル、クラスメート、家族、マスコミなどからです。

 特に、権威者や好きな人からの情報は、無防備に循環し、強化されます。

 例えば、 “ピグマリオン効果”(被期待効果) 、“プラシーボ効果”(偽薬効果)、“ハロー効果”(後光効果) 、“ホーソン効果”(被注目効果)などもあります。

 この情報循環を、自身の手でしっかりとマネジメントすることが重要です。

 現状を変えるには、感受から言動までのどこかに、楔を打ち込む必要があります。

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 自己改善するための心理学は沢山ありますが、それらは全て、このステップのどこかに、何らかのアプローチをする訳です。

 情報が内循環する経路は2つあります。“内感経路”と“外感経路”です。

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 内感経路は、記憶を想起したり、想像を巡らしているときの内的入口です。
 外感経路は、出来事など、現実世界に意識を向けているときの外的入口です。

 賢く生きるために、或いは素早く言動するために、記憶力や想像力はとても重要です。しかし、時として自分を苦しめる元凶となっていることもあります。

 長く尾を引く“間違った心構え”は、この内感経路から影響を受けています。

 この様なときは、内感から離れて、極力「表象」や「感受」の外感経路に意識を留め置くことが、“今此処”のフレッシュな世界を享受するコツです。

 ここまでお話ししてきた、ほぼ無意識の「心構え」を、「感性的自我」といいます。

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 最初にお話しした通り、この「感性的自我」のままで人生をエンジョイできているのならば、素晴らしいです。理想の在り方です。

 しかし、「心構え」の歯車が狂っているならば、「感性的自我」から、もう一人の自分が一旦離れて、自己改善しなければなりません。その、もう一人の自分のことを、「理性的自我」と言います。

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 先ほどのカウンセラーの例では、そもそもカフェで噂話を耳にしていたとき、自身の「表象」や外側の「出来事」を、「理性的自我」が点検することで、勘違いを避けることができたかもしれません。

 「理性的自我」は、「感性的自我」の様子をしっかりと観察しながら、必要ならば、必要な箇所に楔を打ち込んで、自己改善します。
 
 「感性的自我」の働きは、「慣性の法則」に似ています。すなわち、「物体が外力を受けないとき、その物体の運動は一定を保ち続ける」、という法則です。

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 共鳴現象によって、本人の「心構え」に類似の「出来事」が誘発されやすいので、その外力によって、「感性的自我」は益々スパイラル的に、その「心構え」を強化します。

 或いは、「感性的自我」の在り方に全く関係ない、不可抗力によって突き落とされることもあります。

 この様に、何らかの理由で「感性的自我」の歯車が狂ったときには、「理性的自我」が外力の役割を担って、しっかりと「感性的自我」を改善します。
 
 ただし、この様に2つの自我があるとき、すなわち「観察される自我」と「観察する自我」があるときは、最も素晴らしい、最高の状態であるとは言えません。何かに没頭し、人生を最高にエンジョイしているときは、「“理感一体”である」、ということも、覚えておいてください。

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 以上が、「情報循環モデル」の概要です。詳しい内容と実践方法は、この本「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」に書いていますので参考にしてください。

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 また、パーソナルサポートやセミナーのプログラムも用意しておりますので、是非ご利用ください。


以上が、昨日アップした動画「目標達成や人間関係がうまくいかない時の自己改善法を『情報循環モデル』の視点で考える」の原稿と画像である。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩
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2018年11月21日 (水)

ジブリッシュの大きな可能性を脳波測定で垣間見た。

株式会社笑い総研の大久保信克社長からのご用命で、昨年の3月25日、東京・町田にてジブリッシュ(意味のない言葉を発することで脳をリフレッシュする方法)の脳波測定会を実施した。

このときの模様と一つの成果は、本ブログの287号「ジブリッシュで脳波はどうなる?」で紹介した通りだ。

これを予備研究と位置づけ、いよいよ今月、笑い総研との協同研究プロジェクトのイベントが大阪・心斎橋にて封切られた。

ジブリッシュの脳波研究に止まらず、アファーメーション(無意識との対話で脳をカスタマイズする方法)を掛け算した新・自己統御法「ジブリメーション」へと発展した形でのスタートだ。

11月2日(金)は「一般公開 脳波測定会」と追加募集で開催となった「ジブリッシュ 脳波研究会」、3日(土)は「ジブリッシュ 脳波研究会」と「アファーメーション法 体感セミナー」である。

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2日は新幹線のぞみの始発で大阪入りし、3日は最終便で帰京するという強行軍だったが、とても楽しく有意義な2日間だった。

大久保社長の脳波は、昨年初めて脳波測定した時からミッドα波が強く、とても聡明な脳コンディションを有していることが分かっている。しかし残念ながら、それがジブリッシュの賜物なのか、それとも元々α波が強く出ていた人なのかは知る由もない。

一昨年、NHK Eテレの番組「Rの法則」で編集上共演した日本集中力育成協会の森健次朗理事長も参加くださった。当時の模様は、本ブログの278号「NHK Eテレ「Rの法則」で、テスト勉強に集中する方法の効果を脳波測定で検証。」で紹介している。

実際にお会いするのは今回が初めてだったが、“集中力”を高める指導をされているだけあって素晴らしいミッドα波が、そして、ジブリッシュ後にはスローα波が観察された。

昨年の予備研究で、ジブリッシュをすると右の頭がジンジンするという人の脳波が強いβモードであることを紹介したが、今回も複数人がその状態だった。こういった人達は、何かを切っ掛けに強いαモードに転換する可能性がある。

さて、今回のジブリッシュ脳波研究で最も注目に値する人の脳波を紹介しよう。

これは、ジブリッシュ前に測定したFp1(左前額部)の脳波である。

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特にどの定常波(脳波)が優勢であると言えず、全周波数帯域に渡ってボルテージが低い、いわゆるオフモードだ。

そして、これがジブリッシュ後に測定したFp1の脳波である。

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文句なしに強いミッドαモードに切り替わった。先に示した脳コンディションで物事に取り組むのと、この脳コンディションで取り組むのとでは結果に雲泥の差が生じて当然である。

アファーメーションも、この脳コンディションでやるべきなのだ。深層自己対話(無意識との対話)もスムーズである。

これは、ジブリッシュ前に1分間測定した平均値である。オフモードだ。

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それが、ジブリッシュ後にはこのようになった。

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ただし、このジブリッシュ後の脳波は、1分間測定した中の最初の13秒間である。理由は、動画「第1回『ジブリメーション研究開発』の様子」で述べている。

この脳波を示した女性に後でインタビューすると、「○○と繋がっていた」というようなことをおっしゃった。まさにヨーガだ。

Fp2(右前額部)も同じような変化をしたと思われるが、その測定をした時にはジブリッシュ前と変わらないオフモードに戻っていた。今回の研究では、左右を同時に測定することをせず、左、右の順で別々に測定したので仕方ない。

研究会を通じてこのような事例を一つひとつ拾い集めて、新・自己統御法「ジブリメーション」の確立に尽力していきたい。

ジブリッシュは、意味のない言葉を発することで脳をリフレッシュする方法。

アファーメーションは、無意識との対話で脳をカスタマイズする方法。

このデュアルメソッドを掛け算して構築しているのがジブリメーションである。

新・自己統御法「ジブリメーション」紹介ページ に研究成果や今後の展開を掲載していくので参考にされたし。研究員、そして将来のジブリメーション・トレーナーも広く募集している。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩
https://selsyne.com/aim/

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2018年5月23日 (水)

ダイエット/ストレス解消/快眠効果だけじゃない! b-monster社の「暗闇ボクシングフィットネス」で脳が聡明になることを脳波測定で立証した報告。

銀座、青山、恵比寿、新宿、池袋、栄でフィットネスを目的としたボクシング・ジムを展開されているb-monster株式会社からご用命を頂き、「暗闇ボクシングフィットネス」を体験した前後の脳波測定を実施した。

4月9日、同社青山スタジオで脳波測定を実施した。しかし、測定場所がオープンスペースで人通りがあったため、被験者の気が散って正確な測定データとは言い難かった。

4月25日に仕切り直しの脳波測定を実施した。

施設に自動車を横付けして、被験者が「暗闇ボクシングフィットネス」を体験する前後の脳波測定を車中で実施することを提案した。ご用意頂いたのがこのワゴン車だ。お陰様で、とても良い脳波測定環境を構えることができた。

Bmonstercar



男女8名の被験者を順々に測定して「暗闇ボクシングフィットネス」の体験へと送り出した後、一息ついているときにパチリと撮影した1枚だ。出向いたときには暴風雨だった東京・青山の空も、この頃には青空が覗き始めていた。

約1時間後、体験を終えた被験者達が順に戻ってきた。一人ずつ車中に迎え、体験前と同じように閉眼安静で2分間の脳波測定をした。被験者の汗と火照った顔、そして測定中一気に曇るウィンドウが、「暗闇ボクシングフィットネス」のハードさを物語っていた。

後日、いつものようにレポートを提出した。統計学的にも「暗闇ボクシングフィットネス」の聡明効果が立証され、中立の立場を堅持しながらも嬉しかった。

多くのお客様から「脳波測定/脳コン解析サービス」のご用命を頂くが、期待される結果が出ないことも多い。ましてや、効果を「統計学的にも有意である」と謳えるほどの結果を得ることは非常に少ないのだ。

今回ご用命くださったb-monster株式会社様より、「共同発表するレポートを改めて書いて欲しい」と依頼を頂いた。それで書いたのがこのレポートだ。

Bmonsterreport2018522


なお、レポート中に挙げている「聡明脳波を示す人の例」に関する情報を以下に紹介しておく。いずれも、本ブログに投稿した記事だ。

b-monster株式会社「暗闇ボクシングフィットネス」の特設ページを弊社ウェブサイトで公開した。今後、追加情報を掲載していく予定だ。

実り多い脳波測定に感謝している。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年5月 9日 (火)

セルシネの脳波測定サービス、“脳コン解析”への30年の軌跡。そして、これからの挑戦。

早いもので、私が脳波測定を始めて30年が過ぎた。

私の仕事は、様々な分野で頑張っている人達の能力開発をお手伝いすることだ。セルシネのトータルセッション

能力開発は、イメージトレーニングが効果的だが、その効果にはぶれがある。なぜなら、それを実践する本人の脳コンディションに左右されるからだ。

的確なトレーニングを指導するためには、本人の脳コンディションを客観的かつ正確に知る必要がある。そのために、脳波を測定する。

10年ほど前からは、ニューロマーケティング(商品に対する消費者の印象を脳の反応から直接分析し、販売に繋げようとする取り組み)や従業員のメンタルヘルスの分野でもご用命を頂くようになってきている。

ドイツの神経科学者/精神科医のハンス・ベルガーが人の脳波を初めて計測したのが1924年と言われるから、人類としては93年が経ったことになる。

今でもそうだが、1ボルトの百万分の1という微弱な電位の計測は、相対的に巨大なノイズとの戦いである。ベルガーが脳波の研究を発表したときには、そんな脳からの信号があることなど、とても信じてもらえなかったそうである。

1935年には日本でも脳波計が試作されはじめ、1951年には国産第1号の臨床用脳波計「木製号」が製作された。この写真は、千葉県の医科器械資料館に展示されていた「木製号」と一緒に記念撮影した2008年当時のものである。
Blog2017591


私は21歳のときに脳波測定器「クラウス1000PF」を購入した。この測定器だけなら20万円ほどで購入できた時代だ。セットされていた教材も含めると約70万円した。
Blog2017592


脳波の中で10Hz前後のα波だけに絞った測定器で、センサーはおでこの左(Fp1)か右(Fp2)の1箇所だけに当てる仕様だ。いわゆるバイオフィードバック装置で、最近はニューロフィードバックとも言われるマシーンだ。

α波の強さを音のトーンやインジケーターで表示されるので、徐々にα波の出し方を体得できるというものだ。但し、言うは易く行うは難しで、相応の集中的トレーニングを要する。

左側には自己啓発の内容が録音されたカセットテープを入れ、スイッチをONにすると、α波が設定以上の強さで出たときにだけ再生されるという機能があった。すなわち、脳が学習効率の良いときにだけ音声を再生する訳だ。

これを購入した数ヶ月後には、この会社の門を叩いた。株式会社エス・エス・アイ SSI脳力活性研究所である。

入社すると、次期モデルの脳波測定器「クラウス2000PF」が丁度発売されるところだった。私の最初の仕事は、この「クラウス2000PF」のメンテナンス技術を習得するために、製造メーカーである日本通信機株式会社に通うことだった。

「クラウス2000PF」は、「クラウス1000PF」の脳波(α波)フィードバックに加え、皮膚の温度と電気抵抗、そして脈拍数の計4つの指標があった。様々な生理指標を用いて、自律神経をも統御する能力開発を目指したものだ。

「クラウス2000PF」のメンテナンス教育期間を終え、一人技術部としてSSI社で色々と使用試験をしているときに、それこそ椅子からひっくり返るほどのビックリ体験をした。

脳波センサーを頭に巻き、脳波センサーのプラグを別の指標のジャックに順番に差し込んでいるときだ。プラグを差し込んだ瞬間にもの凄い衝撃が頭を直撃した。その電気ショックで頭が後ろに“ドンッ”と倒され、椅子から転げ落ちそうになったほどだ。

メーカーの営業担当者に伝えると、その表情と顔色が一気に変わった。まだPL法(製造物責任法。1994年成立及び施行)がなかった時代だが、ユーザーに起こったら大変な事態であることに変わりはない。それこそ命にかかわる事件となる。

脳波センサーを他のジャックに誤挿入しない加工がすぐに施され、既に購入しているユーザーには善後策がとられた。

次に販売された「クラウス3000PF」では、α波の帯域を3つに分けて、α1はスローα波、α2はミッドα波、α3はファストα波と呼ばれた。さらに、β波とθ波も測定できるようになった。

このように様々な周波数を細かく分けて測定しながら被験者の精神状態を観ることで、経験則的にその特徴が分かってきた。また、専用の脳波解析PCソフト「パルラックス」で細かく分析し、そのデータも保存できた。

経験則的な各脳波の特徴は、脳波関連ポータルサイト「ノウハダス」の「脳波の種類」コーナーに掲載している。

このような脳波解析システムをSSI社では数百人/月のオーダーで販売していたので、ユーザーサークルには沢山の測定データが集まった。

「脳波の種類」コーナーに掲載しているように、脳波の優勢周波数(一番強く出ている周波数の脳波)によって、被験者の精神状態が分かる。
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さらに、脳波のバランス(各々の周波数の含有率)によっても被験者の状態を推察できるようになった。その研究成果を形にしたのが、1999年に発売された「クラウス5000C-PF」とそのPC解析ソフト「パルラックス2」である。
Blog2017594


脳波の各周波数のバランスから脳コンディションを導き出す計算式は以下の通りである。

◆分散緊張=β
◆リラックス=α1+θ/2
◆集中=α2+α3/2
◆眠気=θ

表示の順番は、周波数に合わせて「分散緊張」「集中」「リラックス」「眠気」とすべきなのだが・・・

評価式の詳細は、「パルラックス2」の後継モデル「パルラックス・ライト」紹介ページに掲載している。

現在は、2012年に発売された脳波解析PCソフト「パルラックス・プロ」によって、さらに細かく脳波のバランスを観察でき、そのバランスから被験者の脳コンディションを推察できるようになってきている。
Blog2017595
脳コンディションとは、例えば、ぐっすり、まどろみ、ゆったり、すっきり、はっする、せかせか、好集中(達人集中)、分散緊張(凡人集中)、オープンマインド、睡眠深度(レム睡眠、ノンレム睡眠 等)、聡明、リラックス、ストレス、ハイパフォーマンス等々だ。

測定データをExcelに入力して、脳のコンディションを導き出す。
Blog2017596

脳波をFFT処理した後の定常波(δ波、θ波、α波、β波など)のみならず、生波形(RAWデータ)も手軽に観察できるので、今後は事象関連電位(P300、CNVなど)や睡眠脳波の分析にも注力していきたい。

明日には脳力開発研究所から新型ニューロフィードバック装置「アルファテック7」が発売される予定だ。少し遅れるかもしれないとのことだが、実際に手にとって確かめて、有用ならば弊社サービスにも導入したいと思っている。このマシーンは、我々脳波研究家にとっても価値ある道具になると思う。

ありがたいことに、私一人で活動しているセルシネ・エイム研究所には、個人や同好会、大学、企業、テレビ番組と様々なお客様から脳波測定に関するオファーを頂いている。

サービス名称は、これまでの「脳波測定サービス」を変更し、今月4日から「脳波測定/脳コン解析サービス」とした。正確な測定技術にとどまらず、脳のコンディションを導き出すオリジナリティを訴求するためだ。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2017年1月14日 (土)

脳波測定サービスをご注文下さったお客様から「レポート・スタンダード」と「レポート・カスタマイズ」に関する問い合わせを頂いた際の回答。

脳波測定サービスを受注した際には、「レポート・スタンダード」を必ずお付けする。そして、ご希望によりオプションの「レポート・カスタマイズ」を追加することも可能である。

脳波測定サービスの実施を1ヶ月後に控えたお客様から「レポート・カスタマイズ」の追加に関するご質問を頂いた際に回答した文書を、少し改変した上で紹介するので、検討の参考にして頂ければ幸いである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株式会社○○○○○○
○○様

お世話になっております。
セルシネ・エイム研究所の和田知浩です。

脳波測定サービスのオプション「レポート・カスタマイズ」に関するご質問を下さり、誠にありがとうございます。

今回の測定では、脳波測定器「FM-828」を用います。
基本料金(5万円+税)の範囲(レポート・スタンダード)で、以下のレポートを提出致します。
■施術前後を比較するグラフを提出します。グラフ例は、以下URLに掲載しています。

脳波測定のパートが終了する14時以降もセミナーが続くとのことなので、私は14時で撤収し弊社にてレポート作成を行います。一日で完了する分量を限度に資料を作成しますので、上記以外に、各脳波(周波数)の電位テキストデータや測定グラフ動画もお付けできると思います。

■電位テキストデータの例
表計算アプリExcel等で開くことにより、お客様独自の解析やグラフ作成ができます。

■測定グラフ動画の例「脳波解析PCソフト『パルラックス2』の紹介」
紹介例で用いている「パルラックス2」とその後継アプリ「パルラックス・ライト」(今回用いる脳波測定器「FM-828」用)の見かけ上のデザインはほぼ同じです。
解析ソフト「パルラックス・ライト」がPCにインストールされていなければ測定データを再生することはできないので、動画(mp4)化してお納めします。以下URLの動画例では私が解説していますが、このような音声は含まれず、PC画面の再生グラフのみを動画化します。

「レポート・カスタマイズ」は、以下のような資料になります。

■集中力メソッドを実践した被験者の実践前後の「集中力の度合」
ブログ「NHK Eテレ『Rの法則』で、テスト勉強に集中する方法の効果を脳波測定で検証。」
記事の最後の方に、集中力アップのメソッド実践の前後を脳波測定した10名のグラフを紹介しています。

上のグラフは脳波から「集中力の度合」を算出したものですが、今回の測定では「苦手意識/不快感度」若しくは「苦手意識/不快感度が解消したクリアー度」として算出します。算出式につきましては企業秘密のため(大学や企業の研究機関、マスコミに対する協力を除き)公開しておりません。予めご了承下さい。

肯定的結果となった場合は、更に、統計学的にも十分に肯定的と言えるか「有意差判定」を行います。

■統計学的「有意差判定」例「脳波測定結果を統計学的に検定して有意差を判定」

以上のようなレポートを提出致します。

「レポート・スタンダード」を提出した時点で、肯定的か否定的かの判断ができますので、肯定的な結果となった場合のみ、更に詳しい「レポート・カスタマイズ」をご用命頂ければ良いと思います。その時点で、「レポート・カスタマイズ」の料金をお見積もり致します。「レポート・カスタマイズ」の料金は2万円~20万円+税ですが、今回の内容と分量であれば2万円~5万円+税の範囲になると思います。

ご不明な点がございましたら、何なりとお問い合わせ下さい。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上が、弊社脳波測定サービスで提出する「レポート・スタンダード」と、そのオプションである「レポート・カスタマイズ」の提出資料に関する質問への回答である。

セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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2016年10月16日 (日)

NHK Eテレ「Rの法則」~テスト勉強に集中する方法~の反響に触発されて、一点淡視残像カードを提供する専用ページを開設。

視覚の残像効果を能力として私が初めて意識したのは中学生のときだから、かれこれ40年前のことになる。夏休みの宿題だった読書感想文を書くためにと、当時の文部省が推薦する本を母が買ってきてくれた。

京都大学霊長類研究所の研究チームがアフリカで猿の生息調査をしていたシーンで、動き回る何十匹もの猿を、現地のサポーターはいともたやすく正確に数えるのだそうだ。

その数え方こそが、残像を利用するものだった。サポーターは、目をスッと閉じて残像の中の猿を数えるのだ。

眩しい空を背景に樹々枝々を猿が動き回っているシルエットの調査現場風景が、それこそ目に浮かぶようだ。

このような高コントラスト(明暗の差)の視界なら一瞬にして残像が作られるが、室内で残像カードを用いる際には数十秒の時間を要する。

ふるさとの島根で成人式に参列したとき、同郷の故・七田眞氏(幼児教育/右脳開発の指導者として活躍された)がドッツカードによるフラッシュ法について講演して下さり、幼児が顕在化させる能力に驚いたこともある。

残像法は数十秒掛けてゆっくりと、フラッシュ法は一瞬にという違いはあるが、いずれも人間の能力を引き出す効果的な視覚系メソッドである。

一点を見つめるという行為は心を落ち着かせ、その結果質の良い集中力を発揮することができる。雑念が沈静化した明鏡止水の心(脳)は聡明(良く聞こえ、良く見える)となり、フレッシュな思考が働く。

これが「達人集中」である。達人集中と凡人集中の違いは、脳波の見地から度々このブログで述べている通りだ。

好集中度を高めたい場面でテニスプレーヤーがガットを、ピッチャーがボールをジーッと見つめるのをあなたも見たことがあるだろう。

さて、ここ一番の時にあなたは何を見つめるだろうか? 道具なり、手のひらなり、フォーカルポイントを決めて実践すると良い。

本番では、見つめて達人集中になったらパフォーマンスに移るが、練習では、その後目を閉じて残像を観察する。これが、一つのイメージトレーニングになる。

残像を観察しながら、そのイメージに心(気持ち)をチューニングして潜在意識へ送る。雑念を削ぎ落として、一つのイメージを顕在意識と潜在意識で行き来させることを“一念想”という。無念無想になる一歩手前の、とても聡明な意識集中状態である。

沈みつつある夕陽を見つめて、その後閉じた瞼に映る残像を観察しながら瞑想する禅僧も太古からいる。

達人脳波の研究でお世話になったヨーギニー伊藤玲子氏は、ペンダントを見つめて、その残像を観じながら瞑想されることもあった。

この写真は、アフタリミッジ・メディテーション・カード(残像瞑想カード)という、私が1987年から2000年まで勤めていたSSI脳力活性研究所で提供していたものである。ぼかしを入れたが、どんなものかはお分かり頂けるだろう。
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自己啓発セミナー専用の会場「シリーニング・ルーム」で、参加者各々の机に設置された電気スタンドでカードを照らして行うわけだ。

残像カードを見つめることを“凝視”と言うと間違ったニュアンスが伝わる場合もあるので、私は“淡視”と呼んでいる。「一点淡視残像法」である。

9月7日に放送(再放送は10月10日)されたNHK Eテレ「Rの法則」~テスト勉強に集中する方法~で、日本集中力育成協会の森健次朗理事長によってこの残像法が紹介された際、私は実際に塾生達の脳波を測定してその好集中効果を実証した。
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この佐々木萌詠さんは、とても聡明な女性であることが脳波測定からうかがえた。平時から好集中度が高かったが、メソッドの実践によってさらに強い好集中状態となった。
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この番組の反響が大きく、弊社ウェブサイトへの来訪者がかなり増えている。来訪者は、適当な残像カードを探しているようだ。

しかし、残念ながら弊社には残像カードをプロダクツ商品として提供するサービスが無く、トータルセッションで活用するのみだった。(6月1日に発売した書籍「宣言 アファーメーション・バイブル ~言霊の生かし方~」には、21鍵の残像カードをクイックアファーメーションとして掲載しているのだが)

よって、弊社「瞑想支援視聴覚コンテンツポータルサイト『SERENE』(シリーン)」に、急遽「シリーン・カード」紹介ページを新設して、ここに10枚の一点淡視残像カードを掲載した。サムネイル画像から選択して、高解像度のカードを無料でご利用頂くことができる。
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スマホで開けば、あるいは保存しておけば、一点淡視残像法をいつでもどこでも実践できる。モニターの輝度も簡単に調整できるので大変便利だ。是非!



セルシネ・エイム研究所 和田知浩

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